EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

エイジア アルファ ピクチャーレコード

2016-05-30 11:58:18 | Carl Palmer関連
エイジア アルファ ピクチャーレコード




価格もそれなりに


およそ、1年ぐらい前(2015年4月14日)に、
エイジアの英シングル盤のピクチャーレコードを取り上げた際に、
エイジアのピクチャーレコードは、
日本では発売されていないかも知れないと綴りました。

しかし、事実は違っておりまして、
発売されていたわけですね。

調べが足りませんでした。

日本で発売されていたとしても、
ファーストからサードアルバムまでが、
ピクチャーレコードになっている可能性が高いわけですが、
本日取り上げる「アルファ」は、
現物を安価で入手できましたので、
間違いなく制作されていた事がはっきりしました。

こうなると、
80年代のポップスファンの脳裡に焼き付いている、
メガヒットのファーストアルバムが、
日本でピクチャーレコード化されている可能性もあるわけですが、
未だに見た事がありません。

ピクチャー盤をどのように捉えるかについては、
1年前のところに綴っておりますので、
今日は特に書く事がありません。

「アルファ」のジャケットは、
「詠時感」や「アストラ」のジャケットが、
一つの架空生物、ないしはアンドロイドか異星人の全身に焦点を絞って描いているのに対して、
植物、鳥、ピラミッド、建物のような造形物を詰めこんでいます。
そのため、ジャケットデザインとしては、何となく焦点が定まっていない印象を受けています。
但し、イエス等に親しんでいたプログレファン以外のポップスファンからは、
空想的要素と精密さの両方が混在しているロジャー・ディーンのジャケットデザインは、
斬新なものとして受け止められていたと思うので、
ピクチャーレコードの需要も発生していたと思われます。

以上。

にほんブログ村


Respighi Pines of Rome, the Birds, Fountains of Rome

2016-05-27 09:45:35 | バンドとしてのEL&Pの演奏の元になった曲が収録されたCD
Respighi 
Pines of Rome, the Birds, Fountains of Rome




レスピーギのCDを取り上げるのは2度目になりますね。

EL&Pのライヴアルバム「レディース&ジェントルメン」ですが、
熱心なファンは、この「ピアノ・インプロヴィゼイション」を聴き倒しており、
キースのピアノによる全てのメロディーを脳裡に焼き付けていると思います。
ちなみに私はその境地にまでは到達しておりません。

その境地を目指しているわけではありませんが、
ところどころの印象的なフレーズは、覚えています。

このCDには、レスピーギの代表的な組曲が収録されているのですが、
「ピアノ・インプロヴィゼイション」の終わりの部分で演奏されているメロディーが、
収録されています。

全5曲からなるレスピーギの組曲「鳥」の、
1曲目の「前奏曲」と、
5曲目の「カッコウ」の終わりの部分に収録されている音がそれにあたります。

最初に曲名を知ったときに、よりによって「カッコウ」かと思いました。

「カッコウ」は子供の頃から知っていた鳥の一つでしたが、

小学校低学年の時に、
「カッコウ」は、「他の鳥の巣に、自分の卵を産み付けて、他の鳥の卵を巣の外に追い出して、他の鳥に自分の雛を育ててもらう」というのを図鑑で見たからですね。

なんてヒドイ事をする鳥かと思いました。

他の鳥にしてみれば、気の毒な事であり、
一方的に犠牲になっているわけです。

孵化と育て方の手法は、「カッコウ」という鳥の本能のようですから、
その本能も生態系の一部を担っているという事なのでしょう。

「カッコウ」に限らず、
何かを達成するには、誰かが何らかの犠牲をともなう事もあるかと思います。

オルガンをなぎ倒して、ナイフを突き刺したら、
オルガンを制作・販売する側にとっては、気持ちのよいものではないでしょうね。
実際、キースは、「当時、どこのメーカーも、オルガンを売ってくれなくなった」と、
何かのインタビューで述べていました。

