EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

ミニヨン誌 ひとり旅 Vol.1

2024-04-12 14:26:47 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
ミニヨン誌 ひとり旅 Vol.1



A4サイズ
表紙裏の目次を含めずに全19頁
オールカラーではありますが、
製本テープを用いた手作り感のあるミニコミ誌です

ミニコミ誌である「ミニオン」が、
ディスクユニオンプログレカテゴリーのチャートに顔を出したのは、
昨年の事でした。

私はミニオン誌というのが、
存在する事を知っていたぐらいでしたが、
プログレ愛好家の間では、
知る人ぞ知るとてもマニアックなミニコミ誌として、
受け止められていたようです。

このブログを覗かれてわかるように、
私自身、音楽に関しては、EL&P以外のプログレや、
世界各国の音楽に関して、
強烈な興味や関心があるわけではないのですが、
ミニオンの編集者や執筆者の方々は、
そのような私の姿勢とは真逆であります。

ただ、EL&P研究会の主催者が、
ミニオン誌に関わっている事は存じていましたので、
機会があれば、どのようなものなのか、
一度は見てみたいと思っていたわけです。

そもそもミニヨン誌をどうやって入手するかという事を、
調べてみた事もなかったのですが、
数冊のバックナンバーの在庫があったようで、
その入手先が、友人のFacebookに記載されていましたので、
注文してみたわけです。

入手できた「シン・ミニオン」誌に記載された、
ミニオン誌の歴史記事によると、
1990年に始まって、
編集長を交替したりしながら維持存続をしており、
いくつかのヴァージョンが存在しているようです。

本日、取り上げた号は、
グレッグのアンソロジーアルバムが出た頃に、
制作されていたようで、
13頁にジャケット写真と共に、記事が掲載されています。

記事を読んでみて、
とても意外だったのは、
書き手の方は、EL&Pがとても好きなのですが、
その時々の事情や地方住みという事もあって、
90年代のEL&Pの来日公演に参加する機会を逃していたという事でした。

しかし、それが故にEL&Pへの思いがさらに増していくという事は、
あるかと思います。

2008年のキースの来日が、
EL&Pのメンバーとの最初の邂逅になったようです。

2013年のグレッグの東京初日公演に参加した時に、
第2部の開演までの休憩時間が長かったのは、
グレッグの体調が悪かったためとの事。

グレッグが他界したことにより、
書き手の方にとって、
グレッグの来日ソロ公演は、
まさに一期一会の出会いになったわけですが、
ファンには体調の悪さを見せないグレッグのプロ意識を、
しっかりと書いてくれており、
私も参加できた東京初日公演を思い出させてくれます。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

EURO-ROCK PRESS Vol.98

2023-11-20 16:31:03 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
EURO-ROCK PRESS Vol.98



表紙写真

EL&P関連のブログを書いている割には、
このようにありがたい雑誌が発売されているのを知るのが、
ヤフオクに出品されてからだったりするわけです。

知る事ができたのは、
発売から1ヶ月ぐらい経過してからだったと思います。

ウニオンさんのニュースで、
表紙の画像がアップされる前よりは、
数日、早く知る事ができたのだけは記憶しています。

この季刊誌は、
(現時点でも季刊誌なのかはよくわかっていないのですが)
以前にも書いておりますが、
勤務先の近くの小さな書店に注文をして、
定期購読をしていました。

その書店が店じまいをする事になって、
それ以後は、リアルタイムに読む事ができなくなったのですが、
新たな注文先を見つけるという事もせずに、
そのままになりました。

キースとグレッグの他界時の号は、
少しは特集記事を組んでくれるだろうと思って、
通販で購入しましたけど。

その時は、
キースもグレッグも過去の人という感じで、
表紙に写真は掲載されたものの、
そんなに大きなものでははかったように記憶しています。

グレッグ他界時の号は、
ウェットン先生の他界もあって、
グレッグの小さな写真が表紙にあったのは、
画像も記憶しているのですが、
キース他界時の号は、
衝撃的な死因と共にほとんど記憶がありません。

それ以後は、
特に新しい号を求める機会もなかったので、
この号に関しては、
リアル年に購入できただけ幸いでした。

但し、表紙の画像を見て、
即、カートに入れてすぐポチるという流れにはなりませんでした。

というのは、

「なんだか、公演に行く事が出来ないのに、
読んでしまうと、気持ちが明るくならないな。」

と思ってしまったというのがあります。

ですが、
この度、
何とか、公演に行く事が決意できましたので、
手配をして入手いたしました。

カールのインタビューも、
なんだか、もったいない感じがして、
まだ、読んでいないのですが、
表紙も裏表紙も、
EL&Pというのも良いお仕事ですよ。

コージー・パウエルに関して、
参加アルバムを無数に載せた記事が入っているのは、
たまたまそうなったのか、
意図した事なのか?



