EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

リック・ウェイクマン 1975年 来日公演パンフ

2023-09-02 09:59:11 | 他バンドのライナー等に特別に登場するEL&Pの文字
リック・ウェイクマン 1975年 来日公演パンフ




表紙
顔の上の白い髪の毛のようなモノは、
擦り傷ではないようです

私はリック・ウェイクマンの事は、
ほとんど知りません。

以前、述べた事があったかと思いますが、
中学3年からの親友が、
イエスが好きだったので、
彼が持っていたリック・ウェイクマンのアルバムを、
何度か借りて聴いた事はあります。

彼が、リックが参加していたストローブスの廉価盤も、
購入していた事も覚えてはいます。

その彼の所持していたアナログ盤のすべてを、
10年ぐらい前に譲り受けたのですが、
それらを吟味しないまま、
現在にいたっております。
その中には高校卒業後に彼が購入したと思われるタイトルも、
何10枚かありました。

リック・ウェイクマンに関しては、
発売日から数ヶ月を経て彼が購入していたのが、

「罪なる舞踏」。

私の中では、彼から借りて聴いた、
それ以前のソロアルバムの印象が薄くて、
「罪なる舞踏」が良かったという事だけは、
しっかりと覚えています。

10年ぐらい前から、
イエスやリックのCDも、
通販の抱き合わせで購入する際に、
ちょくちょく購入はしていますが、
未開封のままになっているモノもありますね。

5月に宅内のCD置き場所変更の作業をしていたら、
購入した事をすっかり忘却しているタイトルもありました。

私はEL&Pが最も好きなわけですが、

ジョン・アンダーソンとか、
リック・ウェイクマンとか、
イエスに関連しているメンバーは、
ソロ作品や参加作品も多く、

結果として、

「長く生きて多くを生み出す。」

という人生を歩まれているので、
個人的にはそのような人生に憧れてはおります。

このパンフレットには、
音楽評論家、数名の文章や、
リックの使用機材に関しての詳細な紹介や、
リックのヒストリー等が、
掲載されています。

その中に、
立川直樹氏の文章があります。

少し抜き書きしてみます。

「リックほど音楽とは何であるかを、またキーボードひとつひとつの特性を完全に把握しているアーチストはまずいない。確かに、リックのただ1人のライバルであるキース・エマーソンも、キーボードの達人だ。ムーグを弾かせたら、まず右に出る者はいないだろうし、ステージでのエネルギッシュなプレイは、常に人気の的だ。
 だか、リックの洗練されたフレーズと曖昧のある和音の使い方、それに他の楽器との音の関係を知りつくしたプレイを聞くと、僕はエマーソンをどうしてもNo.2の座に追いやらざるを得ないのである。」

このパンフレットの中で、
立川直樹氏の文章の中でのみ、
エマーソン・レイク&パーマーや、
キース・エマーソンの文字が登場しています。

立川直樹氏というと、
EL&Pに関して、まるで、予言者であるような分析をしているのが、
とても印象に残っていました。

私は、「音楽の作り」とか専門的な事はよく解りませんが、
少なくともリック・ウェイクマンが、
息の長い創作活動を今にいたるまで続けている事は確かですから、
その姿勢を維持・存続させている魂のエネルギー、
体力と言うのは、「とても凄いなぁ」と思うわけです。

それと、このパンフレットのヒストリーの中で、
リックの父上の名前が、
「ヒース・ウェイクマン」と、
記されています。

キースをモデルとしたとされている、
リックの父上の名前から拝借したのではないかと、
思ってしまいました。

私などは、「キース」を「ヒース」にしただけだと、
単純に解釈していたのですが、
「ヒース・ウェイクマン」もピアノ奏者だったようなので、
作品上での職業がピアニストである
「ヒース・イアソン」と共通する部分があります。

このような事は、既に御存知の方は、多いのでしょうが、
私などは、古いパンフレットを見ながら、
今頃になって、思ったりしているわけです。

この来日公演パンフレットは、
古書店から、
パンフレット数点が抱き合わせで出品されていたのを、
入手した品物です。

ジョン・メイオールの来日公演パンフレットも、
その時に入手したモノですが、
このリックのパンフレットにも、
チケットがくっついていました。



頁を開いたところの下部に、
全面のり付けされています

これに加えて、
フライヤーも表紙裏の頁に、
のり付けされています。



フライヤーは上部だけのり付け
裏側にもアルバムの紹介等があります

このような保管の仕方は、
関連物がバラバラにならなくて良いですが、
手放して出品された場合、
古いチケットだけとか集めている人には、
ちょっと痛いかもね。

私自身はこういう遣り方も嫌いではないですが、
自分ではやっていないですね。

以上。

EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。

ピーター・ガブリエルのファースト評に登場するEL&P

2012-10-29 14:54:11 | 他バンドのライナー等に特別に登場するEL&Pの文字
ピーター・ガブリエルのファースト評に登場するEL&P


画像① ジャケット

数ヶ月前にアナログ盤を整理する機会がありました。

その時に、発売当時のフォノグラムのロックスーパーコレクションの1枚である、
ピーター・ガブリエルのファーストも出てきました。

青褐色のビニールカバーの隅に紙片が一枚挟まっているのを見つけました。


画像② 切り抜き

紙片を見た時にそれが何であったのかを、すぐに思い出しました。

見るまでは、こんな切り抜きを取っておいた事すら忘却していたのですけどね。

切り抜きは、このアルバムの発売当時にミュージックライフに記されていたアルバム評です。

「EL&P」の文字がアルバム評の中に出ていたので、切り抜いて、アルバムと一緒にしていたわけですね。

このピーター・ガブリエルのファーストに収められたB面3曲目の空前のスケールが、
EL&Pっぽいという事で、引き合いに出されているわけですね。

「おぉ、評論家にとってEL&Pとは空前のスケールを持った曲が特徴なのか?」

と思いました。

当時の私には、
EL&Pは、カッコイイテクニカルなバンドであるという形容詞以外は、
特になかったので、(今でもそうなのですが)