過激なアクションは、伝説にはなったわけですが、
キースの場合は、そのリスクを自分自身で背負う事になったという事ですね。

以上。

にほんブログ村


幻魔大戦 サントラ等販促用 ポスター

2016-05-25 13:10:41 | Keith Emerson邦画音楽担当関連
幻魔大戦 サントラ等販促用 ポスター

mixiの保管計画の方で少し触れたのですが、
キース・エマーソンの訃報のニュースに触れたつぶやきのほとんどが、
幻魔大戦のテーマソングを賞賛したものでした。

「タルカス」とか「展覧会の絵」とか「頭脳改革」に触れているのは、
ほんのわずかでしたね。

普通、EL&Pの音楽を先に聴いている人達は、
キースに関して「光の天使」を持ち出したりする事は、
ほぼ、ありえないと思うので、
現時点でのmixi内のニュースに反応する世代や層の全体像が、
見えてくるような感じでした。

映画「幻魔大戦」で、初めてキースの名前を知った人が、
mixi内に多い事が解りました。

今日取り上げるのは、
その当時のレコード店の店頭に、
貼られていたと思われる、
販促用のポスターですね。


かなりの巻き癖が!
タイルと文鎮を載せて



左下
ローズマリー・バトラーは、
「汚れた英雄」のテーマソングで、
知られていたので、キースと同じぐらいの大きさの文字



右下
ビデオが映画公開と同時発売って、
記してある
そうだったんだね


如何せん、あらすじやら、
スタッフの似顔絵説明やら、
購入特典等の細かい説明の文字が多くて、
情報詰め込み過ぎの感がある販促ポスターですね。

自宅の部屋の壁に飾れるような、
魅力的な販促ポスターの部類には入らないでしょう。

以上。

にほんブログ村


ピーター・バラカンさんの番組にて

2016-05-23 11:48:53 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
ピーター・バラカンさんの番組にて

5月21日(土)は出社日でしたので、通勤車中にて、
またまたNHK・FMのウィークエンド・サンシャインの頭の方を聴く事ができました。

とは言っても、
取り上げる話材としては、あまり面白くもない話ではあります。

レコード・コレクターズの6月号の特集である、
「20世紀のベスト・キーボーディスト/ピアニスト100」の情報が、
番組内で取り上げられました。

レコード・コレクターズの読者で、ウィークエンド・サンシャインのファンの方が、
本号に、ピーター・バラカンさんの名前が見あたらないので、
その事をピーターさんにお知らせしたのが、
取り上げられたきっかけですね。

番組内のお話によると、
この特集記事が組まれるに際して、
ピーター・バラカンさんには、お声がかかっていなかったそうです。

ラジオ放映時には、そのレコード・コレクターズ6月号が、
ピーター・バラカンさんの手元にありまして、
1曲目にスティーヴ・ウィンウッドの2003年のアルバムに収録されている曲を流しました。

その後、レコード・コレクターズ誌のベスト・キーボーディスト20位までを読み上げた後に、
ピーター・バラカンさんは、ご自身が選ぶベスト20キーボーディストをスラスラと口にされました。
これは事前にメモっていたのかも知れません。

その中にはスティーヴ・ウィンウッドは入っていましたが、
キース・エマーソンの名前はありませんでした。

キースの名前がないからと言って、
リック・ウェイクマンやジョン・ロードの名前があがっていたわけでもないですけどね。

いずれにしましても、
私が名前を普通に知っているキーボーディストは、5名から8名ぐらいだったように思います。

自宅を少し遅く出てしまったので、
通勤時に車を停車して書きとめる時間が無かったのです。

このレコード・コレクターズ6月号ですが、
キーボーディストの総合的なランキングとして、キースが第1位を獲得していますが、
一部の批評家等のランキングでは、必ずしも、ランクインしているわけでもないようですし、
リック・ウェイクマンなんかは、ベスト10にも入っていません。
4大・5大プログレバンドを愛するファンにとっては、あまり面白いとも言えない結果になっています。

クラシック以外のジャンルのキーボーディストから選んでいるので、
プログレやロック関連のキーボーディストが上位にランクインしなかったという事ですね。

過去に積み重ねて来た仕事の割には、
現時点では音楽シーンのトップを飾る事ができないでいるキースへの追悼を込め、
キースを第1位にするために、この特集が企画されたのかなと勝手に思っています。

となると、
キース・エマーソンに重きをほとんどおかない評論家等にアンケートを求めても、
企画側が意図している結果に導く事はできないので、
結果を導くために相応しい人選をしたのではないかと思います。

