無意識日記
宇多田光 word:i_
 



「作家になった時のペンネームはもう考えてある」とか何とか、昔言ってたなぁ。つまり人生のどこかの時点で物書きになるつもりがあったんだな。さてそれはいつ実現するやら。2冊の編集はもうやったけど、あれを著作というかどうかは難しい。『点』と『線』ね。

『線』の方はもう続編は難しいが『点』の続きなら構わないか。『点2』?『点々』?『2点』?──どれもいいようなそうでもないような。『First Love 15th DX』のインタビューとかも再掲してくれればいいんでないの。2万人位しか読んでないよねあれ。

物書き…小説、物語でも書く? どんなストーリーになるだろうなぁ。どうせなら自分の書いた歌のサイドストーリーとかアナザーストーリーを…ちょっと心境として難しいか。『Automatic』〜『Movin' on without you』〜『First Love』3部作のストーリーを小説化したり…ってそういうのは作詞者本人じゃなく別の人がやった方がいいヤツか。コミックのノベライズみたいに。まぁたまに自分で小説化する人も居るだろうけど、単純に手間暇の問題で本人はやらんのだろうな。

毎度言ってる気がするが、『Fluximation』ってどうしてあれっきりだったんだろうね?『EXODUS』の収録曲にインスパイアされたクリエーターたちがショートミュージックビデオを制作するという。あれをフルコーラスでやってDVDアルバムリリースしたら面白そう。

そこから更に間口を広げる。映像のみならず絵画や彫刻、食事や服飾に至るまで幅広いクリエーターたちにヒカルの曲にインスパイアされた創作物を提供して貰ってツアーでミュージアムを開催すんの。楽しそう。その一環でノベライズ/小説化も絡んでくれば楽しそう。

1日の行動が総てヒカルのアルバムと繋がるような。ヒカルの曲に触発された衣服を身につけ、それに因んだ食事をとり、絵画を眺め小説を読み、そしてライブ・コンサートを体験する。そんな1日。夢のようだが、いつか実現するだろう。問題なのは、ヒカルがあれもこれも自分でやりたがりそうなところ。物理的に無理だってば。ヒカルは泰然自若、どんと構えて皆の仕事ぶりを眺めてればいいのんさ。ただ、小説化に関しては、昔からの夢であるならチャレンジしてみてくれた方がこちらとしても嬉しい。世界中にファンを持つ為翻訳という問題は残るが、早いうちに昔決めたその物書き用のペンネームが何であったかを知れれば嬉しいじゃん。

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『This Is The One』の発売から9年か。来年で10年だからといって記念盤等が発売される訳でもないのは『EXODUS』10周年がスルーされた事からも予想される。あん時ゃ『First Love』15周年だったから…と言えば体のいい言い訳になるが、発売日が半年空いてるんだからやろうと思えばやれただろう。そうならなかったのは単純にレコード会社サイドに思い入れがないからだ。人の作ったものである。人の気持ち次第だ。

にしても『First Love』から『EXODUS』まで5年半しかないのか…あらためて当時のスピード感に恐れ入る。それでも『EXODUS』については「随分待たされた」という印象が強く、『This Is The One』に関しては「矢継ぎ早」という印象が強かった。主に「日本語と英語のアルバム同時に作ってるようなもんだけど」というヒカルの一言が大きかったのだが。

『Fantome』や『Ray Of Hope』がiTunes Store USAチャートに入った時に幾つもWebに記事がアップされたが、私の知る限り『This Is The One』についてまともに触れたものはひとつもなかった。iTunes USA総合チャート16位付近、Popチャート2位、フィジカルのみでビルボード69位というラウドネス以来の好成績といった、Hikaruの全米での過去の実績を話すに及んでどう足掻いても外せない作品を皆がスルーしたのは、単純に忘れていた、或いは知らなかったからだろう。

何故忘れたり知らなかったりしたかというと、同時の日本のレコード会社が『This Is The One』のプロモーションに力を入れていなかったからだ。『EXODUS』の時ですら「NINTENDO DS」のCM等での注目を集めたのに、『This Is The One』では目立ったタイアップはなかった。これを日本の担当者の熱意の有無のせいにするのは容易い。それは兎も角、日本では有名でない作品になったのは事実である。

アメリカでは異なるだろう。『Come Back To Me』のスマッシュ・ヒットにキングダムハーツの『Sanctuary』のリリースまで重なり、結局これがアメリカでのファンベースを形作って『In The Flesh 2010』の成功に繋がる。その流れの上での『Fantome』と『Ray Of Hope』のチャートインだというのは普通に追っていれば自明に近い流れだったのだがその認識が共有されているとは言い難い。

でもまぁ、キングダムハーツさんのテーマソングをフィーチャーした次作がアメリカや他の国で成功するのは予想される事なので今更だ。しかし、その時にまた書かれる記事は再び総て的外れであろう事も予想される。生暖かい目で見てあげてくれれば幸いだ。

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