EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

ピーター・ガブリエルのファースト評に登場するEL&P

2012-10-29 14:54:11 | 他バンドのライナー等に特別に登場するEL&Pの文字
ピーター・ガブリエルのファースト評に登場するEL&P


画像① ジャケット

数ヶ月前にアナログ盤を整理する機会がありました。

その時に、発売当時のフォノグラムのロックスーパーコレクションの1枚である、
ピーター・ガブリエルのファーストも出てきました。

青褐色のビニールカバーの隅に紙片が一枚挟まっているのを見つけました。


画像② 切り抜き

紙片を見た時にそれが何であったのかを、すぐに思い出しました。

見るまでは、こんな切り抜きを取っておいた事すら忘却していたのですけどね。

切り抜きは、このアルバムの発売当時にミュージックライフに記されていたアルバム評です。

「EL&P」の文字がアルバム評の中に出ていたので、切り抜いて、アルバムと一緒にしていたわけですね。

このピーター・ガブリエルのファーストに収められたB面3曲目の空前のスケールが、
EL&Pっぽいという事で、引き合いに出されているわけですね。

「おぉ、評論家にとってEL&Pとは空前のスケールを持った曲が特徴なのか?」

と思いました。

当時の私には、
EL&Pは、カッコイイテクニカルなバンドであるという形容詞以外は、
特になかったので、(今でもそうなのですが)

一体、EL&Pのどの曲が空前のスケールを持った曲なのか、
是非、この評論家に聞いてみたかったのを覚えています。

今にしてこのB面3曲目に言える事は、
空前のスケールというより、
もの凄くダイナミックかつドラマティックな前奏の後、
にヴォーカルがくるという感じですね。
しいていえば、「海賊」に近いような感じもします。

EL&Pスタイルのバンドのアルバム評に、
EL&Pやキースの名前が登場する事はしばしばありますし、
それらのアルバム評の切り抜きをすべてストックしている事もありませんが、
このピーター・ガブリエルのファースト評に関しては、
何か保存しておくべきだと思ったのだと思います。

そんな思い出も含めて、
ピーター・ガブリエルの「So」が大ヒットした時は、
エイジアとはまた別の意味で、
ベテランプログレ出身ミュージシャンの台頭が、とても嬉しかったですね。
エマーソン、レイク&パウエルが発売された年でした。

以上。

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2012年10月29日 yaplog!

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新日本プロレス 音楽CD 1991

2012-10-24 12:48:06 | エマーソン、レイク&パウエル / E,L&Powell
新日本プロレス 音楽CD 1991


画像① ブックレットジャケット


画像② プラケース裏

エマーソン、レイク&パウエルの「ザ・スコアー」。

「ザ・スコアー」の一部が、どなたかによってアレンジされ、
新日本プロレスのオープニングテーマとして使用されていた事は、かなり知られていると思います。

私自身は、そのアレンジされた曲を、テレビを見ながら聞いた事は1、2度ぐらいしかなかったわけです。

その頃の新日本プロレスは、ゴールデンタイムの放送ではなかった事が主な理由ですね。

あまり夜更かし等はしない方なので。

ある時、
プログレファンでも何でもない若者をマイカーに乗せて、
EL&Pのインスト曲のみを集めて編集したものを流した事があります。

「ザ・スコアー」はヴォーカル入りの曲ですが、
グレッグの声が出てくるまで、けっこう時間がかかるので、
グレッグの声が出る直前で、録音を止めたものを入れていました。

彼は、新日本プロレスをよく見ていたようで、

「この曲ってプロレスの曲ですよね。」

「あぁ。そう言われてみれば、そうですね。
これが原曲です。」

「こんなに長い展開だったのですね。」

「この後、歌も入ってくるのですが、
インストの曲だけ集めたので、わざとここで切ったのです。
だから、さらに長いのです。」

で、
このCDの「ザ・スコアー」ですが、
もともと長い曲の一部を抜き取って使用しているわけでなく、
オープニングテーマ用に最初から短い曲を作ったようですね。

始まったと思ったら、すぐに終わってしまいます。

新日本プロレスで使用された諸々のEL&P関連の曲がありますが、
それはまた別の機会に述べるとしましょう。

以上。

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2012年10月24日 yaplog!