同じ版元から出ているミュージック・マガジン誌では、
プリンスの追悼特集を組む事ができました。

キースに関しては、編集部で追悼特集を組むまでには至らないけど、
若い音楽ファン等にも、キースを知って欲しいという気持ちがあったのだと、
受け止めています。

以上。

にほんブログ村


ピーターガン シングルレコード 西ドイツ盤

2016-05-20 11:30:06 | 「ELP・イン・コンサート&ワークスライヴ/EL&P IN CONCERT」
ピーターガン シングルレコード 西ドイツ盤



ピーターガンのレコードのジャケットの表側のおおよそのデザインは、
リリース国による違いはないようです。

但し、同じariolaマークの表示があるものでも、
スペイン盤はジャケット表側の右上のマークの文字が黒ですが、
こちらは白抜きをしていますね。



裏側に関しては、リリース国によってかなりの違いがあります。

スペイン盤はカラーでしたが、
こちらは「ラヴ・ビーチ」以前のアルバムを白黒トーンにて紹介。



ピーターガン収録アルバムの表記は、
表ジャケットのタイトルの表記にて事足りるという事なのでしょうか?

レーベル面



以前、プロモ用オムニバスアルバムを取り上げた事がありますが、
その時のレーベル面と同色の銀色


キースの他界時に、
マスコミに取り上げられているグレッグのインタビューを読む限りにおいては、
ワークスのライヴの頃から、キースには鬱の兆候が見られたとの事。

もし、それが、マスコミによって、歪曲されていない情報であるとすれば、
キースはバンドのライヴでこのピーターガンを演奏しているあたりから、
その病が発症し、その病と闘いながら、その後の人生を過ごしていた事になります。

以上。

にほんブログ村


EMERSON LAKE & PALMER ファーストCD ATLANTIC米日盤を比較する

2016-05-18 09:36:56 | 「Emerson Lake&Palmer / first」
EMERSON LAKE & PALMER ファーストCD
ATLANTIC米日盤を比較する


EL&Pの初期のCD盤は、ATLANTICからリリースされ、ワーナーの初期の日本盤も、
それに倣ったデザインになっていると思い込んでいました。

それは、おおよそは、その通りでありまして、
CD「展覧会の絵」の米日の初回CD盤のジャケットデザインを見ても解る通り、
ジャケットの内側のデザインが表側に使用される等、
ほとんど共通していました。

ファーストアルバムに関しては、
アナログ盤のジャケットの色が、
ほぼ、2種類に分類される事を、当ブログで述べた事がありますが、
プラケースCD化された時に、
ワーナーさんとビクターエンタテイメントさんで、
色合いが異なっている事も書きました。

今回、たまたま、
ATLANTICのマークが入っている、
ファーストアルバムのプラケースCDのジャケットの色合いが、
米日で異なっているという事を知りました。


上 米盤
下 日本盤


また、プラケースの裏側に関しては、
記載している文字の色が全く異なっている事に気づかされました。


上 米盤
下 日本盤


当時、ワーナーさんは、ATLANTICのCDのジャケットデザインを、
普通に踏襲したのだと思い込んでいましたが、
違いが一目でわかる痕跡を残していたわけです。

おそらく、ワーナーさんとしては、
米ATLANTICのプラケースCDのジャケットの色が、
国内アナログ盤のジャケットの色と異なっていたので、
あくまでも、国内盤ジャケットの色合いに近いものを制作しようとしたのだと、
思われますね。

以上。

にほんブログ村


映画 「ワイト島1970」 上映告知チラシ

2016-05-16 15:09:08 | チラシ(フライヤー)類、EL&P関連
映画 「ワイト島1970」 上映告知チラシ







この映画「ワイト島1970」のサントラは、ブログを始めた頃に、取り上げています。

これは、京都の方で上映が行われた時の告知チラシですね。



音楽関係の演奏が主体の映画などは、
映画館で短い期間を設けて上映したりする事があるようですが、
この映画もその類に入るのだと思われます。

このワイト島の映像作品が長いことお目見えしなかったのには、
様々な理由が交錯しているようですが、
年月の経過と共に、EL&Pが70年代ほどには、
重要視されなくなってしまった事だけは確かです。

こんな下部の方にバンド名が出てきていますからね。



上映された当時の、
海外のロック・ポップスシーンでのEL&Pの位置のようなものを表現していると受け止めています。

日本語解説では、ジミ・ヘンドリックス、ザ・フー、ドアーズの次に名前が登場しますので、
これも、72年から75年頃であれば、ジミ・ヘンドリックスの次ぐらいEL&Pが登場していたと思われます。

