EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

プレイヤー誌 1994年 10月号

2022-09-22 16:32:45 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
プレイヤー誌 1994年 10月号



表紙

「イン・ザ・ホット・シート」から、
28年も経過したのか

多くのEL&Pファンは、
「イン・ザ・ホット・シート」の音に肩を落とし、
このプレイヤー誌に掲載されていた、
グレッグ・レイクとキース・エマーソンのインタビュー記事を、
目を皿のようにして読んだと思います。

インタビュー記事は、
「イン・ザ・ホット・シート」がリリースされて間もない事もあり、
グレッグは、アルバム全体に対して、
すこぶる肯定的な考えを述べています。

「これはビッグなアルバムだ!」

と考えているようです。

一方、キースですが、
レコーディングの作業自体は、
良いモノを制作しようとして、
真摯に取り組んだわけですが、
自分の意見が多数決で通らず、
途中からどうでもよくなったような事を述べています。

結局、思い通りの音楽を作るには、
ソロアルバムしかないという事に落ち着いたようでした。

出来上がったアルバムを批判したりはしていないものの、

「新・ラヴ・ビーチ」と位置づけ、

「評価は聴いた人達が決める事」としていました。

キースとしては、EL&P再集結に到る経緯から
自分名義のバンドでアルバムをリリースする困難さも、
体感しているので、
このアルバムで思い通りの事が実現していないにせよ、
EL&Pというバンドが存続している以上は、
ファンが求める音楽を作る機会は訪れる可能性はあると、
思っていたのでしょう。

グレッグは「EL&Pは組織的」とどこかで語っていましたが、
このアルバムに関しては、
キースのインタビューを読むと、
プロデューサーの意見を踏まえつつ、
スタッフとメンバーを合わせた多数決で決めている事もあったようなので、
そのような在り方を「組織的」というのであれば、
そうなのでしょう。

結果としてアルバムは売れなかったので、
この路線はバンドにとって経済的な利益をもたらさず、
継続しても仕方がないという事はハッキリしました。

しかし、その後は、キースとカールの、
「グレッグをプロデューサーに据えたくない」という意見が勝り、
次のアルバム制作ができないまま時間は経過し、
「イン・ザ・ホット・シート」は、
最後のスタジオアルバムになってしまいました。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

キーボードマガジン 1982年9月号

2022-06-28 16:46:50 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
キーボードマガジン 1982年9月号



表紙

このキーボードマガジンは、
購入していたけど廃棄されてしまって、
古雑誌を買い直したりした号ではなくて、
当時、見落としていたモノかも知れません。

2頁に渡ってキースへのインタビューが掲載されています。



1頁目上部

新製品を開発するためのアドバイザーとして、
コルグに招かれて来日していたようなので、
キーボードマガジンの編集部によるインタビューになりますね。

前年に「ナイトホークス」のサントラをリリースして、
「幻魔大戦」のサントラに関わる前です。

インタビュアーは、
バンドで演奏するキースを見たいようで、
そのような考えと動きはないかと、
尋ねているわけです。

抜き書きをしますと。

キース曰く。

「ELPが解散しても、新しいバンドをすぐに結成する気もおこらなかったしね。ELPよりいいメンバーが集まるわけもなかったし」

まだ、煮詰まってはいないが、
ジャック・ブルースとサイモン・フィリップスとバンドを組みたいという構想があったのは、この時期のようです。
これはジャック・ブルースと実際に演奏をする前なのかも知れません。

キース他界前にインタビューが掲載された、
プログレ本(THE DIG)によると、
ジャック・ブルースの身内がその音源を管理しているとか言う話でした。
そのため、公式に日の目をみる事はないのかも知れませんが、
その時の一部の音源が流出してブートに収録されているようですね。



2頁目上部

質問者が「展覧会の絵」を褒める発言をした時に、

「1年位前、オリジナルのマスターレコーディングと呼ばれている、オリジナルのマスターテープから、新盤をカッティングする新しい方法でやった盤が出たんだ。
サウンドは、前よりずっと良くなっていて、質的に信じられないくらい素晴らしいよ。
それこそ、ピン1本落ちる音まで聴こえるくらいで、アメリカで発売されたんだ。」

