EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

Keithを讃える曲が入った「アフター・クライング・6」

2013-02-21 17:24:32 | EL&Pを讃えていると思われるバンドのアルバム
Keithを讃える曲が入った
アフター・クライング・6



画像① 帯とブックレットジャケットの裏側
疲労の中でスキャンしたので、表と裏を間違えた。
ま、こちらの方がメンバーの顔と人数が解るのでよい事にしましょう



画像② プラケース裏側
最後の曲に注目


アフター・クライングのアルバムをこのブログで取り上げるのは、
2度目になりますね。

先に紹介したアルバム「大地と天空の寓話」とは、
全く感じが異なります。

驚異的な演奏力があって、
かなり密度と重厚感を増していて、
プログレとして聞いた場合、かなりハイレベルなバンドだと思いますね。
ただ、帯の説明にあるようなEL&Pっぽい感じはしません。
少しだけキースを彷彿させるシンセの音があったりはしますけど。

そんなわけで、
聞けば聞くほどスゴイのですが、
何かのサントラでも担当した方が良い感じの曲作りであると私は思うわけです。
「スターウォーズのテーマ」と「ザ・スコアー」を足して2で割ったような曲もあります。
でも、その曲のドラムの叩き方はカールっぽくも、コージーっぽくもなくて、
ブライアン・デヴィスンみたいです。

さて、
本題。

チャプターの最後の曲が、
キース・エマーソンを讃える曲になっています。

この曲は、
歌もついているのですが、
それまでのアルバム全体の曲調とは一変し、
「本当にエマーソンが好きなんだなぁ」
と思わせてくれる曲の展開、
あるいはシンセの弾き方を感じる事ができます。

曲の感じは、
EL&Pというよりも、
3(スリー)の「オン・マイ・ウェイ・ホーム」を、
ひねりにひねってカラフルにした感じもありますね。

解説によると、
キーボード・プレイヤーは、「大地と天空の寓話」の時とは異なっているのですが、
こうして、キースを讃える曲がアルバムに取り上げられた事で、
バンドのキーボード・プレイヤーに関わらず、
バンドのメンバー全員がキースを気に入っているのだろうという記述が見られました。

以上。

本ブログはエマーソン、レイク&パーマーにまつわる品物、
あるいは関連づけた品物のあれこれを、私自身の思い出、感想、私的な意見、観察日記などによって綴っております。
世代を越えたEL&Pファンのちょっとしたお楽しみになれば幸いです。
ランキングに登録しています。
クイック応援してくだされば幸いです。

2013年2月21日 yaplog!

にほんブログ村


アルバム「Bali」 ワンダーミンツ グレッグに捧げる曲(1998年)

2012-06-22 18:18:05 | EL&Pを讃えていると思われるバンドのアルバム
アルバム「Bali」 ワンダーミンツ 
グレッグに捧げる曲 (1998年)



画像 帯とジャケット

収録曲

1.Arnaldo Said
2. Sting O’Luv
3. In And Around Greg Lake
4. My ID/Entity
5. Telemetry
6. Chris-Craft No.10
7. Cellophane
8. Dreamachine
9. Spoke Of A Wheel Whirled
10. Hypnolove
11. Puppet Grrls R Go
12. Wanderlust
13. Bali


3曲目にグレッグ・レイクに捧げた曲が収録されています。

サージェント期のザ・ビートルズのような感じの曲調ですね。

歌詞の中にグレッグ・レイクの名前は出てこないのですが、
グレッグの創作歌詞や歌声といったものに、
ときめいているメンバーがいると推定されます。

ただ、このように実名入りのタイトルにしてしまうわけですから、
メンバー間の合意というものもあったのでしょうね。

このワンダーミンツ(TheWondermints)は1990年に結成された米国のバンドなのですが、
これまでに、アルバムを4枚リリースしています。
ちなみに直近のリリース年は、2003年、

ブライアン・ウィルソンとの関わりは深く、彼らがCDデビューにこぎつけたのも、ブライアン・ウィルソンの下支えも大きいと思います。
ブライアン・ウィルソンと、とても共感するところがあったのでしょうね。

2004年は、ブライアン・ウィルソンの「スマイル」を完成させるために、バンドとして全面的な協力をしたとの事です。

にも、関わらず、

「In And Around Brian Wilson」

ではなく、

「In And Around Greg Lake」なんて、タイトルの曲をアルバムに収録するのですから、
よほど好きなのでしょう。

先般、映画「テルミン」に関して取り上げましたが、
実は、ロック・ミュージシャンが二人だけ登場します。

一人は、ブライアン・ウィルソン、
大ヒット曲、「グッド・ヴァイブレーション」レコーディング時にテルミンを用いた事で出演したようです。

もう一人は、トッド・ラングレン、
彼はテルミンの音の口真似をするためだけに登場します。
なかなか面白いですけどね。


1977年、
NHKのFMラジオのロック番組の新譜特集で、
「ELP四部作」の曲が初めてオンエアーされたわけですが、
この時に、ザ・ビーチ・ボーイズの新譜も紹介されました。

