EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

WORKS Volume2 カセットテープ フランス製

2017-03-31 17:31:25 | 「作品第二番/WORKS volume2」
WORKS Volume2 カセットテープ フランス製

以前、米アトランティクレーベルのカセットテープを取り上げましたが、
こちらはヨーロッパの国で作られた品物です。

米国製も朱色系の色を織り交ぜたインデックスの装丁が為されていましたが、
こちらの方は、モロにオレンジ色を強調した作りになっています。

カセット本体がオレンジ色。

ケースもインデックスをセットする箇所以外は、
オレンジ色です。


インデックスの表側とカセット本体


インデックスの内側とケース

中古品を求める時に、
ケースに傷があったりした場合、
販売者が善意で取り替える事がありますが、
今日、取り上げたケースも「取り替えしていない」と言い切る事は出来ません。

但し、
ケースが微妙な角丸仕上げになっている事もあり、
ほぼ、発売当時のものではないかと推定しています。

カセットテープ本体と、
ケースの色を合わせるというコダワリによって、
制作された品物と考えられます。

米国製のインデックスのジャケットは、
縁取りしたELPマークが描かれていましたが、
こちらの方は、その部分にはコダワリを持っていなかったようで、
ELPマークは描かれていません。

8トラックのカセット本体は、
これまで幾つか取り上げたように、
様々なカラフルな色があるようですが、
日本では、
アーティストのカセットテープで、
このような色を使っているのは、
あまり無いように思いますし、
これもまたお国柄のようなところはあるかも知れません。

以上。

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ア・タイム・アンド・プレイス ボックス 日米盤の装丁の違い

2017-03-29 18:23:10 | 1990年以後に発売されたEL&PのライブCD等
ア・タイム・アンド・プレイス ボックス 
日米盤の装丁の違い



米SHOUT盤のジャケット


ボックス背部を並べて撮影
下がビクターエンタテイメント盤



ボックス上部から撮影

米SHOUT盤とビクターエンタテイメント盤を個別に見ると、
その違いというのは、ほとんど解らないのですが、
並べて見ると解る違いがあります。

BOXの厚みは米SHOUT盤、ビクターエンタテイメント盤とも同じなのですが、

写真で見ると解りにくいのですが、

縦の長さ、
横の長さ、

これが、1.5mm程度、
米SHOUT盤が大きいのです。

以前、ピーター・ガンのシングルレコードのスリーヴのサイズが、
制作国が同じであっても、
ほんのわずかではありますが、
異なっている事を取り上げた事がありますが、
これは、米国と日本なので、
異なってしまうケースは当然あるでしょう。

また、
黒いボックスに絵柄が描かれた紙を貼り付けている遣り方は、
米SHOUT盤もビクターエンタテイメント盤も同じですが、
貼り付けている紙の質、あるいは接着剤が異なっているようで、
米SHOUT盤は、6年ぐらいしか経っていないのにも関わらず、
ボックスの黒色が、ジャケットの絵柄から透けて見えるようになっています。

ボックスのジャケットの色は、
SHOUT盤もビクターエンタテイメント盤も、
もともとクッキリせずに暗めの色調なのですが、
SHOUT盤は年月を経ると、
さらに黒みを帯びてしまうように作られてしまったようです。

以上。

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WORKS Volume1 アナログ イタリア 後期盤

2017-03-27 12:55:42 | 「ELP四部作 / WORKS volume1」
WORKS Volume1 アナログ イタリア 後期盤


レーベル面



EL&Pのアルバムのイタリアの後期盤は、
何点か取り上げていますが、
こちらは「WORKS Volume1」の後期盤になります。

イタリア後期盤の特徴として、
ジャケットの左上の角に紙を一枚めくったようなデザインが、
描かれているのですが、
このジャケットに関しては、下地が黒いままになっています。



このジャケットの特徴としては、
まず中央のELPマークにエンボス加工を施さずに、
灰色っぽい色を付けているというのがあります。



真っ白ではなく、とても薄い灰色ですね。

マークを灰色にするケースは、
プラケースCD化においては、
「1996年 castle盤」などがありますが、
このアナログ盤のマークはさらに薄い灰色ですね。

ジャケットは、
このようにダブルジャケットになって、
3面開きに用いられている写真が2面に収められています。



タイトル文字やバンド名の大きさと配置に関しては、
米英盤のジャケットと同様かと思ってしまいますが、
実際に国内アナログ盤のジャケットと並べて比較してみると、
文字位置の違いや、「Volume1」の文字の大きさの違いが解りますね。