と述べています。

拾い書き、抜き書きは終わり。

ちなみに、このアメリカで発売されたという「展覧会の絵」に関しては、
私は全く知りませんでした。

ジャック・ブルースとの演奏は全く日の目を見ず、
数年後の「エマーソン、レイク&パウエル」に関しては、
リリースまでは、スムーズに事が運んだのでしょうから、
業界内も「エマーソンにはレイク」という認識だったのでしょうね。

以上。

EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。

Beat Sound 2010年9月号

2022-02-10 13:18:28 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
Beat Sound 2010年9月号



表紙
フロイド多し

ステレオサウンドという雑誌の別冊。

書店の店頭では見かけなかったのですが、
中古雑誌という事で購入しました。

表紙デザインが巻頭特集のすべてを語っています。
ありそうでなかったデザインかも知れません。

EL&Pの扱いは5番目。

キング・クリムゾン、
ピンク・フロイド
イエス
ジェネシス
EL&P
タンジェリン・ドリームと続きます。

ちなみに、
キング・クリムゾンからジェネシスまでは、
アーティストの代表的なアルバムを4枚紹介しているのですが、
EL&Pからタンジェリン・ドリーム、ゴング、アレアまでは、
2枚ずつ。
それ以降のアーティストは、1枚ずつという感じですね。

ちなみに掲載されているアルバムジャケットは、
52枚まではカラーです。

EL&Pは、「タルカス」と「恐怖の頭脳改革」が選ばれています。

EL&Pが4番目までのバンドと、
差別化されているという見方もあるでしょうが、
作品数からすれば、妥当なのかも知れないですね。

登場するアルバムの解説は、
4人の評論家によって執筆されているのですが、

赤岩和美さん
岩本晃市郎さん
小原由夫さん
福島恵一さん

4人の「私のプログレッシヴ・ロック観」と、
フェイバリット3枚が、
1頁ずつ記載されていますが、
EL&Pのアルバムは入っていませんでした。

岩本さんのプログレ観は、
私が漠然と思っている事に相通ずるところがありました。

「69年から75年にかけてある一定のグループがある限られた時期に発表した作品。」
「過去の音楽である以上、プログレであっても前進する事はない。ある一定のの形式や美意識を持ったすでに完成された音楽であるから。」

岩本さんは、これを「オリジナル・プログレ」と呼んでいるようです。

私自身は、プログレと称されるバンドの音楽を多く漁って、
聴きまくっているわけではありません。
そのため、個人的に断定的な見解とかは、
特に持ち合わせてはいないのですが、
5大バンドの残した作品が核になって、
追従するバンドに影響を与えたのは確かでしょうね。
(例外もあるかも知れませんけど。)

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

レコード芸術 2010年12月号

2021-09-15 17:39:49 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
レコード芸術 2010年12月号



表紙

吉松隆氏の『タルカス~クラシックmeetsロック』がリリースされた年のクラシック音楽の専門誌です。

「オーケストラの可能性を拡張する渾身の異色作がCD化」

とうタイトルで、吉松隆氏へのインタビューが3頁に渡って掲載されています。

吉松隆氏がタルカスのフィギュアを抱えた写真もあります。

タルカスのオーケストラ盤のスコアを制作して演奏会に漕ぎ着けるまでのエピソードが掲載された内容になっているのですが、
タイトルに、あえて「タルカス」の文字を持ってこないところも、
この専門誌における記事の作り方なのでしょう。

ここに記されているエピソードは、このブログではまだ取り上げていない、「ストレンジデイズ」にも掲載されていたように記憶していますが、
この「レコード芸術」で語っている事との違いは精査しておりません。

とても厚くて、情報量の多い、クラシックの専門誌なのですが、
目次を見ると、特に、このインタビューが、際立ったテーマとして、取り上げられているわけでもない感じですね。
「異色作イコール注目作」ではないのでしょう。