なにしろ、番組まるごと録音したカセットテープを何度も聞いていたものですから、
ザ・ビーチ・ボーイズと言えばブライアン・ウィルソンという名前だけが、
脳裏にしっかりと刻まれる事になりました。

「In And Around Greg Lake」収録の真意が今一つつかめないので、
私の中での関連情報を記してみました。

以上。

本ブログは、エマーソン、レイク&パーマーにまつわる品物のあれやこれやを思い出や感想とともに綴っております。
EL&Pファンのちょっとした楽しみになれば幸いです。
クイック応援よろしくネ。

2012年6月22日 yaplog!
にほんブログ村 音楽ブログ プログレッシブへ
にほんブログ村


グレゴリアン Masters Of Chant Chapter 5 ラッキー・マン収録 2006年リリース 

2012-03-12 11:17:59 | EL&Pを讃えていると思われるバンドのアルバム
グレゴリアン Masters Of Chant Chapter 5 
2006年リリース


画像① ジャケット ストックが見つからないので、ネットより拝借

グレゴリアンは、解りやすく言うと、ロックやポップスの名曲を、
グレゴリオ聖歌の聖歌隊に絶妙なアレンジで歌唱してもらうプロジェクトです。

エニグマのマイケル・クレトウのパートナーでもあり、
またサラ・ブライトマンのプロデューサーでもあるフランク・ピーターソンという方がプロデュースをしているわけです。

エニグマを聞いた事のない人に説明すると、
民族音楽的な色彩を宿したメロディーを打ち込み系の音で聞かせるような感じでしょうか。
反復するメロディーに心地よさを覚える人もいます。

サラ・ブライトマンがEL&Pファンである事は、グレッグのカテゴリーで紹介しましたね。

グレゴリアンは、プログレッシヴ・ロックを取り上げたりしていますが、
アフロディーティスチャイルドの「666」の「四人の騎士」も取り上げており、
私も所持していますが、なかなか良いですね。
メジャーな題材からマニアックなものまで、幅広い選曲ですね。

このグレゴリアンのアルバム、
かなり売れているようです。
最初の5作品において、
全世界で500万枚以上のセールスがあったとの事ですから、
このスタイルの音楽を好意的に受け入れるリスナーが全世界にいるわけです。


そして、
2006年リリースのアルバムでは、
EL&Pのラッキー・マンが取り上げられました。

ラッキー・マンも去ることながら、
ラッキー・マンの前にある曲を持ってくる演出が、なかなか憎い。
EL&Pファンの琴線をすこぶるくすぐりますね。

収録曲表記では、

7. ウィークンド・ソウル(オリジナル)
となっていますが、

これは、展覧会の絵の「プロムナード」のメロディーなのです。

グレゴリアンはそのプロジェクトの性格上、
インスト曲って、ほとんどないのですが、

プロムナードのメロディーから、
ほとんど間を置かずに、ラッキー・マンのメロディーが出てくるあたりは、
EL&Pファンにとっては、かなり自然な展開で思わずニンマリですね。

プロデューサーは、EL&Pが好きなのかも知れませんね。

【収録曲】
1. ヒーローズ(デヴィッド・ボウイ)
2. コンフォータブリー・ナン(ピンクフロイド)
3. センド・ミー・アン・エンジェル(リアル・ライフ)
4. 静寂(クイーンズライチ)
5. レディ・イン・ブラック(ユーライア・ヒープ)
6. ザ・フォレスト(オリジナル)
7. ウィークンド・ソウル(オリジナル)
8. ラッキー・マン(エマーソン、レイク&パーマー)
9. レット・ダウン(オリジナル)
10. ミッシング(エブリシング・バット・ザ・ガール)
11. ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス(グリーン・デイ)
12. アンゴーギブン(メタリカ)
13. アイ・フィール・フリー(クリーム)

ヒーリング・ミュージックが好きな方は、
新品とは言わないまでも、あって損はない一枚ですね。

本ブログは知る人ぞ知るEL&Pを、
若い人に語り継ぐための一助になればと思い、綴られております。
クイック応援よろしくお願いいたします。

2012年3月12日 yaplog!
にほんブログ村 音楽ブログ プログレッシブへ
にほんブログ村


SYNPHOBEAT / Sense Of Wonder                            シンフォビート / センス・オブ・ワンダー

2012-02-14 14:14:25 | EL&Pを讃えていると思われるバンドのアルバム
SYNPHOBEAT / Sense Of Wonder
シンフォビート / センス・オブ・ワンダー


