EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

QUEEN 「THE WORKS」 アナログ国内盤の解説

2012-05-19 18:17:39 | 他バンドのライナー等に特別に登場するEL&Pの文字
QUEEN 「THE WORKS」 アナログ国内盤の解説


画像① ジャケット表
この金色の帯、
とても指紋がつきやすかったですね。



画像② ジャケット裏
EL&Pに直接関係のないバンドの、
レコードジャケットの裏まで載せた事はないでのですが、
このメンバーの写真の配置、なんだかいい加減。
日本盤だけ帯にかぶさらないようにしたのかな?
背景はどうでも良いデザインだから、
如何様にもなったと思うけど、
それとも、力関係の明確化?


70年代、クィーンは、ほぼコンスタントに毎年アルバムを発表していたわけですが、
2年ぐらいの沈黙があったようです。

その後、リリースされたのが、この邦題「ザ・ワークス」。
1984年の事でした。

このアルバムの解説は、音楽評論家の渋谷陽一氏とミュージックライフの女性編集者2名の計3名に対して、
10個の質問が用意されており、
その10個の質問に、それぞれの方が、答えるという方式をとっています。

その回答の中で、ELPの文字を2名の方が用いています。

ここでEL&Pが持ち出された理由としては、

数年の沈黙の後にアルバムをリリースして、
しかも、そのタイトルが「THE WORKS」。

それが、EL&Pみたいだという事ですね。

前作において、クィーンの路線が微妙に変化していた事も加わり、
(シンセサイザーを使用するようになりました。)
しかも、そのアルバムが、「ザ・ゲーム」の半分以下の売り上げしかなかった事もあり、
ある種の行き詰まり感を持って眺められていたのかも知れません。

そこに来て、「WORKS」なんて、タイトルがつけられたのですから、
「WORKS」イコール「ビッグバンドの解散への前奏曲」みたいな感じを回答者は持ってしまっていたと考えられます。

回答の内容としては、EL&Pを引き合いに出しつつ、「クィーンもひょっとしたら続かないかも知れない」と「いや、クィーンは大丈夫だ」の2通りの意見になっていますね。

このアルバム、結果としては、前作を遙かに上回る売り上げとなり、EL&Pのような結果にはならなかったわけですね。

クィーンの立場からすれば、
「オレたちは、ワークスってタイトルをつけたからと言って、つぶれる事はないのだぜ!」
という事を証明したわけです。

シングルカットされた「RADIO GA GA」は、レディー・ガガの名前の由来になったと言う事ですが、

先般、にキース・エマーソンのインタビューが掲載されているという理由で、一般雑誌の「ゲーテ」を紹介いたしました。

そのインタビューで、キース・エマーソンはタルカスを引き合いに出しつつ、
「レディー・ガガのような音楽は、時間が経つと残らないでしょう。」みたいな言い方をしています。

私はそうは思いませんけどね。

私がEL&Pをずっと好きでいる理由の一因として、
もっとも多感な少年時代に巡り会ったという事があると思います。

レディー・ガガを聞いている少年少女の耳にはレディー・ガガが刻印されるでしょう。

ただ、何十年も経てから、レディー・ガガの音楽を、多くのミュージシャンがアルバムに取り上げて収録するかどうかは、定かではありません。

そう考えた場合、現時点におけるキースの発言は、的を射ているという事になりますか。

以上。

本ブログはエマーソン、レイク&パーマーにまつわるあれこれの物品を、思い出と共に紹介しております。
遅れてきた若いEL&Pファンが、さらに次の世代に、EL&Pを語り継ぐための一助となれば幸いです。
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2012年5月19日 yaplog!
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