裏表紙写真

表紙と裏表紙に関しては、
最近は、EL&Pに限らず、
同じアーティストの画像にしているのかも知れませんけど、
田舎の大きな書店には入荷しないので、
立ち読みもできないから現状は解りませんね。

海外から購入した洋書や音楽のボックス等の入手報告のみのレポートは、
これまで頻繁にやっておりますが、
国内出版雑誌の、
内容にほとんど触れない入手報告のみレポートというのは、
初めてかも知れません。

本号のような雑誌は、
私のようなEL&Pファンにとっては、
とってもありがたい事ではありますが、
本号が出ていたのを知らないEL&Pファンも希にいると思うので、
70年代の古雑誌のように内容をレポートをしないでおきます。

以上。

EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。

ストレンジデイズ 2004年 11月号

2023-10-20 10:21:39 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
ストレンジデイズ 2004年 11月号

本号はプログレの特集です。

プログレに詳しい音楽評論家の論考も、
幾つか掲載されているのですが、
いわゆる、それぞれの評論家が捉えている、
「プログレの総論」のような文章です。

特定のバンドに傾倒した内容には見えないので、
プログレ初心者が読むには、
うってつけの号とも言えますね。

著名なプログレバンドの、
シングルレコードのジャケットや、
代表的なアルバムのジャケットが、
カラーで掲載されています。

シングルレコードに関しては、
特に解説が無く、ジャケット写真を掲載しています。
EL&Pも「BRAIN SALAD SURGERY」のシングルレコードのジャケットが、
1枚あります。

年代を、

1969年~1980年(黎明期~成熟期)
1980年~1990年(復興期)
1990年~2004年(新生期)

と分けており、

「1969年~1980年」に関しては、
半頁を使用してアルバム1枚の解説をしているカラー頁が、
全4頁あります。

そこで取り上げているアルバムは、

「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」
「宮殿」
「タルカス」
「危機」
「狂気」
「眩惑のブロードウェイ」
「スノー・グース」

の7枚です。

他は1頁に5タイトルという扱いで、
3頁割いており、
「1969年~1980年」は、
全22タイトルが選ばれている事になります。

このようなプログレの特集雑誌を手に取ると、
いわゆる5大バンドと言われる中で、
EL&Pだけが小さく扱われていないか、
気になるわけですが、
そういう意味ではとても満足感を覚える特集になっていると思います。

また、何よりも、
この特集号の表紙に、
「タルカス」が選ばれているのが、
嬉しい事でしたね。



表紙

「タルカス」のジャケットの色彩は、
大きく分けて2種類あるということを、
このブログでは述べてきていますが、
見た目が鮮やかな方のジャケットの色を、
表紙に用いています。

このストレンジデイズを購入される方で、
タルカスのアナログの国内盤だけを所持されている方は、
あまりいないと思われますが、
その方から見たら、
自分の所持しているタルカスのジャケットとの色の違いを、
感じたりするかも知れません。

以上。

EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。

マーキー(marquee) 028号

2023-09-04 14:26:43 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
マーキー(marquee) 028号




表紙

古雑誌で購入したモノです。

私は、関東圏居住時に、
マーキー誌を書店で見かけた事がなかったのですが、
その頃のマーキー誌を初めて見る事になりました。

加えて、その頃のマーキー誌には、
プレイヤー誌のように、
背表紙がなかった事も初めて知りました。

この号は、
3(スリー)のアルバムがリリースされた頃に出たもので、
白黒1頁を用いて、
EL&PやEL&パウエル、
3(スリー)までの作品に関しての、
数行の評を、
書き手の方が独自の視点でまとめてあります。

そのまとめ方が、
あまりに大胆すぎて小気味よい。

以下、抜き書きしてみます。

「Brain Salad Surgery」
前略~ 過剰な音の集積をひとつひとつ取り除いてゆけば、何が残るだろうか。何も残らない。これぞELPの極限の姿である。

「Love Beach」
聴いていない。

「In Concert」
見た事がない。

「To The Power Of Three」
産業ロックの外装としてなら、エマーソンのアレンジ、コード・ワークは現在に通用することを証明。あまり面白くないし、好みでもないが、質はかなり高い。

一部の抜き書き、終わり。

抜き書きを省略した他のアルバム評も、
独特なのですが、
「Love Beach」と「In Concert」を、
これだけで済ませているインパクトが、
あまりにも強烈でしたので載せて見ました。

全体として、
私はずっとEL&Pのファンをやっているわけですが、
心の片隅で感じていても整理がつかないし、
ましてや文章化も出来ない事を、
表現してくれている感じもありました。

「To The Power Of Three」の白黒のジャケット写真が、
掲載されていますが、
音楽誌の通常の載せ方ではなく、
「・・・TO THE POWER OF THREE」の文字が、
読みやすいような載せ方をしているのですが、
意識的にそうしたのかも知れません。



こんな感じで掲載

それにしても、
EL&Pのトリビュートアルバムへの参加が決まって、
過去にアナログ盤は持っていたけれども、
音楽を確認するために、
わざわざEL&PのCDを購入したミュージシャンもいるかと思えば、
聴いてないアルバムもありながら、
EL&Pに関して、大胆にまとめあげる音楽評論家。
(それが、この論考全体を面白くしている事は確かですけどね。)