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ROCKS 1977年12月号 必殺ロック界マル秘報告 EL&P

2012-10-16 13:53:53 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
ROCKS 1977年12月号
必殺ロック界マル秘報告



画像① 表紙


画像② 目次

「あばかれるミュージシャンとグルーピーの入り組んだ相関関係~
パート4エマーソン・レイク&パーマーの場合」

というタイトルで、マンティコアオフィスにて行われたグレッグ・レイクへのインタビューが収録されています。

何点かの白黒写真と1頁のカラー写真(ベースを弾いている上半身)が、掲載されていますが、
いずれも、髪型から判断するに1977年当時のものであるところが、
良い仕事であると思います。

序文に、
グレッグはマンティコアの実質の社長みたいなもので、その手腕は、ジミー・ペイジにも匹敵するというようなお褒めの言葉があります。

これを入手してから、
幾度か読み返しをしているのですが、
正直、このタイトルの言わんとする事がよく解らないわけです。

おそらく、そうではないかと掴み得た事は、

1.インタビュアーの吉田さん(女性)とグレッグは、過去に会った事があり、
その時にグレッグは吉田さんの心に刻印される発言をした。

2.その発言は吉田さんにとって、一生を左右するような発言であり、
吉田さんはずっとその事を心にとどめていた。

3.1974年、吉田さんは、音楽マスコミ関係者でもあるらしく、職権と人脈を利用して、
表向きはグレッグ・レイクへのインタビューを目的として、マンティコアオフィスでグレッグと会うところまで漕ぎ着けた。
その時に吉田さんの知人(女性)も立ち合った。

4.吉田さんは、グレッグに、自分の一生を左右するほどの発言をした事に関して、その真意をグレッグに問いただした。

5.しかし、グレッグは、その発言をした覚えがないという事を、シラを切るようなそぶりは一切みせずに、実に丁寧に真摯な受け答えをした。

6.そんなグレッグに吉田さんは、ますますクラッと来てしまった。

おおよそ、こんな感じの内容ですね。

グレッグはその後、再び吉田さんと会う機会があって、
もっと英語を学習したら、職がなくなった時に、マンティコアオフィスの仕事をお世話してあげるような事も述べています。

そんなわけで、私が読んでもはっきりとは解りかねる内容ではありますし、
ややミュージシャンのプライベートに入り込んでいるという点においては、
日本の昔のテレビ番組で言えば、「スタードッキリマル秘報告」に近いものがあります。

即ち、マル秘というほどの内容ではないのでオープンにしているわけです。

視聴者もマル秘なんて出てこないと解りつつ、テレビをつけているようなところもあったでしょうからね。

時が流れると、このような雑誌のちょっとしたエピソードも微笑ましいものです。

1977年12月という事を考えれば、
ベースを弾くグレッグのカラーグラビアは、希少ともいえますので、
ポイントが高いでしょう。

以上。

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2012年10月16日 yaplog!

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Johnny Hallyday(ジョニー・アリディ)のC'est La Vie

2012-10-15 12:51:20 | 他のアーティストによって演奏されたEL&Pの曲
Johnny Hallyday(ジョニー・アリディ)の
C'est La Vie



画像① CDのジャケット


画像② ジャケットのブックレットの内容の一部

これは、グレッグ・レイク&ピート・シンフィールドの作品である、
「C'est La Vie」が1曲目に収録されたCDです。

グレッグのインタビューを読むまでは、
このジョニー・アリディが歌った「C'est La Vie」のシングル盤がある事も、
ジョニー・アリディに関しても全く知りませんでした。

グレッグの話によると、
このジョニー・アリディがシングルとしてリリースした「C'est La Vie」が、
フランスではNo.1のヒットになったという事でした。

では、その「C'est La Vie」がいつ頃、リリースされていたかという事なのですが、
どうやら、1977年のようなのです。

つまり、「WORKS VOLUME 1」と同じ年にリリースされたという事になりますよね。

ジョニー・アリディ、ないしは彼の周辺のスタッフが、
「WORKS VOLUME 1」収録の「C'est La Vie」をすぐにジョニー・アリディに歌わせてみようという話になったという事になりますね。