『タルカス~クラシックmeetsロック』と、
EL&Pの「タルカス」のジャケットが、
CD番号付きでインタビュー記事の片隅に小さく載っています。

この膨大な情報量を記載してある専門誌を隅から隅まで読まれる方もいるのでしょうが、
ご自分に興味のある記事だけしか読まないという人がほとんどかも知れませんし、
そう考えると、このインタビュー記事を読んで、EL&Pの「タルカス」に初めて辿り着く人はあまりいないかも知れません。

吉松さんが、オーケストラタルカスのスコアを書き上げから、
キースに送付して演奏の快諾を得たのが、
実際のコンサートの1週間前だったそうで、
生きた心地はしなかったとの事。

コンサートに向けての準備と許諾への作業が同時進行していたとは、
何とも凄まじい状態に置かれていたわけです。

インタビュアーにも、「燃え尽きた!」と述べていますので、
新たにEL&Pの作品をオーケストラにする気力は喪失していたようです。

この時から既に10年以上経過していますので、
EL&Pの他の作品に挑んでもらえたら嬉しいのですが。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

レコード・コレクターズ 2021年1月号

2021-08-17 14:02:17 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
レコード・コレクターズ 
2021年1月号

「レコード・コレクターズ誌」は、
幾つか取り上げていますが、
リアルタイムで書店から購入したモノを、
取り上げたのは、一度だけだったように思います。

本日、取り上げる号は、
家内が「忌野清志郎」のファンで、
私が表紙を見つけて購入して家内に渡したモノなので、
ちょっと拝借しました。




表紙

先月ぐらいに、
初めてパラパラとめくっていたら、
新譜レビュー(ニュー・アルバム・ピックアップ)のコーナーに、
全くの想定外でしたが、
EL&Pに関連するアルバムが3枚ほど掲載されていましたので、
取り上げてみようかと思ったわけです。

こんなケースは、
意外とけっこうあるのかも知れませんが、
私にとっては珍しい事でしたね。

これまで、
「レコードコレクターズ誌」の編集方針とか、
内容の傾向性とかは全く意識した事もなかったので、
新鮮な驚きがありました。

レコードレビューとかいうと、
少年時代に目を通していた、
「ミュージックライフ誌」とか「音楽専科誌」を思い浮かべるわけですが、
そこで目にしていたのは、全て国内盤のレビューだったと思います。

しばらくして、90年代以降、「マーキー誌」とか「ユーロ・ロック・プレス誌」を、
手にするようになりました。
これらの雑誌には、国内盤や輸入盤を問わず、レビューが載っているわけですが、
編集方針がプログレ的な音楽を主軸に据えていたと思いますので、
一般的な音楽誌とは一線を画しているため、輸入盤も取り上げていると理解していました。

私の中で、「レコードコレクターズ誌」は、マニア向けでありつつも、
ジャンルを問わない一般的な音楽誌として位置づけしておりましたので、
スタジオ録音の新譜でもない、EL&Pの曲が収録された輸入盤CDが取り上げられている事が意外だったわけです。

そのうちの1枚は、
先般、取り上げた、グレッグ・レイクの

「The Anthology: A Musical Journey」

ですね。

これは、グレッグ・レイク個人のベストアルバムでしょうから、
音楽誌のレビューで取り上げられている事自体が、
嬉しい驚きでした。

もう1枚は、
たまたま、発売前の予約受付で知っていた、
英国製のオムニバスCDです。

「PEEPHOLE IN MY BRAIN THE BRITISH PROGRESSIVE POP SOUNDS OF 1971」

これは、1971年の英国の特殊な音楽シーンに焦点をあてた3CDなのですが、
EL&Pの「ARE YOU READY EDDY?」がDISC2の最後に収録されているという品物です。
5大バンドでは、このオムニバスアルバムの性格上からか、EL&Pの曲のみが収録されています。
収録曲は、「ARE YOU READY EDDY?」。
オムニバスCDに「ARE YOU READY EDDY?」が収録されたというのも、
初めての事かも知れません。