EL&Pファンにも色々あるように、
EL&Pを語る時の音楽評論家の姿勢もいろいろとあるものです。

以上。

EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。

Arch Angel 1999年1月号

2023-08-05 11:08:03 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
Arch Angel 1999年1月号



表紙

今さら言うまでもなく、
このブログで取り上げる音楽誌は、
EL&P関連事項が少しでも記載されているモノです。

音楽誌の表紙に必ずしもEL&Pの文字が見つからないにせよ、
頁をめくっていたらEL&P関連の記事が出てきたりしますから、
EL&Pが取り上げられている古雑誌を探すには、
表紙の文字だけをあてにせずに、
一通り目を通す必要があるわけですね。

とは言え、
すべての音楽雑誌に目を通す事は、
一生かかっても達成は出来ない事であります。

この「Arch Angel 1999年1月号」も、
表紙にEL&Pの文字はないわけですが、
12頁から13頁にかけて、
高野正和さんという方が、
その頃に発売された、
3種類のライヴCDと共に、
独特な評論を展開されています。

3種類のライヴCDは、

「ワイト島のフェスティヴァル」
「ゼン&ナウ」
「ライヴ・イン・ポーランド」

で、白黒のアルバムジャケットの写真があって、
簡単なレビューが載っています。
それ自体は、
そんなに特徴のあるレビューではないですね。

以前、「ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール」が、
リリースされた頃、
ロッキング・オン誌に掲載された、
確か、市川さんのレビューを立ち読みした事があり、
「捨て身の予定調和」的なタイトルだったように思いますが、
高野さんは、そのような感じを、
ドラマの「水戸黄門」にそれをたとえています。

ライヴ演奏の中で、
キースがやるアクションは、
想定外の事は特に無くて、

「ナイフ突き刺し」
「逆さ弾き」
「シンセサイザーを股間にこすりつける」

が、ほぼ、パターン化されているわけですが、
オーディエンスとしても、
何をやるかは解っていても、
それを期待しているという事ですね。

確かに、ドラマの「水戸黄門」に関しては、
そんな感じで見ているところがあります。

高野さんがいうには、
キース自身は、特に聴衆が求めているから、
そのパフォーマンスを期待通りに演じるのではなく、
自分が生み出したそのパフォーマンスを、
キース本人がただ楽しんでいるだけなのだという事。

これは、そうかも知れません。

面白いのは、
「ラジオ体操第一」と「ラジオ体操第二」の音楽を、
プログレに重ねて合わせた論評を展開しており、
完成度が高いのが「第一」で、
実験的要素が多いのが「第二」だとの事。

そして、実験的要素の多い「第二」を、
キースに弾いてもらいたいとの事。

「ラジオ体操」という発想も、
EL&Pが体育会系と称される事などから、
連想したのかも知れません。

日本人なら誰もが知っている、
ラジオ体操の音楽を持ち出してきて、
プレグレからキースにつなげるこの論評そのものが、
解りやすくて画期的であると感じた次第。

以上。

EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。

CLASSIC ROCK PRESENTS-PROG No.125 November 2021

2021-12-18 16:16:15 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
CLASSIC ROCK PRESENTS-PROG No.125
November 2021

英国のプログ誌を確か1度だけ取り上げています。

キース他界時とグレッグ他界時の号に関しては、
首都圏在住のEL&Pファンの知人にお願いして、
送付していただいておりました。

いつも甘えるわけにもいかないので、
気になる号が出てきたら、
英国から直接購入してみようかと、
キース他界後に、
版元のサイトにアクセスして、
いろいろと試みていたのですが、
パスワードの許可が降りなくて、
これがなかなか上手くいかないのです。

それでも、
メールアドレスの、
登録だけはされたようで、
新しい号が出る度に、
告知情報が届くわけです。

本号の情報はそこから来たメールで初めて知りました。

表紙に圧倒されて、
今回、再度、注文のチャレンジしたのですが、
やはり上手く行きません。

そこで、
日本で取扱をしているところのサイトを、
その後、毎日チェックをしていたのですが、
今週、ようやく、新しくアップされましたので、
間髪入れずにカートに乗せて注文しました。

以前、そのサイトから、
ニール・パート(ニール・ピアート)が他界した時の号を、
求めた事があります。
ニール・パートには悪いのですが、
それに付いていたCDの付録に興味があったわけです。

CDのタイトルが、「Changing States」になっていたからですね。

この時に解ったのは、
これはアルバム「ブラック・ムーン」の「チェンジング・ステイツ」とは、
全く関係のないCDであるという事と、
プログ誌では、プログレ著名曲のタイトルを付録のCDに冠するという事でした。

今回の付録のCDのタイトルは、表紙にちなんだのか、「Eruption」。
最近は表紙のデザインと合わせる試みが為されているのかどうかまでは、
解りません。


表紙とその上の
四角スリーヴ

ご覧のように、表紙のデザインに合わせた、
スリーヴデザインになっており、
表紙の中央下部にスリーヴがくっつけてありました。

通販ならともかく、
店頭で、この状態で発売をしているとしたら、
ペーパースリーヴのサイドから、
むき出しのCD盤がずれ落ちないかと、
考えてしまいますね。

加えて、このペーパースリーヴが、
表紙のデザインと100%合致しているかというと、
そうではなくて、
表紙の方はタルカスの胴体前方の下部にELPマークが入っています。