フランスの音楽や映画に詳しい方であれば、
このジョニー・アリディに関して大雑把な知識を持っていると思われます。

ウィキで調べてみたら、
フランスでは国民的歌手との事。
しかも、2009年の時点においても、レコードセールスやツアーで、
フランスセールス番付第一位を獲得しているとの事。

息の長い方なのですね。

日本でいったら、
「美空ひばり」に匹敵するような方なのかも知れません。

そう考えると、ジョニー・アリディの「C'est La Vie」フランスチャート第1位の背景には、
楽曲の良さだけではなくて、
ジョニー・アリディのスター性も覆い被さった結果のように思いますね。

で、
その「C'est La Vie」ですが、
名曲「C'est La Vie」がこんな歌われ方をしてしまったのかという事は、
全くありません。

そこは、さすがに国民的歌手、
よい声と声量であると思うわけです。

(グレッグより良いとかという意味ではありません。念のため。)

アレンジは、基本的に同じなのですが、
アコーディオンのメロディーは全く使用されず、
柔らかめの音色のエレキギターが、ほとんど印象に残らないフレーズを刻んでいます。

ジョニー・アリディの声が良ければ、
余計な技巧は必要ないという事なのかも知れませんね。

以上。

いつも覗いてくださる方々へ。

お世話になっています。

私事ですが、
先週から家族が入院したので、
更新が滞りがちになる時もあると思います。

ブログの更新頻度が、
EL&Pみたいに急に失速したなと思われた方、
そんな事情でございます。

仕事中に書いているとはいっても、
家庭の事情が発生すると、通常とは違う状態になりますね。

今後とも、よろしくお願いいたします。

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2012年10月15日 yaplog!

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ピート・シンフィールド スティル マンティコア初回盤

2012-10-12 13:52:30 | マンティコアレーベル
ピート・シンフィールド 
スティル マンティコア初回盤



画像① ジャケット表側


画像② ジャケット裏側


画像③ ラベル(レーベル面)
一体何のシールを貼って剥がしたのか?


ジャケットは輸入盤にしては、上質だと思います。
この初回盤に関しては、
真ん中の絵を後から貼り付けているのではなく、
水色部と一緒の印刷になっていますね。

国内アナログ盤に関しては、既に取り上げましたが、
これは英国の初回アナログ盤ですね。

ネットをやるようになってから、
通販で入手したのですが、
今、国内で同種のアナログ盤を入手するとした場合、
4000円以上は用意しないといけないみたいですね。

しかも、
数は少ないみたいで、
オークションに出たのは見た事がありませんね。

私は中古アナログLP盤に関しては、
国内盤であろうが、輸入盤であろうが、
それだけの金額をつぎ込んでまで入手したいほどの熱意はありません。

よく知られている桜色のジャケットとは、
色が違うという事で、
レコードマニア、
あるいは、クリムゾンファンや、EL&Pファンの間では、知られているようです。

桜色のような色になった経緯に関しては、
調べ尽くしていないので解りかねますが、
PFMの「甦る世界」の英国盤のジャケットと色が似ているので、
変えたのかも知れません。
(なんて、単純な理由ではないのでしょうけどね。)

国内では、
SHM-CDをリリースする時に、
ジャケットにこの色が採用されていますね。

このアルバムは、
EL&Pがマンティコアレーベルを設立してから、
リリースされた最初の作品だったように思います。

ピート・シンフィールドの
セカンドアルバムリリースの予定が、
何年か前に聞こえて来ましたが、
どうなったのでしょうね。

以上。

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2012年10月12日 yaplog!

