EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

オリコン 1983年12月23日号

2016-09-30 14:16:21 | Carl&GregのエイジアinASIA
オリコン 1983年12月23日号

これまで、カール&グレッグ来日時の、FM誌を2冊取り上げましたが、
こちらは「オリコン」になります。


B4より少し大きい



高校時代から、「オリコン」という言葉を時々耳にする事がありましたが、
その「オリコン」がいかなるものかを目にした事はなかったのですが、
進学して都内で過ごすようになってから、初めて手に取る事ができたわけです。

オリコンを初めて見たのは、1982年の1月か2月頃だったと思いますが、
日本国内におけるシングルレコードのチャートや、
アルバムのチャートを目にした時、
とても新鮮な感じで受けとめたのを覚えています。

「オリコン」の形状は、枚数の少ない新聞紙のカラー版といった感じでした。

本日取り上げた時には、大きめの冊子仕様になっておりまして、
見開きページの中央でホチキスドメがしてあり、
新聞紙のように頁が分離しないようになっていました。

これは中古で購入した品物ですね。

「オリコン」は、
私の中においては、
表紙からも想像できるように、
アイドル等へのインタビュー等、
音楽専門誌とは異なった印象があり、
当時のアイドル雑誌であった、
月刊の「明星」、「平凡」を薄くしたものという認識がありました。

本号では、来日したエイジアが、
見開き上部でカラー写真と白黒記事が掲載されています。


カラー部
83年最大のイヴェントとまで記されても違和感のない売れ行き
ポチると大きくなるよ
若いね


先に取り上げたFM誌とは異なり、
オーディエンスの言葉も取り上げられているのが、
特徴ですね。

掲載されているインタビューによると、
グレッグ・レイクは、
自分がエイジアに参加した事によって、
音がよりプログレッシヴな方向に行けばよいというのが希望のような話をしてはいます。

ジェフリー・ダウンズは、
外国でレコーディングするといろいろ不便だから、
次のアルバムは英国で録りたいと述べており、
セカンドアルバム制作時のストレスを感じさせるものがあります。

これまでのグレッグインタビュー等も参考にしながら考えてみると、
応急的な代打での参加の打診だったとはいえ、
代打で終わらせてくれる雰囲気もなく、
だからと言ってパーマネントメンバーとして確定されたわけでもなく、
なんとなく「宙ぶらりん」の状態で参加している感じがしますね。

コンサートに参加した12名の短いコメントも、
掲載されているのですが、
プログレファンという感じのコメントも混ざっていますね。

こんな感じ。



以上。

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WORKS Volume 2 西ドイツアナログ初回盤

2016-09-28 13:30:49 | 「作品第二番/WORKS volume2」
WORKS Volume 2 西ドイツアナログ初回盤

「ELP四部作」以降の西ドイツのアナログ初回盤は、
レーベル面に「ariola」が記されているようです。




ジャケット裏中央下部

レディース&ジェントルメンのアナログイタリア盤を取り上げた事がありますが、
初回盤であっても、内ジャケットのELPマークが隆起していないケースもありました。

ヨーロッパの国であっても、
初回盤から英国盤のジャケットを完全に模倣していない事が一目で解るケースでしたが、西ドイツはこのアルバムに関しては、ほぼ英国と同じ様に制作しているようで、
ELPマークはエンボス加工で隆起しています。



全体的なジャケットデザインもザッと見た感じでは、
英国オリジナルと変わらない感じです。

他国のジャケット記載のデータには、
それぞれの特徴があるわけですが、
こちらの場合、ジャケット裏の片隅に、
カセットテープの番号も記されています。



これがどのような意味を持つのかは良く解りませんが、
当時からマニアックなファンは、
レコードとカセットテープの両方を揃えていた人もいたと思います。
品物を発注する際に、商品番号が必要でしたでしょうから、
役に立つ事もあったと思います。