メールに添付されてきた画像より
実物からはスリーヴをまだ剥がしていませんが、
ELPマークは隙間から見えます

この違いを楽しめという事かも知れませんね。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

ストレンジ・デイズ 2006年7月号

2020-10-23 20:36:24 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
ストレンジ・デイズ 2006年7月号



今日は、出社してから夕方まで、
社内におりませんでしたので、
更新できるとしても夕方以降だと思っていたのですが、
帰社そうそう複数の社用が勃発したので、
結局、今頃の更新となりました。

昨夜、本日、取り上げようと決めた雑誌を一冊積んで来て、
昼休みにザッと目を通したのですが、
その内容をレポートするには、
いささか時間がかかりそうなので、

会社で使用している鞄に、
数年間、詰めこんだままにしている、
タイトルの雑誌を取り上げる事にしました。

詰めこんだままの状態なので、
今日みたいに、
年に1度の交通安全の講習のある日の休み時間と、
銀行に書類を提出して、
呼び出されるまで待っている時間に、
この鞄を持って行く時だけ、
頁をめくっているので、
ほぼ、年に2回ほど、
目を通していることになります。

本号には、ライヴ2枚組DVDを国内で発売した頃の、
グレッグ・レイクへのインタビューが掲載されています。

このインタビューは、
グレッグが早朝、二匹の犬を散歩に連れ出すのが、
日課となっているようで、
インタビューはそれに合わせて早朝に行われたようです。

DVDに収録されたバンドのメンバーとのご縁について語るところで、
グレッグがドイツの音楽大学でセミナーを行っている時に、
初めてギタリストとプレイした事を語っていますね。

ドイツの音楽大学で、
どのくらいの期間、どんな事を教えていたのかは、
解るすべもないのですが、
言い方が相応しいかは別として、
異国で教鞭を執っていたわけです。

グレッグは、「ソング・オブ・ア・ライフタイム」で、
フランスで、他者が歌った「セ・ラ・ヴィー」がナンバー1になった事を話材にしていましたが、
晩年はイタリアのニコリーニ音楽学院で称号を授与されたりしているので、
ヨーロッパの国々での評価というのはあるのでしょう。

2006年の時点でのグレッグは、

「EL&Pはもう終わりだよ」

と言っていますね。

その後、キース&グレッグのコンサートや、
ハイヴォルテージフェスティバルで、
メンバーは、一緒にやる事にはなりましたが、
それは、長いことEL&Pが好きだったファンへのサービスのようなモノで、
EL&Pは、ファンの期待とは裏腹に、
バンド活動としては、
本当に終焉していたのでしょうね。

本号は、グレッグ以外のインタビューや特集でも、
興味深い内容も掲載されていますので、
再度、取り上げてみたいと思います。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

ストレンジデイズ 2010年8月号

2020-02-17 10:09:31 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer

ストレンジデイズ 2010年8月号

amassのニュースによると、
EL&Pのアルバム、
邦題「恐怖の頭脳改革」に収録された楽曲、
「悪の教典#9(KARN EVIL #9)」に基づいた、
映画化の企画が進行中であるとの事。

ネット知人によると、
カール・パーマーがツィッターで発信したらしいです。

amassのニュースを読む限りにおいては、

「レーダー・ピクチャーズが「Karn Evil 9」をSF化する権利を獲得。」

とありました。

エグゼクティブプロデューサーも決定しているようで、
プロデューサーは、「Karn Evil 9」を作り上げた、
EL&Pの先見の明に惹きつけられるものがあったようです。

何もないよりは、
喜ばしい話ではあります。

無事に映画化が為されて、
そこそこヒットし、
それを縁として、
アルバム「恐怖の頭脳改革」に触れる方が出る事を、
期待するものです。

ギーガーの描いたジャケットが、
映画のコンセプトアートか何かで、
映像の中に何かの象徴として加わると、
ファンとしてはワクワクするのですが、
おそらくそれは無いでしょうね。

本日は、何か雑誌類を取り上げようと思っていたのですが、
このニュースにちなんで、
恐怖の頭脳改革が表紙になっていた「ストレンジデイズ」を持ってきました。



この表紙、
下部の帯状の色が、
見開きジャケットの内側の色を配色する細やかさ


10年は経過していないので、比較的新しめの雑誌になります。

「EL&Pと仲間たち」というコーナーがありまして、
本号の特集記事の1つになっています。

EL&P本体のアルバムもカラージャケットで紹介されており、
それぞれに解説が付いています。

アルバムの解説というのは、
音楽評論家によっては、何度か同じアルバムの解説を、
違う雑誌等で書いたりしているかも知れません。
そうなると、
全く同じ事を書くわけにもいかないので、
楽ではないように思います。