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霧の8マイル収録 ヴェリー・ベスト・オブ・バーズ

2012-10-08 16:14:03 | 「スリー・トゥ・ザ・パワー / 3…TO THE POWER」
ヴェリー・ベスト・オブ・バーズ


画像 ジャケット

3(スリー)が演奏した他のバンドの曲である、「霧の8マイル」。

この曲を収録しようと、
ロバート・ベリーが選んだのかどうか、
あるいは何かの雑誌にその事に関して、記述されていたかどうかすら覚えていないのですが、
バーズの原曲が入ったCDです。

バーズのCDは1枚も所持していなかったのですが、
「霧の8マイル」が元々はどんな曲であったかを知りたくて購入したものです。

バーズそのものに関しても、アルバム名やバンドのメンバー名を知っていたわけでもなく、
全く未知の世界でした。

ただ、さすがにデビューシングルの「ミスター・タンブリン・マン」に関しては、全米チャート第一位を記録した事もあって、どこかで耳にした事がある曲です。

1965年から1973年までの間に、めまぐるしいメンバーチェンジを重ねながらも、フォーク・ロック、セイケデリック(スペース)・ロック、カントリー・ロックと様々な音楽のジャンルを開拓したと、帯の記述にあります。

当初は、「霧の8マイル」が入っているオリジナルアルバムを買ってみようかと思ったのですが、
このバンドの音楽自体にはさほど関心もなかったので、
安価なベストアルバムがあったらと思い、こちらにしてみたわけです。

このベストCDの中では、
かなり特徴的な曲ですよね。

間奏や前奏にやや技巧的とも言えるギターのメロディーが入っているのですが、
ヴォーカルパートを想像させるようなメロディーではないわけです。
ヴォーカルは最初から最後までコーラスグループのような美しい展開を見せているのですが、それとはほぼ関係のないギターのメロディーが、違和感なく間奏として演奏されている。

ここまで書いてウィキを読んでみたら、
当時のサイケデリック・ムーブメントを先取りした先進的な楽曲であり、
この曲を世界最初のサイケデリックロックとする見方もある。
ビートルズの「リボルバー」に多大なる影響を与えた曲であるとか、
ロック史における重要な位置を持っている曲だったのですね。

また、ドラッグ体験を連想させるとの事で、放送禁止にしたラジオ局も数曲あるとの事。

3(スリー)がこの曲を取り上げたのは、
そのような背景がこの曲にあった事も要因の一つかも知れません。

3(スリー)のアルバムの中では、割とインパクトの薄いアレンジが為されているように思いますね。
本家の楽曲を越えるようなアレンジだとか、
全く別の作品に仕上がっているとかいう感じはしません。
割とおとなしめですね。

結局、そのように感じてしまうのは、これまでのEL&P体験によるものだと思いますね。

「霧の8マイル」が発表された時代の中では、異彩を放っていたのだと思いますが、
70年代では、このような感じの曲が割と普通に受け入れられていたのだと思います。

以上。

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2012年10月8日 yaplog!

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当時未発表に終わった「Oh, My Father」について考えてみる

2012-10-06 13:53:24 | Emerson,Lake&Palmer関連
当時未発表に終わった
「Oh, My Father」について考えてみる


輸入盤の「フロム・ザ・ビギニングボックスセット」に収録されていた、
「Oh, My Father」。
今回の3枚組タルカスにスティーヴン・ウィルソンによって、改めて収録されたわけですが、
なぜ、この曲が収録当時に未発表のまま終わったのかを自分なりに考えてみました。

「曲そのものは、とても良い」と、
EL&Pを愛するリスナーの間では、
かなり評判が良いみたいです。

私も本当にそう思います。

これは収録された頃のロックシーンに極めて近い節回しの曲ではないかと感じるわけです。

その当時のロックを全て聴き尽くしているわけではないので、
総合的な観点から述べる事など出来ようもないわけですが、
クリームのホワイトルームみたいな曲だと感じました。

間奏のエレキギターも、その時代を感じさせる音色ですよね。

ただ、多くのロックバンドは、
他のバンドとは異なるオリジナリティを出そうと賢明に模索していた頃でもあると思いますし、
EL&Pのファーストに収録された楽曲群と比較した場合、