一体、EL&Pのどの曲が空前のスケールを持った曲なのか、
是非、この評論家に聞いてみたかったのを覚えています。

今にしてこのB面3曲目に言える事は、
空前のスケールというより、
もの凄くダイナミックかつドラマティックな前奏の後、
にヴォーカルがくるという感じですね。
しいていえば、「海賊」に近いような感じもします。

EL&Pスタイルのバンドのアルバム評に、
EL&Pやキースの名前が登場する事はしばしばありますし、
それらのアルバム評の切り抜きをすべてストックしている事もありませんが、
このピーター・ガブリエルのファースト評に関しては、
何か保存しておくべきだと思ったのだと思います。

そんな思い出も含めて、
ピーター・ガブリエルの「So」が大ヒットした時は、
エイジアとはまた別の意味で、
ベテランプログレ出身ミュージシャンの台頭が、とても嬉しかったですね。
エマーソン、レイク&パウエルが発売された年でした。

以上。

本ブログは、エマーソン、レイク&パーマーにまつわる物品のあれこれを、
思い出、気ままな意見、観察日記と共に綴っております。
世代を超えたEL&Pファンのちょっとした楽しみになれば幸いです。
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2012年10月29日 yaplog!

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QUEEN 「THE WORKS」 アナログ国内盤の解説

2012-05-19 18:17:39 | 他バンドのライナー等に特別に登場するEL&Pの文字
QUEEN 「THE WORKS」 アナログ国内盤の解説


画像① ジャケット表
この金色の帯、
とても指紋がつきやすかったですね。



画像② ジャケット裏
EL&Pに直接関係のないバンドの、
レコードジャケットの裏まで載せた事はないでのですが、
このメンバーの写真の配置、なんだかいい加減。
日本盤だけ帯にかぶさらないようにしたのかな?
背景はどうでも良いデザインだから、
如何様にもなったと思うけど、
それとも、力関係の明確化?


70年代、クィーンは、ほぼコンスタントに毎年アルバムを発表していたわけですが、
2年ぐらいの沈黙があったようです。

その後、リリースされたのが、この邦題「ザ・ワークス」。
1984年の事でした。

このアルバムの解説は、音楽評論家の渋谷陽一氏とミュージックライフの女性編集者2名の計3名に対して、
10個の質問が用意されており、
その10個の質問に、それぞれの方が、答えるという方式をとっています。

その回答の中で、ELPの文字を2名の方が用いています。

ここでEL&Pが持ち出された理由としては、

数年の沈黙の後にアルバムをリリースして、
しかも、そのタイトルが「THE WORKS」。

それが、EL&Pみたいだという事ですね。

前作において、クィーンの路線が微妙に変化していた事も加わり、
(シンセサイザーを使用するようになりました。)
しかも、そのアルバムが、「ザ・ゲーム」の半分以下の売り上げしかなかった事もあり、
ある種の行き詰まり感を持って眺められていたのかも知れません。

そこに来て、「WORKS」なんて、タイトルがつけられたのですから、
「WORKS」イコール「ビッグバンドの解散への前奏曲」みたいな感じを回答者は持ってしまっていたと考えられます。

回答の内容としては、EL&Pを引き合いに出しつつ、「クィーンもひょっとしたら続かないかも知れない」と「いや、クィーンは大丈夫だ」の2通りの意見になっていますね。

このアルバム、結果としては、前作を遙かに上回る売り上げとなり、EL&Pのような結果にはならなかったわけですね。

クィーンの立場からすれば、
「オレたちは、ワークスってタイトルをつけたからと言って、つぶれる事はないのだぜ!」
という事を証明したわけです。

シングルカットされた「RADIO GA GA」は、レディー・ガガの名前の由来になったと言う事ですが、

先般、にキース・エマーソンのインタビューが掲載されているという理由で、一般雑誌の「ゲーテ」を紹介いたしました。

そのインタビューで、キース・エマーソンはタルカスを引き合いに出しつつ、
「レディー・ガガのような音楽は、時間が経つと残らないでしょう。」みたいな言い方をしています。

私はそうは思いませんけどね。

私がEL&Pをずっと好きでいる理由の一因として、
もっとも多感な少年時代に巡り会ったという事があると思います。

レディー・ガガを聞いている少年少女の耳にはレディー・ガガが刻印されるでしょう。

ただ、何十年も経てから、レディー・ガガの音楽を、多くのミュージシャンがアルバムに取り上げて収録するかどうかは、定かではありません。

そう考えた場合、現時点におけるキースの発言は、的を射ているという事になりますか。

以上。

本ブログはエマーソン、レイク&パーマーにまつわるあれこれの物品を、思い出と共に紹介しております。
遅れてきた若いEL&Pファンが、さらに次の世代に、EL&Pを語り継ぐための一助となれば幸いです。
クィック応援よろしくネ。

2012年5月19日 yaplog!
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