続いて、これまでありそうで無かった企画として、
EL&Pのメンバーと実際にご縁のあったミュージシャンのアルバム(レフュジー等)や、
実際にご縁がなくても、音作りの点で、EL&Pに影響を受けたと思われる、
アーティストのアルバムをカラーで取り上げています。

この企画に登場しているアーティストのアルバムは、
そのうち、取り上げる事もあるかと思います。

あと、
同年3月に東京オペラシティで、「オーケストラタルカス」を行った、
吉松隆氏へのインタビューも掲載されていますね。


加えて、
広告営業担当の方は特集を組むにあたり、
音楽会社にカラー広告を勧めたのだと思いますが、

表紙の裏に、
ビクターエンタテイメントさんの、
EL&PのSHM-CDのカラー広告があり、

裏表紙の裏には、
EMIさんのカリスマ時代のナイスのSHM-CDのカラー広告があります。

素人から見ると、
とてもタイミングが良くて、
結果として、
特集記事に花を添えている印象があります。

とは言え、
このような特集記事も、
リイシューアルバムの発売が決まって、
それに合わせて特集記事を書くという流れなのかもしれないので、
音楽会社と音楽雑誌の持ちつ持たれつの関係で、
為されている事なのかも知れませんね。

雑誌の概要は以上ですが、
映画に関しては、
ニュースに書かれていた周辺事項を、
追い続けてみたいと思っております。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

レコードコレクターズ増刊 プログレッシヴ・ロック

2019-04-01 16:20:30 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
レコードコレクターズ増刊 プログレッシヴ・ロック


表紙

今日は音楽誌の古雑誌を何か取り上げるつもりでいたのですが、
昨日は、家庭の事情で、選択している時間が取れなかったので、
あわてて、部屋の片隅に陳列されていた書籍を持ってきました。

2010年に出版されたものですね。

私はネットをやるようになってから、
プログレッシヴ・ロックのアルバムを網羅しているタイプの書籍が出版されても、
ほとんど購入した事がないのですが、
この書籍は中古ではなく、新品で購入していたようです。

書籍といっても、
表紙裏は、出版時にちょうどリリースされていた、
ザ・ナイスのSHM-CDのカラー広告も掲載されていたりするので、
ムック本の範疇にはいるのかも知れません。

サイズが、A5ぐらいの大きさなので、
書籍っぽいわけです。

取り上げられているアルバムのジャケットが、
全てオールカラーで掲載されているので、
頁の後半になると、ジャケットが白黒写真になってくるようなタイプの書籍とは、
一線を画している感じです。

このようなタイトルの書籍において、
EL&Pがどのような扱いを受けているかというのは、
ファンにとっての習慣的なチェック事項になるわけですが、
多くの頁を割いて、数枚のアルバムレビューを取り上げている、
ピックアップアーティストの中に含まれておりました。

EL&Pのコーナーは、
バンドについての見開きの解説
頭脳改革についての見開きの解説
ファースト 1頁
タルカス 1頁
展覧会の絵 1頁
ナイスのサード 半頁上
トリロジー 半頁下
レディーズ&ジェントルメン 半頁上
ワイト島ライヴ 半頁下
EL&Pのディスコグラフィー 1頁

となっています。

このピックアップアーティストとの選択というのが、
ちょっと変わっておりまして、

キング・クリムゾン
ピンク・フロイド
イエス
エマーソン、レイク&パーマー
カン(CAN)

となっているわけです。

執筆者は1人ではないので、
総合的な監修をされた方が、
「ジェネシス」ではなく、ドイツのバンドの「カン」を入れたわけです。

( ちなみに、「カン」の音楽に関しては、
「ヘンリー・カウ」とかを買って聴いているような、
学生時代のルームメイトが所持していたアルバムを、
一度ぐらいは、耳にした事があったかも知れませんが、
あまり記憶に残っていません。
いわゆる、普通にプログレと称させる音楽とは異なっていたからだと思います)

プログレバンドの中では「ジェネシス」が最も好きという方にとっては、
あまり面白くない選択の仕方をしているわけです。

目次を見た感じでは、
たまたま、冒頭にこれらのバンドに関してのみ、
多くの頁を割いているというだけに過ぎず、

「5大バンド」

という表現を用いた章立てみたいな事は、
していないのが特徴です。

決して、「日本の書籍だからこうなった」という事もないでしょうから、
監修者の個性の表れなのだと思います。

また、
プログレッシヴ・ロック関連のアルバム集大成の書籍を編集する際の、
王道パターンに一石を投じたという見方もできるかと思います。

本書籍に関しては、
おそらく、何かの情報で、
EL&Pがきちんと掲載されているのを知って、
大手通販サイトに頼んだのでしょうね。


裏表紙

以上。

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プログレ系 ミニコミ誌 L’eveille 01

2018-04-13 16:28:47 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
プログレ系 ミニコミ誌 L’eveille 01


表紙

数年前に今は存在しない楽天のオークションに出品されていたのを、
入手したものですね。

EL&P関連の記事が載っているとかは、
考えずに札を入れました。

私は少年時代から、
手作り感が漂っているミニコミ誌がとても好きだという事もあり、
写真で見た時に、その感じがありましたし、
価格もお手頃でしたので、
少しでも知識が増えれば良いかなと思ったわけです。