「Oh, My Father」はEL&Pっぽさが、
あまり感じられない曲であると思うわけです。

「ただ、それだけの理由で収録されないと言うことが果たしてあるのか」
との疑問は当然、浮かびます。

グレッグ・レイクは自己主張が強いと思われていますが、
「自分が作った良質的な作品をとにかくアルバムに収録しなければならない」という欲の塊かというと、
意外とそうでもないように思いますね。

ラッキー・マンはメロディーそのものが素晴らしい曲であるわけですが、
もともとは、今回のファーストのステレオ・ミックスに収録されていたように、
ヴォーカルパート終了後に、エレキギターを使用している部分があった事が明らかになりました。
しかし、最終的には、
ムーグ博士に言わせるところの、
ロックにおけるシンセサイザーの使い方の黎明を告げるものとして仕上がったわけです。

そのような楽曲を完成させていくためのプロセスを見ると、
ファーストアルバムの時点から、グレッグの中でのEL&Pのサウンド像があるのだと思いますね。

ブラック・ムーンに「ロミオ・アンド・ジュリエット」を収録する事にしたのも、
グレッグが、「この曲はEL&Pっぽいから入れる事にしよう。」と述べたからであると何かに書いてありました。

この言葉から推察される事は、
「EL&Pっぽくないから、収録しない」という選択肢は、
グレッグの中には充分にありうるという事ですね。

「Oh, My Father」を収録当時に発表するとしたら、
EL&Pらしさを強調するには、このままでは充分とはいえないと感じます。

真相は本人達にしかわからない事でありますが、
年月が過ぎると、強烈に印象に残っていない事は、本人達ですら忘れてしまう事もあるでしょうから、
関係者などが存命のうちに知りたい事ではありますね。

以上。

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2012年10月6日 yaplog!

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ベスト・オブ・ナイス テイチクCD  1994年

2012-10-05 14:37:30 | Keith Emerson THE NICE関連
ベスト・オブ・ナイス テイチクCD  1994年


画像① 帯と表ジャケット(ブックレット表紙)
キースの顔がはっきりしないぜ



画像② プラケース裏
収録曲記載



画像③ ブックレット裏
ブックレット内にメンバーの写真等はありません


ザ・ナイスの初期アルバム3枚の初CD化は、1989年だったように思います。
紛失したか、貸したのが帰ってこないかで、今は手元にありません。
特に解説というものは封入されておらず、オリジナルジャケットの写真の紙が1枚プラケースに入っていただけですね。
プラケース自体も、極薄タイプのものでした。

その後、90年代になってから、テイチクからベストCDが一枚リリースされたと思います。

さらに数年して、リリースされたベストCDが、これにあたります。
テイチクからリリースされたCDはこれが最後になりますね。

国内においては、カリスマ時代のアナログ盤のCD化にあたる
「Autumn '67 & Spring '68 」がベストCDに相当するのかも知れませんが、

国内オリジナルベストCDという点では、このCDを最後にリリースされていないと思われます。

その意味では、
あえて言うまでもないブックレットの裏のデザインと共に希少価値はあるかも知れません。

ザ・ナイスはキース・エマーソンの偉大なる歴史の一つではあっても、
EL&Pほどセールスが見込めないのでしょう。
初期アルバム3点は、20bitk2盤とK2HD盤を最後で、
SHM-CD化をする気配はないようです。
それを飛び越してHQCDが出てくる事はあるかも知れませんが。

それも、「スリー・フェイツ・プロジェクト」の売れ行きに左右されるものであるとは思います。

国内においては、「エレジー」や「五つの橋」の発売権利は、
ビクターさんにはないようなので、
結局、ベストCDを作ったとしても、
このCDのように、ザ・ナイスの後期までを網羅できないわけです。

以上の事等を踏まえると、
今後、国内オリジナルのザ・ナイスのベストCDは、
リリースされる可能性は極めて低いかも知れませんね。

音だけ聞ければ良い方には、ベストCDなんて、あまり意味がありませんが、
THE SPIRIT OF ELP K2HD のように、
企画制作者の熱意が感じられたりする事もあるので、
良いものが出るのであれば、私としては歓迎するものです。
(今さら言うまでもないか。)

以上。

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アトランティック・イヤーズ 1992年発売のベストアルバム

2012-10-04 15:26:58 | EL&Pのベスト盤等
アトランティック・イヤーズ 
1992年発売のベストアルバム



画像① 帯とプラケース表
彫像の顔面にELPマークが彫ってある。
人物ではないが、
イン・ザ・ホット・シートのSLのフロント部に受け継がれた



画像② プラケース裏
ファーストアルバムのジャケットを彷彿させる
YEAR(S)からYを抜いて、EAR(耳)か?