もう1枚は、国内盤。

「パウロ鈴木。& ゴマワールド with 難波弘之」の「Vol.4」ですね。
ジャケットは、
「イエロー・サブマリン」と「ラヴ・ビーチ」をミックスしたパロディジャケットで、
横向きのタルカスにビーチパラソルがくっついているのが印象的です。

「Vol.1」はレコードコレクターズ誌に、
確か取り上げられていなかったと思いますが、
それ以降は特にチェックはしておりません。

このブログでもキース存命時に制作されたアルバムを、
現時点で1枚だけ取り上げていますが、ディスクユニオンによると、

「ゴマのコンセプトは、EL&Pがまるで新曲をリリースしたかの様なサウンドを持った楽曲をオーディエンスに楽しんで頂くことを目標にしています。」

との事ですね。

これに加えて、ディスクユニオンの告知は、
EL&Pマニアが一聴したくなるような文が綴られていますが、
好みは分かれるかも知れません。

最近は、書店に赴いて、じっくり立ち読みをする時間も、
あまり取れずにいますが、
家人の嗜好にちょっと協力した結果、思わぬ発見がありましたので、
ちょっと書いてみました。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

キース・エマーソン自叙伝 第一回 切り抜き

2021-02-22 18:40:56 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
キース・エマーソン自叙伝 第一回 切り抜き

このブログのどこかで、
書きましたが、
キーボードマガジン誌に「キース・エマーソン自叙伝」が、
掲載され始めた頃は、
次の勤務先が決まっておらず、
ご縁があって知り合った、
都内のあるところに居候をさせてもらっていました。

そのため、
「ザ・ベスト」のチケットは、
キース見たさに購入手続きをしたものの、
キーボードマガジンは、
立ち読みで済ませるという倹約生活を送っていたので、
第一回の連載が始まっても、
同誌の購入は見合わせておりました。

(この時のザ・ベストのヴォーカリストの当時の述懐記事が、
amassに掲載されたようです。)

何年か前に、
この第一回の記事のみを、
ヤフオクに出品されている方がおりまして、
マニア向けの随分と良い商売をしているものだなと思いつつ、
手を出してしまいましたね。

私にとっては、有り難いことではありました。

価格は忘れましたが、
最低でも、¥500ぐらいはしたように思います。

簡易製本をしているというのが、
「売り」のポイントになっていましたね。



製本キッドを用いていると思われる



めくるとこんな感じ

自叙伝のページ内の囲み記事に、
キースの最新ニュースが載るのが楽しみでした。

本号では、
「ロック・エイド・アルメニア」への参加について、
述べています。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

音楽誌 ROCKS 閉じ込みポスター

2020-12-21 16:28:04 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
音楽誌 ROCKS 閉じ込みポスター

音楽誌の「ROCKS」は、
幾つか取り上げていますが、
本日取り上げるのは、
何号かに閉じ込みで付いていた、
ポスターのようです。

時間的余裕を持って、
撮りたかったのですが、
外は雪が降っていて寒いので、
車中から降ろさずに撮ってみました。



まぁ、あまりにも知られている写真なので、
こんなポスターがあったのだと、
解ればよいでしょう。

サイズは、A2ですね。

状態の良い品物でした。

雑誌の中央部の頁のホチキスを慎重に広げて、
折りたたみのポスターを、
外すような仕様になっていたのだと思います。

ちなみに裏側は真っ白でした。


向かって右下部

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

ROCKIN’ON 1974年2月号 通巻第9号

2020-07-01 15:27:10 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
ROCKIN’ON 1974年2月号 通巻第9号

数年前に古書店で入手した古雑誌です。

表紙にEL&Pの写真が使用されていたので、
内容も確認せずに求めてみました。



最終頁に、
「1974年2月1日発行」
「通巻第9号」
との記載があります。

当時の価格で¥180です。

ROCKIN’ON誌の中でも、
通巻一桁となると、
入手困難な方に入るのではないかと、
推定しています。

本号も含めた抱き合わせの出品を、
昨年ぐらいにヤフオクで見ましたが、
古雑誌にしてはかなりの価格で落札されたのを記憶しています。

この号の頃は、
地方の書店までは、
流通していなかったと考えます。

ROCKIN’ON誌は、
アーティストへのインタビューを除いて、
ライターの言いたい事をつかみ取るのは、
私にとっては難しい内容です。

本号には、
当時リリースされたEL&Pの最新アルバム、
「BRAIN SALAD SURGERY」に収録されている歌モノの訳詞が、
巻頭から全て掲載されています。
岩谷宏氏によるものですね。