「WORKS Volume.2」は白いジャケットなので、
汚れ具合や劣化具合が解りやすいですね。

配色としてはシンプルすぎるジャケット、
加えてジャケット裏のメンバー写真は防寒着ヴァージョン。

次のアルバムのジャケットはフルカラーにして薄着にでもしないといけなくなりますか。

意識しないまでも結果的にはそうなりました。

以上。

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JERUSALEM シングルレコード ポルトガル盤

2016-09-26 16:28:49 | 「恐怖の頭脳改革 / BRAIN SALAD SURGERY」
JERUSALEM シングルレコード ポルトガル盤

今年の4月に「JERUSALEM」のオランダ盤を取り上げましたが、
こちらはポルトガル盤になります。

「JERUSALEM」に関しては、B面に邦題「あなたのバレンタイン」を収録しているケースが多い感じがしております。

このポルトガル盤もそうなっていますね。

ジャケットの特徴としては、
表側の基本的なデザインは、先に取り上げ済みの西ドイツ盤に似ています。

赤みがかったメンバーの写真が、ELP文字部の中にありますが、
用いている写真が異なっていますね。


ピクチャースリーヴ表側

西ドイツ盤は、特にカールの顔の一部がドラムセットの陰に隠れていますが、
ポルトガル盤はメンバー全員の顔がアップになっています。
B面の曲名の文字の色に関しては、
西ドイツ盤は黒色ですが、ポルトガル盤は赤色。

こうなると、どちらかが、もう一方のジャケットを参考にして、
制作したという感じになりますね。

アナログ西ドイツ盤に関しては、アルバム、シングルを、
このブログにも幾度か取り上げており、
マンティコアレーベル面の特徴も似たような感じなのですが、
ポルトガル盤のレーベル面は、西ドイツ盤のレーベル面とは、
感じが違いますね。


レーベル面


ピクチャースリーヴ裏側

ジャケットの裏側は、
表側と同様の写真を用いていますが、
ベースとなっている、
濃い水色が鮮烈です。

以上。

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ロック事典-プログレッシヴ・ロック オムニバスCD

2016-09-23 15:51:34 | オムニバスアルバム(映像含む)に収録されたEL&P
ロック事典-プログレッシヴ・ロック オムニバスCD


こんなシンプルなジャケットはけっこう好き
裏は真っ白のペラ紙です


日本音楽著作権協会のシールが貼られているCDです。
制作年は、80年代末から90年代初頭頃と推定いたしますが、
価格からするとこのタイプのオムニバスCDの出始めという感じでもないと思います。



中古で求めたので、帯は付いておりません。

当ブログでは、EL&Pの楽曲が含まれた様々なオムニバスCDを取り上げて来ましたが、
プログレ系の音のみを収録している国内盤のオムニバスCDを取り上げるのは、
初めてかと思います。

海外盤のプログレ系オムニバスCDは、制作された年代にもよるのでしょうが、
日本においては著名でないバンドやミュージシャンの楽曲が含まれていたりする事もあります。
(単に私が知らないだけでしょうけどね。)

このオムニバスCDはその点において、
あまりにも認知されているバンドとミュージシャンで構成されています。


プラケース裏

むしろ、現時点では、プログレ5大バンドの曲が全て網羅されているオムニバスCDなど、
制作される事はあり得ないでしょう。

イエスの「ラウンド・アバウト」から始まるので、
アルバム「こわれもの」が始まった感じになるのですが、
次の曲が、キング・クリムゾンの「21世紀のスキッツォイド・マン」なのが、
面白いところです。

その次に来るのが、ピンク・フロイド。
その次にウェットンヴォーカルのクリムゾンの曲。

そしてジェネシス。
ピーター・ガブリエルのソロ。

ブライアン・イーノと続きます。
イーノの曲は歌モノですね。

その次にアラン・パーソンズ・プロジェクト。
プログレの範疇に入るときも、入らないときもあるアラン・パーソンズです。

ここでようやくEL&Pが登場!
曲はラッキーマン。

その次にムーディー・ブルースで、
再度、イエスで終了となります。

キング・クリムゾンが2曲。
イエスも2曲。

イエスで始まって、
イエスで終わるという構成ですね。

ヴォーカルで言えば、
ピーター・ガブリエルが続けて2曲。
ジョン・アンダーソンがオープニングとラストの2曲。
と書きながら、肝心なところを書き漏らすところでした。

グレッグ・レイクのヴォーカルも2曲ですよね。
(突っ込まれずにすんだわ)