また、現時点において、EL&Pが、どのように扱われたとしても、
正式なデビューライヴと言われていますから、
このイベントに出演できた事はバンドのヒストリーを飾る意味でも、
かなり大きかったと思いますね。

以上。

にほんブログ村


恐怖の頭脳改革 国内初CD シール帯分離

2016-05-14 14:36:45 | 「恐怖の頭脳改革 / BRAIN SALAD SURGERY」
恐怖の頭脳改革 国内初CD シール帯分離

恐怖の頭脳改革のCDを幾つか取り上げておりますが、
この国内初シール帯CDに関しては、
時々、話材として触れる事はあっても、
取り上げるのは本日が初めてですね。

この中古品で求めたCDは、
「シール帯は付いているけれども、プラケースからはシール帯は取り外してある」
との記述がありました。
そのため、ありえない安い価格が付いておりましたので、入手してみる事にしました。


帯背部日焼け

2012年の4月に「展覧会の絵」のシール帯仕様を漠然と取り上げています。
その時は、シール帯付きのプラケースCDに関して、
シール帯仕様という事以外は、さほど、関心がありませんでした。

その後、「恐怖の頭脳改革」のシール帯付きを、
あまり高くない価格で入手したのですが、
そのシール帯が付いたままで、
プラケースを開く時に生じる現象が、今ひとつ腑に落ちない事もあり、
何点か求めて検証をする事にしたわけです。

一つだけ解った事は、
このワーナー時代の頭脳改革初回CDのプラケースは、
向かって左側(背部)が黒い色が基本であるという事はハッキリしました。


プラケース傷あり

これはチマチマ書く必要がないか事かも知れませんが、

ビクターエンタテイメントの初回国内盤のプラケースCDというのは、
向かって左側(背部)が白い色が基本です。

そのため、アルバム「ブラック・ムーン」のCDなどで、
国内初回盤と称して、
プラケースの背部が黒い仕様だったりする品物を目にする事がありますが、
明らかにオリジナルのプラケースを別の物に差し替えています。

プラケースにスレ傷や割れがあったりすると、
見た目の印象は良くないので、
売る側としては差し替えるのだと思いますが、
買う側にしても、「その方が良い」と思っている人にとっては、
ありがたいことでしょう。

CDだけきちんとして再生できれば良いと思っている人にとっては、
どうでも良い話ではありますが、
私などは、プラケース背部が白い仕様のCDを購入したのは、
「ブラック・ムーン」が初めてでしたので、
とても気になってしまいますね。

以上。

にほんブログ村


EMERSON LAKE AND POWELL 米カセット

2016-05-12 13:00:38 | エマーソン、レイク&パウエル / E,L&Powell
EMERSON LAKE AND POWELL 米カセット


ケースにもメーカー名、
「PolyGram」が刻まれているタイプ


エマーソン、レイク&パウエルのカセットテープの所持に関しては、
以前、少し触れた事があるように思いますが、
初めての海外旅行で入手したのでした。

渋谷陽一氏のラジオ番組で、
海外ではスーパーでレコードが売られているという話を聞いた事もあったのですが、
それもスーパーによりけりだと思っていました。

1986年に行く事ができた、
グアムのスーパーでは、
レコードを目にする事はなかったのですが、
カセットテープが置いているのが目に入りました。

この頃は、
レコードを所持しているアルバムを、
カセットテープで購入するという事は、
ありえない事だったのですが、

せっかく海外に来た自分へのおみやげという事もあって、
買ってみたわけです。

ピーター・ガブリエルの「So」も置いてあり、
こちらの方は、レコードを購入していなかったので、
一緒に求めました。

どちらも正規品だと思いますし、
音も良かったですね。

但し、「エマーソン、レイク&パウエル」の方は、
車のカセットプレイヤーで何度か聴いているうちに、
テープが再生装置に巻き込まれてしまいまして、
きちんとした再生が出来なくなってしまいました。

こんな事があると、
貴重なカセットテープを入手しても、
下手に再生機器にテープを入れてみようとする気が起きなくなりますね。

エマーソン、レイク&パウエルに関わる品物を取り上げる時は、

「コージーは既にあの世の人なのだな」

と思ったりしながら、綴っていますが、

とうとうこの時のメンバーのうち、
キースのもあの世に旅立ってしまいまして、
アルバム1枚残して、あっという間に分解してしまった、
伝説のグループという言葉に
さらに拍車がかかっているような印象。