ワーナーのこの頃のプラケースには、
帯の一部はプラケースに接着剤で貼られていたので、
白い跡が向かって左上に残っていますね。
私自身もシュリンクの扱いについての方針が確立していなかったので、
むき出しのままプラケースを扱っていたため、激しく劣化しました。

先般、このブログで取り上げた通り、EL&P初の公式ベストアルバムは、
「ベスト・オブ・EL&P」
アナログ盤の1枚組でした。

その1枚組ベストアルバムの最大の特徴は、
今年、大河ドラマを始めとして、EL&Pファンの脳裏を席巻している「組曲タルカス」。
その「組曲タルカス」が収録されている、
セカンドアルバム「タルカス」からの曲が、
1曲も含まれていないという事ですね。

「悪の教典#9」の「第一印象パート2」ですら入っていなかった事も、
EL&Pファンにとっては購買意欲を削がれる要因の一つでした。

「人気が下降すると、ベストアルバムまで、こんな感じになってしまうのか。」
と、
やや、ため息気分で迎えたのを思い出します。

それから、
10年以上を経過し、
アナログからCD時代に足を踏み入れていたわけですが、

完璧に満足とはいかないまでも、
ある程度の満足を得る事ができる2枚組ベストが登場したわけです。

私がこのアトランティック・イヤーズを発売日に入手したのは、
1992年の7月頃ですので、
ブラック・ムーンの発売時期にやや近かったと思います。

まだ、ヴィクトリーミュージックにEL&Pのバックカタログの移行が完全に行われていなかったのだと思いますが、
復活EL&Pがブラック・ムーンをヴィクトリーミュージックからリリースする事が決定した時点で、
このタイトルが付いたのでしょうね。

「Affairs of the Heart」のマキシCDを求めた時に、カップリングの収録曲が「聖地エルサレム」のスタジオ録音でしたので、
その時に、過去の版権もヴィクトリーミュージックに移行したのだなと思いました。

「組曲タルカス」と「悪の教典#9」全曲を含んだこのベストアルバムは、
ほとんどのEL&Pファンにとって、納得の行くものであったと思いますが、
アナログ盤を遙かに凌駕するCDの容量の恐ろしさも同時に感じましたね。

2枚組のベストに、
大人気の長尺曲2曲が余裕を持って収録されてしまっており、
しかも、問題作ラブビーチからも「キャナリオ」が収録されており、
スタジオ録音のアルバムから漏れなく選んでいる事が解ります。

この選曲を見ると、
その時点においてのEL&Pベストの決定盤であり、
これ以上のベストアルバムは考えられないような感じでした。

まだ、

ボックス仕様とか、
3枚組のベストとか、
紙ジャケとか、
オリジナル紙ジャケ仕様とか、
デジタルリマスタリングとか、
HQCDとか、

楽曲やジャケットを堪能し尽くす流れが起きる事は、
全く予想していなかったわけですね。

そのような時期のコンパクトなベストアルバムと言えますね。

EL&Pは復活を果たしており、
「若いときとは違って、そう簡単には解散しないだろう。」
という良い気分に浸っていた頃です。

以上。

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2012年10月4日 yaplog!