以上。

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The Nostalgia Factory JOHN MITCHELL

2017-03-24 17:28:13 | 他のアーティストによって演奏されたEL&Pの曲
The Nostalgia Factory JOHN MITCHELL

イット・バイツ(It Bites)のCDは、
80年代にCDショップから購入した2枚しか所持していないのですが、
ジョン・ミッチェルは、
2006年からイット・バイツのメンバーとして活躍している人のようですね。

ジョン・ウェットンの熱心なファンであれば、
ジョン・ウェットンバンドでも活躍していたようなので、
私が知らないだけだと思います。

このCDは今年になってからリリースされた、
4曲入りマキシCDでデジパック仕様。


表 
蝶の羽みたいな感じ

取り上げられている4曲は、
70年代から90年代のものも含めた、
いずれもプログレ系のミュージシャンの手によるものです。


裏側
収録曲


4曲目に「セ・ラ・ヴィ」が収録されていますね。

このCDの企画がいつから持ち上がったのかは、
解らない事や、
特に英文解説があるわけでもないので、
それぞれの曲を取り上げた意図も解りかねます。

想像するに、グレッグが他界した時点で、
追悼の意味も込めて、「セ・ラ・ヴィ」の収録を決めたのかも知れません。

但し、ジョン・ウェットン他界前には既に音の収録が終わっていたので、
ジョン・ウェットンにまつわる楽曲が収録されなかったのかも知れませんし、
プログレ人脈として、ジョン・ウェットンがジョン・ミッチェルに近いところに位置していたので、
単純に追悼を込めた楽曲を収録するという気持ちになれなかったとも考えられます。

フランスのアーティストが取り上げて歌う「セ・ラ・ヴィ」は、
ブログを始めた頃に、取り上げた事がありますが、
プログレ系ミュージシャンが取り上げた「セ・ラ・ヴィ」という事で、
どのような仕上げになっているかは気になるわけです。

ジョン・ミッチェルはヴォーカリストと言う事もあり、
このマキシCDでフィル・コリンズの曲を歌い上げていますが、
その曲の濃厚さが感じられるアレンジに比して、
「セ・ラ・ヴィ」は、割とシンプルにまとめている印象です。

全体としては、
4曲マキシCDで済ませるには、
もったいない感じで聴かせてくれます。

以上。

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インフェルノ イタリア アナログ盤

2017-03-22 11:34:19 | Keith Emerson洋画等映像音楽担当関連
インフェルノ イタリア アナログ盤

これを綴るにあたって、
読み返してみたのですが、
インフェルノのアナログイタリア盤に関しては、
キース他界後にリリースされたカラーレコードを取り上げているのみですね。

見落としもあるかも知れないので、
その時はお許しくださいませ。

一般的に知られているインフェルノのジャケットがありますが、
それとはやや異なっているCinevox盤になります。


サントラっぽいデザインに囲われて、
不気味感はやや薄れる感じ


ジャケットもシングルですし、
裏側も国内アナログ盤を含めて、
良く知られている品物は、カラー写真を用いていますが、
こちらはジャケット裏側に白黒写真を用いています。



となると、
ダブルジャケット仕様が簡略化された、
イタリアにおけるCinevoxの後期盤なのではないかと、
思ってしまうのですが、
販売者によっては、イタリアにおける初回盤らしき表示をしている場合があります。

イタリアのキースファンであれば、
すぐに解る事でしょうけどね。

普通のソロアルバムではなく、
サントラという事情が加わる事により、
イタリアではCinevoxからリリースされる運びになったのでしょう。

その事によって、
他国とは異なったデザインにならざるを得なくなったのかも知れません。

但し、イタリアにおいては、
他国と同様のジャケットデザインのCinevox盤もリリースされており、
そちらのリリース年も、映画公開年となっているので、
このジャケットヴァージョンが先かどうかは、
解らないところがあります。


レーベル面

以上。

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アナログオムニバスプロモ盤 DO IT ROCK

2017-03-20 09:09:11 | Keith Emerson THE NICE関連
アナログオムニバスプロモ盤 DO IT ROCK


カニの幼生?

