日本フォノグラム46年5月新譜
ポピュラー綜合テスト盤
はじめに。
このブログ、EL&P図書室を開始して、
この10月で10年目となりました。
様々な方々のご支援が無ければ、続ける事はできなかったと思います。
心より感謝申しあげます。
ジャケット
このテスト盤の存在を知ってから、
およそ、10年ほど経過していると思われます。
ブログタイトルの通り、
フォノグラムからその月々にリリースされる事が決定している、
洋楽のダイジェスト盤という事になりますね。
この中にEL&Pの曲が、
「テイク・ア・ペブル」というタイトルで、
収録されています。
所要時間は、12分29秒という事で、
楽曲の一部が削られる事もなく、
そのまま収録してあるようです。
レーベル面
試聴している時間が取れなかったのですが、
レコード盤の溝の範囲をみると、
12分29秒の記載は間違いがないようです。
それで、リリース予定のLPのレコード番号ですが、
「SFX-7312」となっております。
ジャケット裏側に貼り付けられた用紙の記載部
バンドの説明記載部
私が知らなかっただけで、
フォノグラムからリリースされていたEL&Pのファーストのレコード盤もあるのかと思ったわけですが、
この番号で検索をすると、「パトゥー」という、
当時の英国の新人バンドのバーティゴレーベルからのデビューアルバムに辿り着くわけです。
ちなみに、EL&Pの下に記されている「グラハム・ボンド」は、
予定通りのレコード番号でリリースされているようなので、
EL&Pが急遽抜けた穴を埋めて、番号のみが生かされて、
「パトゥー」のデビューアルバムの番号になったようです。
業界の内実は解りませんが、
当初は英国のアイランドレーベルとの契約から、
日本フォノグラムで発売される予定だったEL&Pでしたが、
結果として、ワーナーさんが、米アトランティックと契約して、
EL&Pの日本での発売権を取得したという事なのでしょう。
いずれにしましても、この綜合試聴盤に出てきた音が、
一部の人達が聴く機会に恵まれた、
日本におけるEL&Pの最初の音だったと思われます。
以上。
EL&Pを愛し続けてまいりましょう。