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キーボードマガジン 1986年9月号 特集 EL&パウエル

2012-10-03 18:01:58 | エマーソン、レイク&パウエル / E,L&Powell
キーボードマガジン 1986年9月号
特集 EL&パウエル



画像① 表紙
あわててスキャンしたので、縦横が逆で切れてしまった



画像② 目次
特集文字が大きいですね


キーボードマガジンを取り上げるのは2度目になりますね。

とにかく、キースが表紙を飾ったら、
内容を読む前に即購入という習性が存在していました。

多くのキース・エマーソンファンは、
キーボードマガジンのおかげで、
70年代のEL&Pが終焉を迎えてからも、
どうにかこうにか生き延びる事が出来ましたね。

バンドとしてのキース・エマーソンのサウンドに飢えていた多くのEL&Pファン。
キースのサントラはキースが弾いているので、決して悪くはないのですが、
EL&P時代からのファンは、
キースにはどうしても、EL&P時代の演奏の面影を求めてしまうわけです。

この特集記事の扉の頁にも、
「我々は、どれほど、待った事だろう。」
と記述されていますね。

この飢餓感が終わりを告げた事に、
多くのキースファンが喜んだ事は間違いありません。

この特集記事は、
キースのインタビュー等は掲載されていなくて、
キーボードマガジン誌の編集者、
ミュージシャンによるサウンド分析、
あるいは難波さんの囲み記事でまとめられていますね。

タッチ・アンド・ゴーのプロモーションフィルムからの、
ぼやけた白黒写真も数点あります。

この時点では、
まだ夏のツアーのセットリストの情報は入っていないようです。

ファンの期待とは裏腹に、
エマーソン、レイク&パウエルは、
1枚のアルバムをリリースし、夏のツアーをして、ただちに消滅。

特集記事の最後には、

「来日コンサート、楽しみにしています。」

との一言が添えられていますが、
数ヶ月で、
セカンドアルバムへの希望も、
来日の実現も打ち砕かれてしまいます。

普通のファンは、
ザ・ベストでキースが来日するまで、
じっと我慢をするしかないわけです。

以上。

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2012年10月3日 yaplog!

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ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール LD

2012-10-02 13:10:46 | Emerson,Lake&Palmerの映像ソフト
ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール LD


画像① 表側 WORKS時と思われる3人の姿


像② 裏側


画像③ 裏側拡大 映像と合致する90年代の3人の姿

先週のエイジアのジャパンツアーでは、
カールはドラムソロが最高潮に到達した時に行う「Tシャツ脱ぎ」をしなかった事を、
コメントをくださるたまさん様からお聞きしました。
演奏もエイジアのオリジナル曲に終始していたようで、
メンバー達が元在籍していたバンドの著名曲等は取り上げなかったようです。
それが、
カールの「オレは天下のEL&Pの出身でござい!」の自己主張の場が無くなってしまい、
Tシャツ脱ぎへの意欲を喪失させたとも考えられます。
脱ぎやすいTシャツを着用していなかったという話もあるようですが、
そもそも脱ぐ予定がないので、脱ぎやすいシャツを着用していなかったと見るべきなのかも知れませんね。

当初は、
このLDのジャケットも、
「70年代の写真を用いている。」
とやや不満に思ったものでありますが、
先週のエイジアの話を聞くと、
上半身に一糸まとわぬカールの姿もまた貴重なものであると思うわけです。

やや不満だったジャケット認識が、
変容した今日(こんにち)のカールのパフォーマンスと共に、
肯定的な認識に変わる瞬間ですね。

Tシャツ脱ぎをしなかった事が、
新しいEL&P史の始まりを告げてくれたような気もします。

このLDは、レーザーディスクプレイヤーを求めてから、
初めてリアルタイムで購入したライヴ盤です。
DVDにもなっていますが、パッケージは何種類かあるようですね。

スチュワート・ヤングやクリス・ウェルチへの短いインタビューも登場するのですが、
初めてその姿を見た感じでした。
私は衝撃のロックトリオ伝の写真の中で、
ゴールドディスクを持っていたメンバーの中に収まっているのが、
スチュワート・ヤングだと思い込んでいたのですが、
後日、その写真の方は、ハイヴォールテージのDVDに出てくる別のマネージャーであったと解りました。

鑑賞した時は、
「あぁ、70年代のライヴ演奏の映像って存在しないのかな?」
と思ってしまうわけです。

90年代初期のライヴの特徴である、
「悪の教典の途中まで、タルカスの途中まで」という切ったり貼ったりのダイジェスト演奏が、
ファンに不完全燃焼感をもたらすわけですね。