緑の色画用紙が表紙なのですが、
タイトルと写真の絵像の白い紙を、
その色画用紙に貼り付けています。

裏表紙に、
目次を貼り付けています。

中の仕様は、
文字はワープロ打ちで、
A3の用紙に白黒コピーしたものを、
2つ折りにしたのが19枚あって、
大きめのホチキスの針を3箇所に打っています。
表紙を1頁目、
その裏の目次の頁を2頁目とカウントして、
全39頁になっています。

内容をザッと見た感じでは、
1988年に制作されたものと思われます。

同人誌やミニコミ誌自体は、
今でも存在しているようですが、
今日(こんにち)では、
全くと言ってよいほど見かけない作り方だと思います。

EL&Pの文字が一つも見つからない事も想定されていたわけですが、
アイランドレーベルから発売されていたレコードの番号とタイトル、
アーティストのデータが網羅されているので、
Emerson,Lake&Palmerの文字も登場しています。
このデータは英国オリジナルのモノだけをピックアップしていると思われます。

アイランドのレーベル面のデザインの変遷も写真入りで載っていますが、
白黒コピーなので、
色に関しては一目瞭然でないのが惜しまれます。

EL&Pに関連している記述があります。

それによると、
「タルカス」に関しては、「島ラベル」のみで、
「ピンク・ラベル」のラベルが存在しないのであるが、
海外のリストで「ピンク・ラベル」が掲載されているのを見かけた事があるので、
「ラベル・デザイン」変更の時期に初回プレスのみ市場に出た可能性が捨てきれないという
分析をしています。

英国以外のタルカスの「ピンク・ラベル」は、
このブログでも幾つか取り上げていますが、
英国のものが存在するかは、
私も熱心にサーチしていないので解りかねます。

このミニコミ誌が何号まで続いたのかも、
全く解りませんが、
この手作り感をとても愛しく思います。

以上。

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PROG MAGAZINE NO.44

2015-09-25 11:56:48 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
PROG MAGAZINE NO.44



「CLASSIC ROCK MAGAZINE」という英国の雑誌が、
別冊として折りに触れて制作しているのが、
この「PROG MAGAZINE」のようです。

ハイヴォルテージフェスティバルの際にも、
「BRAIN SALD SURGERY」のパッケージ仕様のものが発売されており、
タワレコの店頭等で取扱をしているという情報もあったのですが、
タワレコがテナントで入っている建物は秋田市が盛岡市まで行かないとありませんし、
果たして、地方のタワレコの店頭で「PROG MAGAZINE」が入手できるのかという疑念もありましたね。
結局、サイト上での通販は行っていないようでしたので、入手できないまま終わりました。

ハイヴォルテージフェスティバルの時点で、
「BRAIN SALD SURGERY」のパッケージ仕様の「PROG MAGAZINE」を購入する人達は、
それが目的で購入する人達だと思われますので、
古雑誌としても出回っているのも見た事がないですね。

本日、取り上げたのは、昨年に発売された、別冊44号なのですが、
これは偶然に入手したものです。

当ブログでその仕様をしつこく取り上げた「BRAIN SALD SURGERY」のスーパーデラックスエディションが発売されたので、それに絡めた特集が組まれているわけです。

この雑誌の仕様なども、手に取ってみないと解らないとつくづく感じる特徴がありました。

アウターケースと称する厚みがある封筒のようなものに、
雑誌が入っています。


アウターケース裏側、本誌、紙ジャケットCD

このギーガーのジャケットの絵は、そのアウターケースの表側に印刷されているわけです。

アウターケース中に、5ミリほどの厚さの本誌が入っています。
EL&Pは、10頁に渡って特集が組まれていますが、
写真も豊富に載っておりまして、国内の雑誌では見た事のない写真も多くあります。
その時点でのメンバーそれぞれの写真も、1枚ずつ含まれていますね。

日本の「ストレンジデイズ」や「ユーロ・ロック・プレス」に比べて、
かなりヴィジュアル的なものに彩られている感じです。


アウターケース裏側左上拡大
見慣れている写真のようだが、
レイク氏の姿勢とか微妙に違います


紙ジャケットに入ったCDも付録でついていますが、
EL&Pとは特に関係はないようです。

キーボードマガジンの中にプレイヤー向けのディスクが同梱されていたりしますが、
あの同梱の仕方は、けっこう手が込んだ仕事なのでしょう。

この「PROG MAGAZINE」の仕様だと、
雑誌と紙ジャケットCDを別々に作って、
厚めの封筒に入れてしまえば良いだけですからね。

そのためだけに、この厚めのアウターケースを作っているかどうかまでは、解りませんが、
日本ではあまり見かけない遣り方かも知れません。

この雑誌も、電子書籍のように、お金を払ってサイト上で見る事ができるようです。

以上。

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ストレンジ・デイズ A4版 2009年1月号

2015-08-17 17:44:00 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
ストレンジ・デイズ A4版 2009年1月号