日本国内のフィリップスレコードのプロモ盤です。

アイランドレーベルとヴァンディーゴレーベルのアーティストの曲を中心に、
選曲が為されているのですが、
カリスマレーベルのザ・ナイスの曲も収録されています。


レーベル面

これまで、ワーナーのアナログ試聴盤を幾つか取り上げていますが、
ジャケットにリリース年と月を手書きするようになっているジャケットとは異なり、
プロモ用のジャケットデザインをきちんと制作しているようです。

ジャケットの裏側には収録アーティストの説明をしており、
全体として手が込んだ作りになっていますね。


裏ジャケット

この「DO IT ROCK 」というのは、
当時、
フィリップスレコードからリリースされていたロックのアルバムの1つのシリーズ名のようです。
「エレジー」の初回帯に描かれている「指のVサイン」の絵が、
このシリーズの帯に共通して挿入されているようです。

ザ・ナイスの説明は、

「彼等はこの四月に解散しましたが」

と記述されています。


裏ジャケットの記載箇所拡大

「エレジー」は英国では、1970年の2月にリリースされていたようですが、
この帯を見ると、既に、「エレジー~ナイス・ラスト・アルバム」の記載があります。

となると、
日本では、ザ・ナイスの解散後に「エレジー」がリリースされていたという事になりますね。

以上。
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渡瀬恒彦氏逝去から思いつくまま

2017-03-18 09:36:51 | 「恐怖の頭脳改革 / BRAIN SALAD SURGERY」
渡瀬恒彦氏逝去から思いつくまま

ご冥福をお祈りいたします。

つい先日発刊された「THE DIG」のエマーソン、レイク&パーマーオンリー特集号には、
クラシックや現代音楽の参考アルバムが幾つか掲載されていました。

これに似た試みは、
ネット上では、個人のブログやウィキなどで、多少はあったのかも知れませんが、
ムック書籍の中で、
わざわざコーナーを設定して言及したのは初めての試みだと思います。

その中には、映画「炎のランナー」のサントラもありました。

私は、映画「炎のランナー」を見た事がありませんが、
たまたまサントラの中古CDを地元のホームセンターで見つけまして、
2年ぐらい前に入手する事ができました。

映画のシーンでは、「エルサレム」の合唱があるとの事で、
映画を見たEL&Pファンにとっては、
「炎のランナーと言えば、聖地エルサレム」のような認識が為されていたのかも知れません。

ヴァンゲリスは、この「炎のランナー」のサントラで、
全米第1位を獲得したのですが、
その後、
高倉健と渡瀬恒彦が出演していた邦画「南極物語」のサントラも担当する運びとなりました。
私は「炎のランナー」は見ていないのですが、
「南極物語」は日比谷の映画館で見る機会がありました。

「炎のランナー」は、英国で作られた映画ですが、
サントラを担当したヴァンゲリスは、
ギリシアの出身。

通常であれば、他国の文化を熱心に研究でもしていなければ、
「エルサレム」がサントラの中に含まれる事もないのでしょうが、
映画監督か脚本家が、
映画の中に「エルサレム」の合唱を入れる事にしたのでしょうから、
その流れでサントラにも収録する事になったのかも知れません。

ただ、
ヴァンゲリスは、キースの他界時のみならず、
グレッグの他界時にも、追悼の言葉を発信しておりましたので、
炎のランナーのサントラ制作時、
合唱隊の「エルサレム」にシンセサイザーを被せるにあたり、
EL&Pの「聖地エルサレム」が浮かんでいた事が推定されます。

渡瀬恒彦氏の他界を機に、
そんな事を思い出しました。

合掌。
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世界アーチスト辞典

2017-03-13 14:17:15 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
世界アーチスト辞典  

これは、音楽雑誌「ヤングセンス」の付録として付けられていた品物です。

以前にスージー・クアトロが表紙の「辞典」を取り上げた事がありますが、
こちらは、まだ、エマーソン、レイク&パーマーが、
日本において知られ出した頃に作られた品物のようです。
1971年の秋頃ではないかと推定。