英語が苦手なファンにとっては、
お宝級の内容だったと思われます。

渋谷陽一氏による論評もありまして、
これは読んでも難しくはないのですが、
要約するのは簡単ではない感じです。

たまたま、
EL&Pは、
ROCKIN’ON誌の
ほぼ、草創期から、
取り上げられていたようですが、
ROCKIN’ON誌については、
創刊の意義等まで踏み込まなくては、
そこから導き出されている「EL&P像」を、
読み手が理解する事は難しいと思っています。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

音楽専科 1981年 1月号

2020-06-01 14:12:04 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
音楽専科 1981年 1月号



音楽専科誌は、
カラー・グラビアが載っているもので、
取り上げていない雑誌がまだ数点あるのですが、
自宅に残されていなかったので、
古雑誌を買い求めている途中です。

本号が出た頃は、
ミュージックライフ誌においては、
バンドとしては存在しなくなっていたEL&Pを、
取り上げる事はないだろうと思っていたので、
書店で立ち読み等もしなくなっていたように思います。

音楽専科誌の方は、
まだまだキースに対する期待もあったようで、
カラー・グラビアで取り上げていたという事が、
ネットをやるようになってから知ることができました。



本号のレコードレビューのコーナーに、
「インフェルノ」も掲載されているので、

「いよいよキースが始動した」

という受け止め方をされていた事もあり、
カラー・グラビアで取り上げる事になったのでしょう。

この頃の音楽専科誌のレビューは、
星を何個つけるかという、
音楽評論家の採点のようなものも、
くっついています。
4つ星で最高のようです。

キースの「インフェルノ」は、
クラシックにつき「採点不能」と表記がされていて、
星もついていないですね。

ちなみに、
ジョン・アンダーソンのセカンドソロアルバムのレビューもあり、
著名プログレバンドの中心的な存在が、
新たな活動をし始めたような感じで捉えられていた頃なのでしょう。

このキースのグラビアの次の頁が、

ポリスの3人のメンバーが写った、
カラー頁。

「最強のザ・トリオがもうすぐ」という見出しが付けられています。

ヤフコメで見たのですが、
ポリスが大好きな人達は、
ポリスが「最強のトリオ」であるという表現に、
何の疑いも持っていないようです。

キースのカラー・グラビアの次の頁に、
こんな表現をして、「ポリス」を載せるあたりに、
「EL&Pは過去のバンドに過ぎない」
という編集側の認識が伝わってくるようであります。

ポリドールレコードの「インフェルノ」の広告も、
こんな感じ。



レインボウのライヴにおける、
最後のコージー・パウエルの音源が入ったレコードの宣伝に、
脇に追いやられてしまいました。

まさか、そのコージー・パウエルと、
何年か後にバンドを組む事になるとは、
誰1人思っていなかったと思います。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

深夜放送ファン 1972年9月号

2020-04-24 10:29:34 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
深夜放送ファン 1972年9月号




本日、取り上げるのは、古雑誌なのですが、
そもそも、このようなタイトルの雑誌が存在していた事を、
よく覚えていませんでした。

出版社は「自由国民社」となっていますね。

全般的には、ラジオのDJをスターに見立てたような作りになっています。
ただ、深夜放送と音楽は切り離せない関係もあると思うので、
当時、注目されていた音楽にまつわる情報も掲載していたという事だと思います。