とは言っても、
最多出演はビル・ブルーフォードという事になりますか。

あと、ラウンドアバウトの演奏時間が、
「21世紀のスキッツォイド・マン」より長い事を、
今頃になって知った次第であります。

全体としては、
制作者の好みが反映されているのかも知れませんね。

以上。

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Bonus Collectors Cardとは何か

2016-09-21 11:02:10 | 販促商品等Emerson,Lake&Palmer
Bonus Collectors Cardとは何か

BMGから委託販売のようなものを請け負っているのが、「PledgeMusic」という会社らしいですね。

先般、私は、そのサイトからBMGの「展覧会の絵」のアナログ盤を購入した事を綴りました。

その時は、いわゆる初期アルバムの3点セットを求めると、
「Bonus Collectors Card」というのが特典として頂戴できるような説明がありましたので、
どんなものかと思いまして、購入に踏み切ったわけでした。

それが、こちらですね。


写真も鮮明じゃないけど、
実物もこんな感じだよ


コレクターズカードとは、
大きさはLPレコードジャケット大で、
デザインはタルカスのジャケット絵柄を取り込んだ厚紙でした。

厚紙の厚さは一般に売られている工作用紙ぐらい。

これを称してコレクターズカードというそうです。
シリアルナンバー等も刻印されておりません。

日本ではこのぐらい大きさになると、
普通、カードとは言わないかも知れないです。

これはBMGの仕事ではなくその「PledgeMusic」という会社の仕事かと思われます。

いやはや、模造品を作ろうと思えば、幾らでも作れるし、
場合によっては、模造品の方が出来映えが良くなるのではないかという品物ですね。

そうなった場合、出来映えが良すぎるのが、模造品という事になりますが。

せめて金縁でもあれば、それなり、有り難みも増すでしょうけどね。

いずれにしましても、
ディスクユニオンさんの紙ジャケットCDをまとめ買いをすると頂戴できるBOXなどは、
この特典に比したら、「神の領域」といえるものですね。

以前、ディスクユニオンさんで、「紙ジャケット」を「神ジャケット」と誤植した、
紹介記事を読んだ事がありまして、
知人等と、「手にとった途端、慈悲深くなるジャケットなのかな?」などと、
対話をした事がありますが、「それもありかな」とついつい思ってしまいます。

以上。

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「展覧会の絵」の受賞に関する事

2016-09-19 17:50:11 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
「展覧会の絵」の受賞に関する事

先月に取り上げたニューミュージックマガジン誌(1973年4月号)において、
EL&Pの「展覧会の絵」が第一回日本インターナショナル・レコード賞の最優秀アルバムに
選ばれたという記事が掲載されていました。

この賞は、その年を第一回としているもので、
どこが主催しているかという事なのですが、
業界関係の音楽評論家達の自主的な主催によるもののようでした。

説明によると、

「アメリカのグラミー賞に相当するポピュラーのレコード賞として、
日本インターナショナル・レコード賞(略称IRA)が発足、
第一回(1973年度)受賞レコードとアーティストが発表された」

との事。

受賞対象になるのは、前年の1年間に日本で発売されたレコードとアーティスト。

運営委員は、
青木啓、藤井肇、福田一郎、木崎義二、中村とうよう、野口久光、鈴木道子、油井正一、
湯川れいこ

の計9名。

このメンバーに、
さらに8名の評論家、雑誌編集者を加えて、18名でノミネイト(候補者指名)の委員会を構成し、
マスコミ、放送関係の意見も取り入れて候補を決定し、
その候補の中から、さらに評論家、新聞雑誌記者、放送関係者など、合計193名に、投票を依頼し、最終的に受賞レコード、受賞アーティストを決定したとの事。

これだけを読むと、
この賞を頂戴できるのは、業界関係者のお眼鏡にかなった作品やアーティストに必然的に絞られてしまうという事になりますよね。

湯川れいこ氏も参加しているわけですが、
湯川れい子氏のEL&P評に関しては、
既に取り上げていますし、
それによると、「展覧会の絵」リリース当初の段階においては、
お勧めのアルバムとして全国を飛び回っていたそうですから、
この時点においては、
「展覧会の絵」の受賞に一役買ったであろうと思われます。

しかし、この日本インターナショナル・レコード賞というのは、
一体、いつ頃まで続いていたのでしょうか?