大きさは、12.3×18.4ぐらい
厚みは1cm
劣化が激しく頁がこぼれ落ちそう


この冊子に登場する「世界アーティスト」は、
ザッと数えて、108の名前がありました。 

辞典というには、ちょっと少ないアーティストの数とも言えますし、
付録という事を踏まえると、
あくまでも主立ったアーティストという事になるのでしょうね。

当時は、この辞典を頼りに、聴いたことのないアーティストの音楽を聴いてみるという事もあったと思われます。

このようにペン書きで書き込みが入っています。



EL&Pに関しては、このように紹介されています。



以上。

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ご命日と6枚組CD

2017-03-10 13:08:12 | EL&Pのベスト盤等
ご命日と6枚組CD

キースの他界後、
家庭内外にも、いろいろな事があり、
かなり多忙な日々を過ごしておりました。

そのため、
キース他界の事実のみに、
心が奪われて、ボーっとしないで済みました。

ご命日なので、「私にとってのお宝」を掲載しようと思っていたのですが、
昨夜は用事が入っていた事もあり、
すっかり忘れていました。

朝になってその事に気が付いたのですが、
時間もあまり無かったので、
とりあえず、昨日、届いていたEL&Pのボックスセットを車に積んできました。

このボックスの収録曲の説明、独自の付加価値等は、
通販店等で記していると思いますので、ここでは書きません。

ビクターエンタテイメントさんは、
EL&Pのベストアルバムやライヴボックスの装丁に関しては、
折りに触れて良心的な仕事をしてきたと思います。

マンティコアヴォルツとかも、
国内オリジナル装丁を施し、
キースの旬のインタビューなども加えて、
高額ではありましたが、
EL&Pファンに楽しみを提供してくれました。

ビクターエンタテイメントさんにしても、
まさか、EL&Pのメンバーが、
1年のうちに2人も他界するとは、
思ってもみなかったと思います。

キースとグレッグが他界して、
初めて企画された品物です。


裏側写真

何か、追悼企画盤を制作したいと思いつつも、
全く腰に力が入らない中で取り組まれたのではないでしょうか。

この6枚組ボックスから、
そのような印象を受けました。

CDボックスの企画ものに関しては、
こんな感じのボックスを制作して欲しいという希望はあります。

(これまでも、折りに触れて述べて来ましたけど。)

また、
需要がそう多くはないかも知れませんが、
ビクターエンタテイメントオリジナルの、
アナログ盤を出して欲しいとも思います。

今はネット通販で海外のアナログ盤も、
容易に入手できる時代になりましたが、
国内アナログ盤にちょっと良い付録でも付けて、
販売してもらえたら嬉しいです。

合掌。

以上。

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マンティコアマークに関する事

2017-03-08 11:50:14 | マンティコアレーベル
マンティコアマークに関する事

マンティコアはアルバム「タルカス」の内ジャケットに登場し、
尾の先端のサソリの毒針によって、
タルカスの目を傷付けた怪物です。

ネットをやるまでは、
マンティコアについて調べてみようという気も起きなかったのですが、
調べてみると一般的には怪物として、
認識されているようですね。

内ジャケットのストーリーというのは、
タルカスにとって敵と見えし物体に遭遇すると、
砲門からぶっ放して、叩きのめしている様子です。

形状は、
タルカスも叩きのめされる側の怪物も、
メカと生物が合体している感じです。

一方、マンティコアは怪物といっても、
生物の融合体のような感じです。

内ジャケット絵の展開から、
タルカスが暴れん坊で、
マンティコアは神獣なのかなと思っていましたが、
どうやらマンティコアもただの怪物らしい。

怪物と怪物の戦いという事なのでしょう。

マンティコアは、
人面という事になっていますが、
ネット上を検索してみると、
人面でないヴァージョンもあるようですし、
翼を持っているマンティコアもありますね。

マンティコアという皮の衣装を制作したりしているブランドみたいなところもあり、
そこのマークらしきモノがこんな感じなのです。


入手した山羊の皮の衣服の
襟の下のところにあるマーク
朝、あわてて撮ったからボケた!



ネットから拾いました

安い品物を入手してみたのですが、
お手入れの仕方等を記してある日本語のタグが付いていました。

いわゆるマンティコアに翼がついている形状なのですが、
これだと、
EL&Pのマンティコアレーベルのマークに翼をつけただけのデザインです。

但し、これは逆も然りで、
EL&Pのマンティコアマークの方が後発だとした場合、
EL&Pのマンティコアマークの形状は、
翼をカットしただけだという事になります。

先日、熱心なEL&Pファンの友人と会う機会がありまして、
この事を尋ねてみたのですが、「初耳」との事。

いずれにしましても、
随分と似ているモノが存在するものです。

以上。

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ELP四部作 国内初CD 帯なし

2017-03-03 11:25:39 | 「ELP四部作 / WORKS volume1」
ELP四部作 国内初CD 帯なし


Volume1の文字の位置はともかくとして、
収納されている6頁ブックレットの方はプラケースの表側と違って、
アナログ盤ジャケットに近いバランスのデザイン


ワーナー時代に、
「ELP四部作」の国内盤CDが出た時は、
私の中ではCDの値段がとても高く感じられていた時でしたので、
即、購入という事にはなりませんでした。

確か、「ELP四部作」の国内盤CDのリリースは、
このブログで幾つか取り上げている、
「Forever Young Series」で、
EL&Pの幾つかのCDがリリースされた後の事だったように思います。