グレッグとカールの長生きを心より願うものです。

ちなみに写真の品物は、
購入したものがどこかに失せているので、
格安中古品を求めたものです。

以上。

にほんブログ村


THE NICE IMMEDIATE(UK) SERIES アナログカナダ盤

2016-05-09 16:55:45 | Keith Emerson THE NICE関連
THE NICE IMMEDIATE(UK) SERIES アナログカナダ盤


ジャケット表側
シュリンクが残っていて
その上にシール



ジャケット裏側

レーベル面の表記を見た感じでは、
英イミディエイトの音源をキャピタルレコードが管理して、
カナダで制作したベスト盤のようです。

ザ・ナイスのベスト盤としては、
まだ取り上げておりませんが、
日本でも白銀シリーズというのがありました。

そちらも、基調としているジャケットの色は銀色だったのですが、
同じ銀色でも、こちらの方は光沢のある銀色。

ジャケットのデザインもザ・ナイスのベストとしては、
異色の部類に入りますね。

レーベル面も、
あまり見かけない仕様


お花

インナースリーヴも付属していましたが、
オリジナルかどうかは解らないので写真は載せませんでした。

話は変わって、
このブログでもキースの尊敬する音楽家として、
何度か触れている富田勲氏が他界されました。

まだまだ創作意欲に溢れていて、
次のプロジェクトが進行中の中での突然の出来事だったようです。

世界に電子音楽の時代を切り開く事に貢献した重鎮が、
また1人この世から去りました。

心からご冥福をお祈りいたします。

合掌。

にほんブログ村


絵本で読む音楽の歴史 ロックの世紀

2016-05-06 16:26:32 | 関連書籍Emerson,Lake&Palmer
絵本で読む音楽の歴史 ロックの世紀
1999年 ヤマハミュージックメディア




昨年、入手した中古本です。

出版社がヤマハという事で、
キース・エマーソン関連から、
EL&Pをある程度重視して取り上げる事もあるかと思い、
深く考えずに入手してみたのですが、
届いてみたら、英国人が著した絵本の翻訳版のようでした。

この絵本は8冊のシリーズになっており、
vol.6がロック音楽を中心に執筆されているようです。

普通、ロックの歴史というと、ロック音楽の愛好家が著した、
一般的に良く知られているミュージシャンやバンド名が、
年代別に主要アルバムと共に登場するという事が思い浮かびます。

確かに、この書籍も少しはそういう部分もありますが、
ロックが登場して広まるようになった文化的背景も含めて、
押さえるべきと思われる事象が記述されており、
絵本とは言っても、とても読み応えのある内容になっていますね。

それでも、多くの知識を有している方であれば、
異論のある方もいるかとは思います。

執筆者の音楽的嗜好を抜きにして、
ロック音楽の成り立ちと1994年頃までの経過が述べられているように感じましたので、
この書籍に登場するミュージシャンやバンド名は、
ロックの歴史をザッと記述する上で代表的なミュージシャンとして、
含めるべきと判断したという事なのでしょう。

「エマーソン、レイク&パーマー」も、1箇所だけ名前が登場します。

記述の中に、幾つも登場するミュージシャンやバンドもありますし、
それと比較したら1箇所というのは少ないかも知れませんが、
この書籍に関しては、1箇所に登場するだけでも、重きがおかれたのだと、
見てよいかと思います。

巻末の方に、各章に登場するミュージシャンの参考アルバムとして、
84枚のアルバムが取り上げられています。
「展覧会の絵」も紹介されていますね。
絵本なので、各章の中に、アルバムジャケットが描かれているミュージシャンもありますが、
「展覧会の絵」に関しては、巻末に表記されているだけでした。

ちなみに、この絵本で読む音楽の歴史のシリーズは、
次のようなタイトルで構成されています。

①世界の音楽と人々
②バッハとバロック音楽
③モーツァルトと古典派音楽
④ベートーベン
⑤ショパンとロマン派の音楽
⑥ロックの世紀
⑦オペラのすべて
⑧ジャズの歴史

となっていますので、

EL&Pファンとしては、
「EL&Pは、音楽の歴史に名を連ねるべきミュージシャンである」と、
見られたのかなと都合の良い受け止め方もできるわけですね。

以上。

にほんブログ村