リアルタイムで、
この時点からニューミュージックマガジン誌を続けて購入していて、
注意を払っていた方であれば解る事と思います。

結局、「○○賞」というのは、
それ自体がずっと続いていている事で、
授与する側や「賞」自体に権威が出来てくるのだと思います。

但し、その賞の制度が、
無くなっていたとしても、
選者に名を連ねている人達が、
業界内で認められている人達であれば、
少しは意味を持つものかも知れませんね。

この時の賞は、27部門に分かれており、

EL&Pは最優秀アルバム賞の他に、
キース・エマーソンは「展覧会の絵」で最優秀編曲賞を受賞。
「展覧会の絵」は、最優秀ロック賞と、
3部門で受賞していたようです。

ネットで検索しても、日本レコード大賞ぐらいしか出てきませんでした。

以上。

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センス・オブ・ワンダーのアルバム 「AQUA PLANET」1988年

2016-09-17 16:49:17 | keithやEL&Pに影響を受けたミュージシャン、キーボードプレイヤー
センス・オブ・ワンダーのアルバム
 「AQUA PLANET」 1988年


キース・エマーソンファン専用掲示板にリンクが貼られていたYahoo!ニュースによると、

「難波弘之 鍵盤生活40周年記念ライブ ~一生 鍵 命~」が、
都内の「EX THEATER ROPPONGI」というところで9月10日に開催されたとの事。

難波弘之氏の生演奏を一度は見てみたいと思っているのですが、
住んでいる地域の関係上、簡単にはいかないものですね。

特筆すべきは、
山下達郎氏がゲストで呼ばれて、
6曲ほど洋楽の曲を歌われたようですが、
4曲目にザ・ナイスの「Hang on to a dream」を歌われたとの事。
当初は5曲ほど歌う予定だったらしいですが、
難波氏の希望を叶える形で、この1曲が含まれたようでした。

スターレス高島氏もゲスト出演で、
「Cat Food」や「I Talk To The Wind」を含めた4曲を歌い、
流れとしては、山下達郎氏の前座のような感じですね。

山下達郎氏の最後の歌の後に、
センス・オブ・ワンダーのアルバム、「アクアプラネット」に収録されている「DUNE」が演奏されたようでした。

地方紙にキース・エマーソンの「スリー・フェイツ・プロジェクト」が掲載されていた事を教えてくれた地元の友人は、
山下達郎氏の大ファンで、全てのアルバムを所持しているようなのですが、
以前、私が運転する車に同乗する機会があった時に、
「アクアプラネット」を聴かせたわけです。

その時に彼は、

「山下達郎は、日本でキーボードプレイヤーと呼べるのは難波弘之しかいないと何かで言っていたのだ。」

とつぶやいておりました。

さきほど、仕事の途中で、書店に立ち寄ったら、新しいキーボードマガジンが置いてあったのですが、
他界された富田勲の巻頭特集の他に、難波弘之氏と山下達郎氏の対談も載っていました。

山下達郎氏の発言は、その時の友人の言葉を裏付けるような内容でした。

加えて、プログレファンでなくても知っている、
もう1人のキーボードプレイヤーの著名すぎる名前もあげておりましたね。

新しい雑誌なので、ネタばれにならないようにしておきます。

センス・オブ・ワンダーのアルバム、「アクアプラネット」ですが、
部屋の同僚とお休みが重なった日に、草加市から秋葉原まで出向いてCDを購入しました。

今日、載せるのは、地元のホームセンターで何故か税抜き¥100で発売されていた中古品の盤面です。


ホンダの自動車のCMに使用された
インストの曲も収録されています


私はこのアルバムがとても気に入っており、
ふと思い出した時にすぐに聴くために、
プラケースから外して、何枚か収納できるCDケースに入れてあります。

ラストの曲「DUNE」はアルバムの最後を飾るのに本当にふさわしい曲。

この曲をアンコール前の曲として演奏して一端幕を閉じたなんて、
とっても良いイベントだったと思われます。

アンコール4曲の中では、
このブログを始めた当初に取り上げた、
センス・オブ・ワンダーの「シンフォビート」に収録されている「Nut Rocker」も演奏したようで、
EL&Pやキースが好きで難波氏も聴くようになったファンは、
言いようのない悲しみが、ほんのちょっとは癒されたかも知れません。