EL&P関連の記事は全3頁。

後半の白黒グラビアに来日公演時のEL&Pが見開きで取り上げられています。
主に激しい動きをしていたキースの写真が多いですね。



その次の頁の内容が興味深いですね。


この頁にグレッグの顔が2枚あるので、
全体としてはバランスがとれているともいえる


頁の上部に白抜きで、
「エマーソン&ムッシュー」
と書かれていますが、

特にキースの事を指しているのではなく、
「エマーソン・レイク・アンド・パーマー&ムッシュー」
という事のようです。

下部の方にも、
「エマーソンに会って・・・」
と小見出しがありますが、
これも、「EL&P」の事を指しているようです。

かまやつひろし氏のコメントを抜き書きしてみましょう。

「エマーソン・レイク&パーマーのキース・エマーソンは、
ルーズでがっかりしてしまった。
けれども、バス・ギターのグレッグ・レイクは、
実にいい男だった。
日本の伝統的な芸術とか日本人特有のセンシティブな面に興味を示し、
自分の音楽の中にそれをとり入れようと一生懸命だった。
半ば遊びで日本にやって来る外タレの中ではめずらしくさえ感じられた。」

との事。

キースが遅刻常習犯である事は、
後年のキーボードマガジン誌の厚見玲衣氏との対談のところにも、
記されていましたが、
こんなところにも書かれていたのですね。

かまやつひろし氏が、ソロでシングルレコードの大ヒットをとばすのは、
数年後であり、ちょうど私がオールナイトニッポンを聞き始めた頃ですね。

今では、かまやつひろし氏もグレッグも、
この世にはおりません。

表紙にあるように、
DJの住所録をアパート名まで入れて誌面に載せていたような時代です。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

ステレオ誌 1973年 4月号

2020-03-25 09:34:07 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
ステレオ誌 1973年 4月号



表紙


頁をザッとめくって見たところ、
オーディオ愛好家のための雑誌のようです。

似たような名前の雑誌もあったようなのですが、
これは音楽之友社で発刊していたモノという事になります。

1.5cmほどの厚さがあるにもかかわらず、
当時の価格で¥340-というのは、
誌面のほとんどが膨大なオーディオ等の広告で、
埋め尽くされているからなのでしょう。

田舎の書店の店頭にも、
平積みされていたような記憶がありますが、
ミュージシャンのカラーグラビアが掲載されていたとは、
思ってもいませんでした。

但し、ポップスやロックのミュージシャンのカラーグラビアが、
掲載されていた時期というのもあるかも知れないです。

巻頭に近い2頁に、
EL&Pの記事が、
キースやグレッグの写真と共に掲載されています。
説明によると、
メロディ・メーカー紙の受賞記念コンサートの様子のようです。



武士の鎧さながらのコスチュームとの説明あり



キースが全3枚でカールの写真はない
これもキースの勢いというものか


記事の内容は短いもので、
この時期のEL&Pに関連した情報が載っています。

まだ、頭脳改革の制作をしている情報は、
含まれていないのですが、

○ 自分たちが1月に創設したマンティコアレーベルから、
トリロジーに続くアルバムが、
5月頃発表される予定になっており、
それはライヴアルバムとの事。

○ 加えて、マンティコアレーベルから、
ピート・シンフィールドが作ったグループを、
デビューさせる予定であるとも書かれています。

情報が不完全ですが、
このバンドは、PFMの事を指していると思われます。

これによると、
「恐怖の頭脳改革」リリース前に、
ライヴアルバムをリリースする話も出ていたのでしょうね。

とうとう自分たちのレーベルを立ち上げて、
結果としては、バンドとしての第一弾は、
恐怖の頭脳改革になるわけなので、
この記事は、
EL&Pの歴史からすれば、
バンドが大きな期待に応えるだけのパワーを宿していた、
もっとも良い時期の記録と言えます。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

WHAT’S IN?誌 1992年12月号

2019-07-22 11:52:11 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
WHAT’S IN?誌 1992年12月号


表紙

この号は、
EL&Pファンの間では、
良く知られているWhat’s in?誌と思われます。

私も今は存在しない書店の店頭で求める事ができました。

本号の存在を見落としてしまった方も、
キースと小室氏の対談が掲載されている事は、
ウィキ等から調べる事ができたと思うので、
古雑誌で入手した方もいるかも知れないですね。