もう100円ぐらい安くてもよいと言ったら言い過ぎか


吉松隆氏も鈴木慶一氏も、
ホワイト・アルバムについて語っています


このブログではEL&Pの事を取り上げている古雑誌を紹介していますが、
田舎住みの私としては、
古雑誌を実際に手にとって頁をめくり、
購入の是非を判断する機会が、ほとんどないと言ってよいでしょう。

そのため、
その多くはネット上で調べて購入した雑誌がほとんどです。

以前にも述べましたが、
表紙にEL&Pの文字が出てこない場合は、
調べようがないわけですが、
1972年から1975年ぐらいまでの音楽雑誌に関しては、
表紙にEL&Pの文字が発見できなくても、
カラーグラビアや記事になっている事も時々あります。

このストレンジ・デイズに関しては、
先月、職場のある隣の市の中古ショップで見つけたものです。

ストレンジ・デイズの場合、
このブログを覗いてくださる、ほとんどの方が、
雑誌としての傾向性をご存知かと思います。

一時、編集者の事情で、
休刊になっていた事があり、
確か、再刊する時に、A4判になったように思います。

このA4判がサイズとして、
評判が良くなかったためかどうかは解りませんが、
現時点では、過去の大きさと同じになっていますね。

この中古ショップでは、
ストレンジ・デイズの古雑誌を陳列しているわけではないので、
無造作に平積みされていた音楽関連の雑誌の上に、
たまたまキースの名前が表紙に入ったもの発見したのです。

ちょうど、2008年の12月頃は、書店に足を運ぶ暇もないほど忙しくて、
立ち読みをした記憶もありません。

そのため、私にとっては初めての記事でした。

これなどは、
キースの名前が表紙にあるとはいえ、
白黒のグラビア1頁の中に、
コンサートレポートも併記してあるという簡素な扱いです。
これは理由がありまして、
前号とかにインタビュー記事が組まれた事によるものだと思います。
2008年の秋のコンサートは、
ファンにはとても評判が良かったのですが、
ライターから見てもそのように映っていたようです。

白黒のグラビア1頁とはいえ、
表紙にキース・エマーソンと記載するところが、
この雑誌のEL&Pへの思い入れみたいなものを感じますね。

購入するかどうかは別として、
本誌を書店の店頭で目にする事ができたキースファンは、
間違いなく手に取った事は確かでしょう。

以上。

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「タルカス祭り」所収 THE DIG featuring 太陽と戦慄版

2014-09-17 11:36:43 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
「タルカス祭り」所収
 THE DIG
 featuring 太陽と戦慄版




この「THE DIG」は、昨年に発売されたものですが、
古い物を中心に探し回っている私は、新しい情報は人から教えられて知る事が多いので、
数ヶ月ぐらい経ってから、「タルカス祭り」が掲載されている事を知りました。

ただ、この書籍(雑誌?)に関しては、
知人から教えてもらったのではなく、
たまたま偶然に見つけたわけです。

見つけてからリサーチすると、出版された頃に、
ブログ村でブログに取り上げている方もいらっしゃいまいたので、
内容を気に入る、気に入らないは別として、
プログレファンの間では、かなり知られているプログレ特集号だったようですね。

私の知人のEL&Pファンの人達は、
わざわざ知らせる内容とは言えない書籍だと思ったのか、
メジャーな出版社の本なのであえて知らせる必要もないと思ったのか、
定かではありませんが、
私自身は田舎住みなので、
店頭からの情報キャッチは少ない事は確かです。

「タルカス祭り」を執筆されているのは、三輪岳志氏。

他のミュージシャンによるタルカス演奏から、
EL&Pのメンバーが関わったプロジェクトによるタルカス演奏、
タルカスに似ている演奏等、
それらが収録されているアルバム32枚を紹介しています。

このブログで既に取り上げたCDも、幾つか入っていますね。

三輪岳志氏ですが、私の中では、「プログレッシヴ・ロックの70年代」の中で、
EL&Pのアルバムレビューを担当した方として脳裡に刻印されています。

なぜ、刻印されたかというと、
EL&Pの個々のアルバムに関して、
そのすべてをベタ誉めしているレビューって、
ほとんど読んだ事もなかったものですから、
ちょっと衝撃的ではあったのです。

「祭り」と名付ける事が可能なまでの企画というのは、
関連アルバム数点では格好がつかないですよね。

言い方を替えると、
取り上げるべき関連アルバムがザッと見ても32点存在していたので、
「祭り」企画が誕生したという事になります。

「タルカス」に恋しているか、
本人も気づかないうちに「タルカス」に影響を受けているとか、
そのようなアルバムの集積です。

「(プログレッシヴ・ロックは)地味なアーティストの多い中、(中略)
EL&Pに触発された人々は相当な数に及ぶであろう。」

と、
およそ2年前に当ブログで取り上げた、
「ユウロ・ロック集成1987」の文章を抜き書きしましたが、
その片鱗を具体的に、かいま見る事のできる「タルカス祭り」と言えますね。

