ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

甲府てくてくさんぽ・まとめ3

2020年09月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行
甲府で食べたものは2つ。屋号に鷲掴みされた「銀座富士アイス」は市街に数店構える、アイスも看板だが実態はほぼ大衆食堂な店。山梨かつ丼は予想通りのソースカツ系で、ソースが濃く甘くどちらかといえば味噌カツ寄り。からしが添えてあるのが珍しいスタイルだ。屋号に合わせて抹茶サンデーを頼んだら、めちゃ濃厚で甘さも強く、屋号ゆかりの面目躍如だ。

魚保は以前も訪れた、甲州にぎり寿司の店。特徴はカラメルかと思うほど激甘のツメを、どのネタにもごってりと塗ること。アナゴはともかく、マグロにもイカにも、そしてシメサバにもいってしまう。トロの脂甘さやサバの酢加減と、ツメの甘ったるさがせめぎ合い、衝突系の美味。またどの寿司も半分に切られているのも特徴で、食べやすくする工夫とか。

ちなみに甲府は日本屈指のマグロどころで、山国だけにごちそうとしての目利きが厳しい土地柄だ。こちらの中トロ、赤身ともに、ツメのインパクトを差し引いてもなかなかのものだ。にしても甲州、山国は塩辛いもの好きと聞くが、味覚は甘い方寄りなのだろうか。

甲府てくてくさんぽ・まとめ1

2020年09月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行
このたびの甲府さんぽ、駅→古い洋館の県庁→山岳パノラマが楽しめる市役所展望ロビー→石垣が結構残り見応えありの舞鶴城→旧城下町の町割・魚町→商店街あちこち→日本で4番目?に古い遊亀公園の動物園→武田家の館があった武田神社。

ほか宝石と金融と印傳の博物館に寄ったが、まさかの全部が完全撮影NGに。貴金属と金融はやむなしだが、伝統工芸はPRに使わせてもらえるとありがたいのに。

魚保の甲州にぎり@甲府

2020年09月27日 | 旅で出会った食メモ
遊亀公園そば、甲州流の握り寿司が味わえる寿司処。9割方が地元の客。ハレの食の場らしい賑わいがある。ランチの「甲州にぎり」は、普通の握りとはかなりスタイルが異なる寿司。甲府の握りの大きな特徴は「仕事」を施して握る点で、江戸に近いため江戸前の技が伝わったのが由来とか。また一カンが普通の寿司の1.5倍ぐらいあり、二つに切って出されるほど。ハレのごちそうだった形が継承されている。

どの握りにも、醤油ダレを煮詰めたツメがたっぷり塗られ、トロリとした甘さが、タネの味わいを下支えする。イカとアナゴはツメとしっくり相性がよく、サバは締めた酢と甘さがぶつかり相乗。マグロは、酢飯とツメと赤身のうまさが、見事にマリアージュ。ひと口サイズでひょいひょいと進み、シャリが大きく結構腹一杯になるボリュームだ。

銀座富士アイスの山梨かつ丼@甲府

2020年09月27日 | 旅で出会った食メモ
銀座通り商店街にある、昭和初期創業の店。長野県で初めてアイスクリームを売り出したという店で、名前は「日本一」にゆかりしているとか。甘味店のような名前ながら、洋食に麺類、丼もの、定食と揃い、地名を冠した「山梨かつ丼」が人気だ。

当地のかつ丼は、ごはんの上にトンカツがそのままのるスタイル。サラダも一緒で、定食が丼になったような料理だ。ラードの香りが香ばしく、自家製ソースも味の決め手。辛子つきなのも、どこかトンカツ定食の雰囲気がする。屋号に引かれてアイスをデザートに、抹茶サンデーはミルクが濃厚な甘さ、さすがアイス屋の味。懐かしい雰囲気の街の食堂で、昭和の空気が感じられる。