以上。

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映画秘宝 2016年 6月号

2016-09-15 17:13:22 | Keith Emerson洋画等映像音楽担当関連
映画秘宝 2016年 6月号

キースの他界にちなんだ音楽誌の特集が少ないと思っているEL&Pファンもいると思います。

私などは、過去の功績はともかくとして、時の人ではありませんので、
少ないのは当然だと思っています。

河出ムックは出版された事自体、奇跡だと思っているぐらいですから。

訃報に関しては、掲載されている音楽誌もあったとは思いますが、
全て調べている時間もありませんでした。



この映画秘宝は、誌面をザッと見た感じでは、
カラーページもとても多くて、
SF系やホラー系を取り扱ったマニアックな雑誌かと思われます。
縦の長さが29.8mの大きな雑誌です。

映画関係者3名の訃報記事が半頁を使って一挙に掲載されており、
その中にキース・エマーソンの名前もありました。

一部音楽誌の小さな訃報記事とは異なり、
キース・エマーソンが他界したと解る横書きの大きな文字が目に入ります。

他界した3名の功績が、連続で綴られています。

キースに関しては、
サントラに関しては、簡略ではありますが、
「マーダ・ロック」と「ベスト・リベンジ」以外の仕事を綴っており、
タルカスのオーケストラ盤が、大河ドラマに使用された事にも触れています。

加えて、書き手の方が、
プログレッシヴ・ロックの中では、最も聴いたアルバムという事で、
恐怖の頭脳改革をあげており、
白黒ではありますが、ギーガーとの絡みもあってか、
恐怖の頭脳改革のジャケットも掲載されておりました。

記事自体、そんなに多くの分量があるわけではありませんが、
「映画秘宝」と雑誌名の通り、
ロックの中での仕事よりも、サントラを重視した文章になっているところが、
音楽誌の訃報記事とは異なっていました。

私が目にする事ができた他の音楽誌の訃報記事のスペースが、
あまりにも小さかった事もあり、
この雑誌に関しては、半頁の誌面の一部の訃報記事であるにせよ、
頭脳改革のジャケットが掲載されているだけで、
けっこうなインパクトがありました。

以上。

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「I’m a man」が入っている「シカゴの軌跡」 

2016-09-13 14:01:59 | Keith Emerson洋画等映像音楽担当関連
「I’m a man」が入っている「シカゴの軌跡」


レンタル落ちの品物 通販で入手

60年代から70年代の初めにかけてのロックの全般的な状況に精通している人であれば、
このアルバムの事を良く知っているのだと思います。

私は「シカゴ」については、ほとんど知らないわけです。

10代の時に、ミュージックライフを購入していた頃、
ちょうど大ヒットしたシカゴの曲があり、
大きなバンドロゴとメンバーの写実的な絵が一緒になったピンナップが、
ミュージックライフの頁をめくると付いていた号がありました。

そのピンナップのデザインと色調が、
とってもカッコイイ感じがしたのは脳裡に焼き付いています。

キースが担当したサントラ、
ナイトホークスに入っている「I’m a man」に関しては、
レコードやLDを取り上げたりしながら、
何度もしつこく述べてきているわけですが、
国内初回盤の「アット・ザ・ムーヴィーズ」のリリース時には、
輸入盤との価格の落差に入手を見送りました。

そのため、「ファット・ボーイ・スリム」のCDを聴くまでは、
シカゴがそのファーストアルバムに於いて、
「I’m a man」を取り上げているとは、全く知りませんでした。
(アット・ザ・ムーヴィーズの国内盤の解説には、その説明がありますね。)

「スペンサー・デイヴィス・グループ」の「I’m a man」に関しては、
2013年に取り上げていますが、その時はシカゴは全く蚊帳の外でした。

「ファット・ボーイ・スリム」のアルバムの中に収録されたシカゴの「I’m a man」の一部の音源を聴いたときに、
キースの歌っている「I’m a man」の音作りは、
「スペンサー・デイヴィス・グループ」のオリジナルよりも、
シカゴの「I’m a man」に近い感じがしました。

実際に通して聴いてみると、
むしろ、シカゴヴァージョンが下地にあるように思います。

但し、このCDの解説には、
シカゴは「I’m a man」を収録する際に、
歌詞の変更を行っているとの記述がありました。

キースが歌った歌詞が、
オリジナルのものか、シカゴのものかまでは、調べておりませんが、
どうやら、スタローンがこの曲を気に入っていて、
劇中で使用したかった事が、
後日入手した、ビクターエンタテイメントさんの「アット・ザ・ムーヴィーズ」の解説で触れていましたね。