扉のページを含めて、
オールカラーで3頁。
対談時の写真が2枚ほど掲載されています。

3頁のうち最後の半頁は、
EL&Pを御存知ない方への、
説明があります。
メンバーの写真や、
EL&Pの数枚のアルバムジャケットに、
解説が付いたものが掲載されていますね。

かつては1人のEL&Pファンあるいは、
ナイス時代からのキースファンであった小室氏が、
音楽誌上で、堂々と対談を行えるようになるまで、
出世できたわけですが、
このような経験ができる人というのは、
滅多にいないでしょう。

復活EL&Pのブラックムーンが、
日本国内で、
オリコンチャートに顔を出すことが出来たとはいえ、
当時の小室氏は、その後の日本の音楽業界をリードしていく、
圧倒的な勢いがあり、
それはセールスにも反映されつつありました。
ブラックムーンの売上の比ではないでしょう。

そのため、
どちらかというと、
キースは過去の人で、
小室氏は今が旬の人というのは、
キースを知らずにこの対談を読んだ小室ファンも感じた事と思います。

それでも、
この対談を読んで、
新しいEL&Pファンも生まれた可能性はあると思いますので、
EL&Pの宣伝にという事を考えると、
とても良い企画であったと思います。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

2019年7月22日 yaplog!
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月刊ヤングメイツ・ミュージック 昭和50年7月号

2019-06-18 18:00:53 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
月刊ヤングメイツ・ミュージック 昭和50年7月号


画像 定価180円

昭和50年というと1975年。

EL&Pが、水面下でWORKSの音源となる作業をしていた頃の雑誌です。

「Player」というタイトルもついていますが、
現時点でも発刊されていて、田舎の書店にも陳列されている、
あの「Player誌」です。

カラー表紙で、
活版印刷ではありますが、
とれも薄いものです。
表紙を1頁と数えて裏表紙が39頁目。
ミニコミ誌ほどの頁数ですね。

それでも、
カラー表紙である事や、
楽器メーカーや販売店の広告もいくつかあるので、
薄くても専門誌である事が解ります。

「Player誌」は、68年の創刊とサイトにありましたが、
あの膨大な広告で埋め尽くされて重たくなっている「Player誌」も、
最初は軽かった事を知りました。

ご覧の通りグレッグ・レイクが表紙になっています。

グレッグ・レイクが1人で表紙を飾る雑誌というのは、
あまり見た事がありません。

10年ぐらい前に、
オークションに高値で出品されていましたが、
確8000円ぐらいの価格でしたので、
画像だけ保存していました。

応札者がいたのかどうかは、
覚えていないのですが、
すぐにオークションサイトから消え去りました。

本品物は、
一昨年ぐらいにとても格安で出品されていたのを、
入手したものですね。
価格が跳ね上がるのを懸念していましたが、
競争者もなく私の元にやってきました。

ありがたい事です。

本誌には米国のギター・プレイヤー誌に掲載されていた、
グレッグ・レイクへのインタビューが翻訳掲載されています。

インタビューは、
2頁に渡るものですが、
ベースやギターの演奏者としてのグレッグを高評価している内容になっています。

インタビューの中で、
グレッグが自分自身は基本的に「シンガー」であると、
自己認識している事を述べていますね。
その「シンガー」にバンドでの必要上、
ベースやギターがくっついている感じのようです。

グレッグがEL&Pの後期に、
自分自身を「シンガー」として認識していたような事を、
キースが述べていたのを読んだ記憶がありますが、
グレッグの中では、
当初の時点から、「シンガー」という自己認識でいたのでしょうね。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。

2019年6月18日 yaplog!
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Player誌 1994年 3月号

2018-12-07 17:12:41 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
Player誌 1994年 3月号


ジミー・ペイジへのインタビューから始まります

本号には、
「リターン・オブ・ザ・マンティコア」が発売された頃の、
グレッグ・レイクへのインタビューが掲載されています。

ちなみに、グレッグ・レイクへのインタビューの次の記事は、
スティーヴ・ハウへのインタビュー記事になっており、
プログレファンの方は購入された方も多いかと思われます。