以上。

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UK PROGRESSIVE ROCK  Mainstream ~The Golden Era

2014-04-14 22:18:25 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
UK PROGRESSIVE ROCK
Mainstream ~The Golden Era
プログレッシヴ・ロック
メインストリーム・エディション
2004年




プログレッシヴ・ロックを扱った書籍というのは何点かあるようですが、
その多くを私は所持しておりません。

理由の一つは、購入しても、あまり読む暇がないからなのです。

これは、ほとんど「表紙買い」みたいなものですね。

少なくとも、この表紙である以上は、
EL&Pが無視されているプログレ本ではないと推定されますし、
書き手によっては、誉めちぎられている事もあるわけです。

「UKプログレッシヴ・ロックの70年代」という書籍を取り上げた事があります。

5大バンドのメンバーのインタビューを中心の内容になっているのですが、
後半に業界関係の評論家が10~20名ほど登場して、
それぞれのベストアルバム10枚が掲げられているわけです。

その中で、EL&Pのアルバムを取り上げている方は、
1名しかいませんでしたね。
ちなみにその方にとっては、EL&Pは別物なので、
10枚のうち半分近くがEL&Pのアルバムで占められていたように思います。

つまり、多くのプログレ関連の評論家達は、
ベスト10にEL&Pのアルバムを入れようとはしません。

音楽はつまるところ、好みの問題だと思うので、
アルバム自体が、かなりの評価に値すると批評されていたとしても、
それがフェリヴァリットなアルバムかどうかは別なわけですね。

この書籍はその点では、監修者と編集者に恵まれていたと思います。

監修者が表紙にまで口を挟む事ができているかどうかは、わかりませんが、

監修者が2人いるですが、
その一人である深民氏は、
少なくとも、この書籍の中での自身の10枚に、エマーソン、レイク&パーマーのファーストを挙げていますし、
編集は、EL&Pをこよなく知っている笹川孝司氏です。

頭脳改革を「超絶盤」と評するEL&Pファンが多くいても、
レビューを仕事にしている方々に言われる事ってなかなか無いように捉えています。

そのレビューの中で、「超絶盤」と称されたわけです。

そう考えると、本書籍は、EL&Pファンにとっては好著。

プログレの紹介書籍と言っても、
取り上げた作品をすべて誉めているわけではないので、
深民氏の「超絶盤」という表現は嘘ではないでしょう。

シリーズ構成の関係だと思いますが、
キング・クリムゾンとVDGGは、同タイトルの次の書籍に回されているので、
アルバムは全く掲載されておりません。

結局、グレッグファンは両方手にしなくては、ならないのかも知れません。

ちなみに、監修者の一人である深民氏は、
「UKプログレッシヴ・ロックの70年代」に顔を出しており、
5大バンドに関して意見をつづっているわけですが、
そこのところで想定外のジミー・ペイジのグレッグ評を私は初めて目にしたわけですね。

以上。

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ストレンジ・デイズ No.17  2001年1月号

2014-02-14 16:05:19 | プログレ系専門誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
ストレンジ・デイズ No.17  
2001年1月号




本号はアイランドレーベルの3回目の特集になります。

アイランドレーベルの傘下もしくは、並行レーベルと言われている「HELP」。
本書の説明によると、主に経済的理由等によって、当初から廉価盤扱いをせざるを得なくなったアルバムを扱っているレーベルとの事。

その第1号がEL&Pの「展覧会の絵」というわけです。
それで、レーベル面に「HELP1」と番号が記されているみたいですね。

アルバム「展覧会の絵」の元の音源が、ブートとして大量に出回ったので、
レコード会社が急いで回収した事は、中学の時に読んだ「衝撃のロックトリオ伝」にも記されていました。
その書籍を読んでいた当初は、最初に買ったアルバムである「頭脳改革」しか所持していなかったので、
EL&Pはマンティコアレーベルなのだなという事ぐらいで、
レコード会社のレーベルがどうのこうのなんて事は、
かなり後になってからの関心の対象です。

気になる箇所としては、

カラーグラビアのコーナーに、展覧会の絵のカラージャケット写真とレーベルの写真が載っていますね。
そして、特集記事のアルバム説明のコーナーですが、
白黒の説明頁の最初に「展覧会の絵」が載っています。
岩本さんの解説は短いけれども、あまりにも的を射た内容です。

たまたま、この号の新リリースのコーナーに、
あの「展覧会の絵・完全版」がDVD化された事が掲載されています。
EL&Pのアルバム、展覧会の絵の始まりが含まれた特集で、
最新の展覧会の絵の映像ソフトが紹介されるというのも、
たまたまにしては出来すぎている感じがしますね。

これに加えて、ビクターエンタテイメントさんのカラー広告に、
ザ・ナイスの初めての紙ジャケットCD、3枚が載っています。

1989年に、ザ・ナイスの初期3枚のCDを買い逃した人は、
輸入盤のCDでも入手しない限りは、この時点まで待っていた事になりますね。

この頃は、地元の書店には、まだ「ストレンジディズ」が置かれていなかったので、
後になって古本で求めたものです。

以上。

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