キースに関しては、ラストの方のオルガンパフォーマンスも、
動き等は現在に比べてとても若々しいのですが、
それがまた年齢とのギャップが強調されているように映った方もいるようで、

日本公演の会場では、
「オジサン達も一生懸命に頑張っているのだね。」
という声も囁かれていました。

その夢のようなひと時が、現実に戻されるような声に、

「あぁ、キースもオジサンなのか!」

としみじみと感じてしまった次第。

このライヴ映像は、
冒頭のあっと言う間にタルカスに移る悪の教典はともかくとして、
キースが腕の手術をする前のものなので、
90年代初期の貴重なライヴと言えますね。

以上。
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EGG ライヴ盤 THE METRONOMICAL SOCIETY

2012-10-01 16:39:55 | keithやEL&Pに影響を受けたミュージシャン、キーボードプレイヤー
EGG ライヴ盤 
THE METRONOMICAL SOCIETY



画像 ジャケット デジパック仕様

書籍「キース・エマーソン・インタビューズ」には、
グレッグ・レイクとカール・パーマーのメッセージの他に、
故モーグ博士(発刊当時はご存命)、難波弘之氏による序文が寄稿されていますが、
海外のキーボードプレイヤーの代表(?)として、
デイヴ・スチュワートも寄稿されていますね。

キースとデイヴが実際に会った事があるような話を聞いた事もないし、
一緒に写っているも写真も見た事はありませんが、
キース・エマーソン・インタビューズには、
デイヴ・スチュワートが若きキースのステージから影響を受けた事が、
本人自身の声で詳細に記されていました。
同じ英国という事で、若き頃のキースを生で体験する事のできた、数少ないキーボードミュージシャンの1人でしょう。
(そう言えば、ジェフ・ダウンズもEL&Pは見た事がないけど、ザ・ナイスは見た事があると、EL&Pファンクラブのスタッフに漏らした事をファンクラブの会報のブログに記しましたよね。)

EGGはデイヴ・スチュワートのデビュー・バンドであり、
アナログ盤の1970年のデビュー作を所持しています。
音に華やかさはないのですが、
クラシカルかつ、遙かなる時代の彼方から聞こえてくるようなオルガンのサウンドが、妙にそそられるアルバムですね。

ただ、別のアルバムは、同じバンドが制作したとは思えない音作りのものもありますので、
EL&Pファンが入り込みやすい聞き易さという点では、
ファーストアルバムが一番ではないかと思います。

本CDは2000年以降に発売されたものですが、
アナログ化されなかった69年代末期から72年代初期のラジオ出演音源、ライヴ音源を集めたものですね。

このアルバムには、ファーストアルバムの曲も入っていますが、クラシック的な要素が感じられる作品は、含まれていません。
一方で、ジャズ的な要素の強いインストのへヴィな曲が重たい響きを放っています。
ところどころ、やや無機質に感じられる曲の展開もあり、
これを聞いていると、
キースのキーボードと言うのは、叩きつけるような響きの音や、
あまりメロディアスとは言えないソロであってさえ、
情感を宿していると思わせてくれますね。

これがまたディスク1枚ものなのに、
購入時は、¥3,800したわけです。

それにも関わらず、購入してからすぐには開封せずに、しばらくストックしていたままでした。

単に時間がなかっただけです。

EL&Pの音楽を好きになった事により、どうしても、キーボードを中心とするロックにEL&Pの影を求めてしまっているところが私にはあります。

「音楽的にEL&Pの影響が感じられる」とか、「キース・エマーソンばり」とか、「○○○国のEL&P」とか、言う表現はよく為されるわけですが、

本人がEL&Pやキースに影響を受けていると正直に話をしてくれるキーボードプレイヤーって、一体、どのくらいいるのでしょう。

ロックシーンでメジャーかどうかは別として、
デイヴ・スチュワートは、
「影響を受けた事を誇りに思う」と語ってくれたキーボードプレイヤーであり、
キース・エマーソン・インタビューズにその想いを掲載する事ができた、
希なるキーボードプレイヤーである事は確かですね。

以上。

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