グレッグの記事は、
扉の頁を含めて、
全5頁の記事になります。

EL&Pのカラー写真、
(90年代撮影のモノ)
も2点ほど掲載されています。

インタビューは、
EL&P結成までの経緯など、
よく知られている内容が、
綴られているわけですが、
当時、読んだ時に、特に記憶にとどめる事になったのは、
あるところでのEL&Pの公演を見るために、
ハンガリーのブタペストから来た青年のエピソードです。

ステージ上で「展覧会の絵」を演奏しているときに、
顔中が涙で濡れている青年がグレッグの目に入ったそうです。

グレッグはロードマネージャーを通じて、
その青年を呼び出して、
話をしたようです。

その方は、
15歳の時に、
友人に「展覧会の絵」を聴かせており、
それを近所の誰かが通報したようです。
そのため、
3ヶ月もロシアの軍刑務所で過ごす体験を味わったようです。

その体験から12年も過ぎて、
彼は自由な環境の中で、
生でEL&Pと遭遇する事ができ、
「展覧会の絵」が演奏された事で、
当時の記憶とオーバーラップして、
心の底から溢れんばかりに、
こみ上げてくるものを押さえられなかったのでしょう。

本日はグレッグの命日です。

EL&Pを結成して音楽をつくってくれた事に感謝いたします。

以上。
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THE DIG No.53 2008年 夏号

2018-11-28 15:13:56 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
THE DIG No.53 2008年 夏号


もし、当時、店頭で表紙をザッと見かけたとしても、
頁をめくったかどうかも解らないほどの、
キース・エマーソンの文字の大きさ


今から10年ぐらい前、
キース・エマーソン・バンドの初アルバムが、
リリースされる時のDIG誌です。

田舎には、THE DIGが1,2冊しか入ってこないので、
平積面陳列がされないという事もあり、
書店でたまたま見つけて購入する事も出来ませんでした。

今年になってから購入した、
古雑誌です。

メインの特集は、細野晴臣氏なのですが、
キース・エマーソンに関しても、
小特集が組まれています。

ミュージシャンとしてのキースの歴史、
キースが参加したアルバム40枚をジャケット入りで紹介、
キース・エマーソンにニューアルバムに関してのインタビュー、
ニューアルバムの分析等、

白黒10頁を用いた特集です。

キースはこのアルバムを、
これまで自分の参加したアルバムの中でも、
ベストなプロデュースが為されたと認識しているようでした。
制作費は身銭を切ったようです。

アルバムタイトル決定への詳細な経緯も述べていますね。
幼少時に読んだ本のタイトルであるという事は、
何かで読みましたが、
選択までの微妙な経緯が語られています。

このインタビューを読むと、
一つのアルバムを作り終えた充足感のようなものが伝わってきますね。

数日前にEL&Pのメンバーと会った話もしており、
悪い話はしていないですね。

ニューアルバムの分析は、
サウンド分析ではなく、
キースの普通のファンにも解るような、
文章が書かれています。

いたずらに持ち上げるわけでもなく、
厳しすぎるわけでもなく、
ほとんどのファンが納得すると思う文章です。

概略すると、

「頑張ってはいるけど、頭脳改革やトリロジーの頃は、
越えられない」

という感じでしょうか。

40枚のアルバム紹介では、
「アイアンマン」が、
CD-Rで1,000枚限定との記述がありました。

入手するチャンスを逃していた私みたいなファンは、
この部分を読んで知る事ができたのだと思います。

私がキースの最後の姿を生で見たのは、
2008年の秋の来日コンサートでしたので、
その時から、
ちょうど10年の月日が経過しました。

もし、生きていたら、
キースが本格的に参加する「3.2」とか、
どこかのインタビューで述べていた、
マーク・ボニーラとの次の作品等、
が生み出されていたかも知れません。

以上。

EL&Pを愛し続けてまいりましょう。
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