ちなみに、「作品第二番」に関しては、このような廉価盤が最初にリリースされていました。

EL&Pのアルバムの国内初CDの幾つかは、
アナログ盤時代の解説をそのまま使用しているものがありますが、
この「ELP四部作」も、そのうちの1つになります。

アナログ盤の初リリースは1977年ですが、
解説は、渋谷陽一氏と、茂木由多加氏の2人が担当しています。

ワーナーさんのこの頃のアルバムは、
アルバム1枚につき、1人の解説者が用紙を埋めている感じでしたが、
これに関しては何故か2人。

待望のEL&Pのアルバムが初めてのダブルアルバムという事と、
試聴して賛否両論が想定されうる内容であったために、
あえて、2人の方に解説をお願いしたのかも知れません。

渋谷陽一氏は、先日取り上げた、ロッキング・オン誌を発行している、
ロッキング・オン・グループの社長で、
今でも、NHK・FMのラジオのパーソナリティーを担当しているので、
ご存知の方も多いと思います。

茂木由多加氏も、邦楽プログレを熱心に聴かれている方には知られていると思います。

茂木由多加氏は、私の少年時代には、音楽専科誌のアルバムレビュー等に名前があり、
同誌誌上において、伊藤政則氏との対談等もしておりましたので、
キーボードプレイヤーでありつつも、音楽評論もこなす人という感じでとらえていました。

当時は、アルバムもそのうち購入してみたいと思っていましたが、
その機会のないまま、現在にいたっています。

何年か前にネットで検索した時に、
茂木由多加氏は既に他界している事は知りましたが、
今日、改めてググッってみると、
なかなか凄まじいキーボードプレイヤーであった事を知る事になりました。

茂木氏は、ザ・ナイスのコピーバンドやEL&Pの演奏をしていた事もあったようなので、
それがワーナーの担当者の耳にも入り、「ELP四部作」の解説をする事になったとも考えられます。

この国内盤CDは、2015年の3月に取り上げている、当時のアトランティック盤に沿った装丁になっていますね。
(上の写真のリンク先)

背部だけは、カタカナ文字も入っていて異なっています。



以上。

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rockin’on  1977年8月号

2017-03-01 13:13:52 | 音楽誌に載ったEmerson,Lake&Palmer
rockin’on  1977年8月号



以前にも記した事がありますが、
洋楽系の音楽雑誌を注視するようになったのは、
1975年の秋頃からでした。

さらにrockin’on誌を初めて手にしたのは、
「ラヴ・ビーチ」発売以降でしたので、
77年頃の田舎の書店に、
rockin'on誌は、まだ並んでいなかったわけです。

本号には、「エマーソンは本物ですよ」という記事があり、
松村雄策氏と千野秀一氏のキース・エマーソンを話材にした対談が、
2頁に渡って掲載されています。

本誌をリアルタイムで購入していたキースファンの記憶の片隅には、
この記事の事は残っているかも知れません。

「千野秀一氏とはいかなる人?」

いう方もいらっしゃるかと思います。

私も全く知らなかったのですが、
当時は「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」
のキーボードプレイヤーだったわけですね。

「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」が1982年に解散して以降は、
ドラマや映画の音楽を手掛けていらっしゃる方なので、
私が知らなかっただけで、
ご存知の方は多いと思います。

松村雄策氏としては、
千野秀一氏が、クラッシックの素養を持ちつつも、
「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」に席を置いている事もあり、
キース・エマーソンをどのように見ているかというところに興味が湧いたのでしょう。

千野秀一氏は、
キーボードを奏でるクリエイターとしてのキース・エマーソンを尊敬しており、
キースのナイス時代からELP四部作の「ピアノコンチェルト」までの流れを、
とても天才的なモノとして見ている発言をされています。

「ピアノコンチェルト」に関しては、
「メロディーがない」等の意見を述べていますが、
「タルカス」に関しては、ほぼベタ誉め。

そして、今後のキース・エマーソンは、
ますます期待できるという考えをこの時点では持っていたようです。

グレッグ・レイクによると、
キース・エマーソンの精神的な病は、
ELP四部作のツアーの頃に端を発していたとの話がありました。

病さえ患っていなければ、
その後の音楽活動もまた違ったモノのなっていたかも知れないですね。

以上。

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