画像 帯とジャケット

もはや、EL&Pのファンで、
難波弘之氏を知らない人はいないと思います。

私のおぼろげな記憶を辿ってみると、

アナログ国内盤「ナイトホークス」のライナーノーツから始まり、
書籍「キース・エマーソン インタビューズ」の冒頭の讃辞の文にも、
日本を代表する(?)キーボードプレイヤーとして寄稿し、
キーボードマガジン誌上においては、
折りに触れて、EL&Pを讃える数々の発言をしています。
その内容は、甘いマスクとは裏腹にEL&Pに関しては一歩も譲らない逞しさがあり、
とても気骨のあるお方であると認識しています。

ハンガリーのバンドを取り上げておきながら、
難波弘之氏のバンドを取り上げないのも如何なものかなと思いまして、
センス・オブ・ワンダーの最初のCDを取り上げる事にしました。

難波弘之氏がリーダーを務めるセンス・オブ・ワンダーは、
このアルバムの前から既に存在しており、
作品としては、SF作家、平井和正氏の長編小説である「真・幻魔大戦」のイメージアルバム等がありました。
それから年月が経過し、
センス・オブ・ワンダーのバンドとしてのカラーを初めて打ち出したのがこのアルバムですね。
そして、時代はちょうどアナログ盤とCD盤の端境期にあり、
アナログ盤とCD盤の両方がリリースされていたのであると思います。

9曲目に「ナット・ロッカー」のライヴヴァージョンが収録されています。

個人的には、次のアルバム、「アクアプラネット」が大好きであり、
私の人生の中における10枚に入れたいアルバムでもあります。
ただ、明らかにEL&Pを讃えた楽曲を収録した事に感謝し、
このアルバムを紹介した次第です。

2012年2月14日 yaplog!



アフター・クライング / 大地と天空の寓話

2012-02-03 13:26:32 | EL&Pを讃えていると思われるバンドのアルバム
アフター・クライング / 大地と天空の寓話
国内盤 1996年リリース レーベル(ベル・アンティーク)

これはプログレファンの間では、比較的知られているバンドですね。


画像① ジャケットの紙 ツルツルしていなくて、なんか輸入盤っぽい


画像② 帯と解説冊子
ちなみにシュリンクの中に帯があったので、輸入盤の国内仕様とは違うと思う
このシュリンクはキャラメルの箱の包装タイプとは違い、割と伸びる

ここ2年ぐらいで、
大手通販サイトのロックバンドの紹介・宣伝を見て、
やや期待しながら幾つかのバンドのCDを何点か購入した事があります。
その紹介文にプログレッシヴという文字がある場合ですけどね。
聞いてみると、70年代の大プログレバンドから感じたような衝撃というのは感じられません。
売らんがための紹介文なのかとガッカリしています。

このアフター・クライングは、雑誌マーキーの広告文で知ったのです。

帯には、

「EL&Pフォロワー数あれど、これ程までにキース・エマーソンのプレイに肉迫したグループがかつて存在しただろうか?
加えてアレンジに独自のセンスを抽入した、驚異のシンフォニック・ロック、ハンガリーより登場!!」

とあります。

ズバリ!
紹介文に偽りなしです。

1曲目、2曲目は、タイトル(マンティコアの回帰Ⅰ、Ⅱ)からして、このバンドがEL&Pに対して熱い想いを持っている事が伺われます。
(ハンガリー語の曲の原題にも、マンティコアとあるので、直訳か意訳だと推定されます。)

この1曲目、2曲目に関して言えば、
私は演奏を嗜むものではないので、
どこが、どのように似ている等の上手な解説はできませんが、
曲調と弾き方の癖みたいなものが似ている感じがしますね。

4曲目は、ザ・ナイスのロンドとは違う曲ですが、
途中から、もろ「用心棒ベニー」の曲調で演奏が続きます。
(ほとんど、そのまんまと言えない事もないですけどね。)

このバンドはバンド名でネット検索をかけると、
プログレ系のホームページやブログにヒットしますので、
そちらの解説がバンドの全体像を表現しているので、解説はそちらに譲ります。

それらを読むと、この「天空と大地の寓話」に関してのみ、EL&Pっぽさが濃厚な感じを受けますね。

実際、私はもう一枚所持していますが、このアルバムとはまた違った感じになっています。

プログレッシヴ・ロックとしては、かなり秀逸ですが、EL&Pっぽくはなかったですね。

「6」というタイトルのアルバムがありますが、そちらは別の機会にまた紹介したいと思います。

2012年2月3日 yaplog!