それにしても、この邦題、
ファーストアルバムにして「軌跡」とついておりますが、
アナログ時代にデビューアルバムが2枚組なわけですから、
売る側の期待度も相当なものであったのでしょう。

キースのおかげで、ロック史に名を刻む、
著名バンドのファーストアルバムを聴くご縁ができました。

以上。

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ジェネシス「トレスパス(侵入)」国内盤SACD

2016-09-09 10:18:42 | keithやEL&Pに影響を受けたミュージシャン、キーボードプレイヤー
ジェネシス「トレスパス(侵入)」国内盤SACD

ホームセンターで数ヶ月前に見つけた中古品です。

現物を見て、¥500以上の中古品を買う事は、最近ではほとんどないのですが、
紙ジャケットという事や、このアナログ盤を自分のお小遣いで求めた記憶がないという事もあり、迷わず入手しました。


品物としては、DVDAも入った2枚組のようですが、
レンタル品として扱うにあたり、抜き取っているようです


「侵入」のアナログ盤は、2009年の年末に、高校時代のプログレ友人から頂戴した、
100枚以上のプログレ関連アナログ盤の中に入っているとは思います。

でも、1つ1つのタイトルをしっかりと把握しているわけではないので、
ひょっとしたら無いかも知れませんね。

高校時代に、その友人から「静寂の嵐」や「トリック・オブ・ザ・テイル」を借りて聴いた記憶はあるので、初期ジェネシスも含まれているとは思うのですが。

この「侵入」の紙ジャケットSACD,
思わぬ拾いネタがありました。

アルバム「侵入」を制作した頃について、
当時のジェネシスのメンバー全員に、
2007年にインタビューをした翻訳の用紙が含まれているのですが、
その中にナイス時代のキース・エマーソンが登場しています。

ピーター・ガブリエルによって、
当時のジェネシスのメンバー全員が、
ザ・ナイスが好きだった事が語られています。

アルバムのラストソングである、
「ザ・ナイフ」を書いた理由は、
キース・エマーソンのステージを見て、
自分たちには欠けていた「危うさや激しさ」を感じたからのようです。

リンクを貼ってくださっている、
chopさんのブログで、
キースを追悼するピーター・ガブリエルの当時の思い出話を読ませていただいた時は、
とても意外だったのですが、
おそらく、多くのプログレファンには周知の事なのでしょう。

ザ・ナイスのステージにも影響を受けつつ、
ジェネシス独自の音楽を創造していったのだと思います。

当時のメンバーにとっては、
一般的に認知されている「創世記」は、
もともと自分たちのレコーディングのために創作したものではないらしく、
バンドとしてのジェネシスの本当のファーストアルバムは、「侵入」なのだそうです。

それはそれとして、
キースのザ・ナイス時代からの突出ぶりは、
どこかで読んだりした事がありますが、
それを目の当たりにした当時のプログレミュージシャン達が、
実際にキースについて語っているのは、
キースファンにとっては、
嬉しくも貴重な事であります。

以上。

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トリロジーのジャケット その2

2016-09-07 14:11:12 | 「トリロジー / Trilogy」
トリロジーのジャケット その2

2012年の6月8日にビクターエンタテイメントさんからリリースされている、
トリロジー国内盤紙ジャケット仕様の比較を行いました。

その時は、アナログ時代の国内盤と英国盤では、
バンド名の位置が微妙に違っていたようで、
紙ジャケットCDにもその違いが反映されているという事に触れました。

私は、ビクターエンタテイメントさんでは、
過去のアルバムのCD化においては、
ワーナーさんのCD時代との微妙な色の違いはあっても、
ジャケットの図柄のデザインにおいては、
あまり違いはないと思い込んでいました。
(ワーナーさんでも、展覧会の絵、ELP四部作、レディース&ジェントルメンに関しては、
内ジャケットを表側にしたり、タイトル名を大きくしたり、タイトルの位置を解りやすいように変更したり等、アトランティックのCDジャケットの仕様を踏襲している場合もありましたが)

本日、取り上げるのは、
既に取り上げているワーナーさんの初プラケースCDと、
ビクターエンタテイメントさんに移行してからの、
初プラケースCDです。


ワーナー初回プラケース用ジャケット


ビクターエンタテイメント初回プラケース用ジャケット

ビクターエンタテイメントさんの初回プラケースCDのジャケットは、
髪にバンド名が被さるヴァージョンを使用していたのですね。

このヴァージョンがプラケースCDの再リリースにおいても、
踏襲されるかというと、そうはならなかったようです。

プラケースCDの再リリースにおいては、
「価格」、「帯のデザイン」、「CD盤のデザイン」、「CD番号」を、
変えているだけかと思っていましたが、
ジャケットデザインも、バンド名が髪に被さっていないケースがあるようです。
それについては、また、追って比較してみる予定です。

以上。

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Den Fagraste Rosa ブッケネ・ブルーセ

2016-09-05 11:54:59 | 他のアーティストによって演奏されたEL&Pの曲
Den Fagraste Rosa ブッケネ・ブルーセ



私はこのアルバムの事を全く存じていなかったのですが、
数年ぐらい前にmixiで知り合ったEL&Pファンから教えていただきました。

その方も、このアルバムがキースのFacebookにアップされていたという事で、
知る事ができたようでした。

記憶に間違いがなければ、mixiのEL&Pコミュニティでも紹介されていたと思います。

購入してみようと思ったのですが、
キースのFacebookにアップされたためか、とても、高値がついておりまして、
価格が下がるのを待って入手し、ようやく聴く事ができたわけです。

ネットで検索をしてみると、
ノルウェーの民族音楽のカルテットが、
2001年にクリスマスアルバムとして発売したもののようです。

私が入手したのは、何語で記されているのかも良く解らない品物なのですが、
3面デジパックの真ん中に、ブックレットが差し込まれておりまして、
それをよーく見ると、6曲目の説明文の中に「keith Emerson」と、
「Karn Evil 9 3rd Impression」
と記されている事だけは解りました。

曲のタイトルは、英語にすると、「St. Sunniva」というようで、
検索すると、ノルウェーの地方の一聖人を指していて、画像等を見ると、女性のようです。

その「悪の教典第3印象」が、どのようなアレンジが為されているのかという事ですが、

キースの他界を知った時に、この曲を耳にしていたとしたら、
私はおそらく号泣したであろうという感じの演奏になっていました。

受け止め方は個々人によって異なるでしょうが、

「キースのメロディーから、こんなにも優しい音を作り出す事ができるのか」

と思いました。

以上。

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ザ・ナイス ファイヴ・ブリッジズ 国内初CD盤 1991

2016-09-02 15:03:04 | Keith Emerson THE NICE関連
ザ・ナイス ファイヴ・ブリッジズ
 国内初CD盤 1991




1991年にヴァージン・ジャパンから発売された、
「ファイヴ・ブリッジズ」のCDです。

解説は笹川さんが、1990年の11月12日付で記しているのですが、
帯に記されている発売日が2月6日とあるので、
1991年の2月に国内で初リリースされたものと思われます。

同日には、パトリック・モラーツやジャクソン・ハイツ、
スティーヴ・ハケットのCDもリリースされていますね。
ヴァージンレコードがカリスマレーベルを傘下におさめた事による、
怒濤のリリースだったのでしょう。

日本フォノグラムから、ザ・ナイスの最後のアナログ盤が再リリースされたのは、
「ELP四部作」リリースの翌年ぐらいだったように思うので、
80年代後半になってからキースのファンになった地方の方などは、
CD化を長い事待っていた事になりますね。

1990年の9月に、キースはザ・ベストのメンバーとして来日しましたので、
笹川さんは、待ちに待ったキースの演奏に酔いしれた余韻の中で、
この解説を綴っている感じです。

この年は、書籍「キース・エマーソン・インタビューズ」の元になる連載も始まっておりまして、
しかも、キーボードマガジンは、月刊誌でしたので、
キースファンは、毎月の連載を読むのをとても楽しみにしていたわけです。

笹川さんの解説によると、キースはナイス時代の中では、
このアルバムを最も気に入っているとの事。

今回、この「ファイヴ・ブリッジズ」の国内初CDを取り上げるにあたって、
同日発売だった国内初CDの「エレジー」をいつ頃取り上げていたのか確認してみました。

2013年の3月21日に書いていたのですが、
この日の前日に、吉松隆さんの還暦祝いコンサートが行われていたようです。

業界関係者以外で、
この日に会場に赴く事ができたキースのファンにとっては、
日本で演奏するキースの最後の姿を目にした事になりますね。

以上。

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