鹿児島の繁華街・天文館にある薩摩料理の店で、学生の頃に仲間と来た思い出を肴に芋焼酎を傾けた。その頃なら、黒じょかを軽く3~4つは追加していたが、1本目の残りを飲み干したところで相当顔が赤い。いったん鹿児島中央駅近くのホテルへ撤収、ちょっと休憩して落ち着いたら、締めくくりに無性にラーメンが食べたくなった。鹿児島中央駅から右手に伸びるアーケードの「ベル通り」を歩いていると、いかにも町の中華料理屋といった小ぢんまりした店を見つけて中へと入ってみた。通りの名称からつけたのか、店の名はベルラーメン。夫婦だけでやっていて、日曜の夜で客が少ないせいか、親父さんはテレビを見ながら休憩中である。ラーメンを注文すると、奥さんに向かって「麺はどこだ」と、のどかというか、ちょっと心配なような。
薩摩ラーメンも九州のラーメンらしく、豚骨からとった白濁のスープがベースになっているため、見た目は博多や熊本のラーメンとよく似ている。しかし、薩摩ラーメンのスープは豚骨に鳥ガラを合わせてとる上、シイタケなどの野菜、カツオ節や昆布など魚介も使うため、豚骨ならではのコクに加えて複雑な旨みが出るのが特徴だ。さらに白っぽい太麺に、キャベツやモヤシ、焦がしネギ、特産の黒豚を使ったチャーシューといった山盛りの具など、ボリュームがあるのも薩摩ラーメンならでは。味もお腹も、一杯で満足できるラーメンという訳だ。
ここもメニューには単に「ラーメン」とあるが、出てきたのはもちろん、白濁のスープに具だくさんの薩摩ラーメン。まずはスープから頂くと独特のくせがなくクリーミーで、程よい甘味が後をひく。トンコツに鶏ガラ、各種野菜でとったスープに、塩と醤油がベースのタレを加えており、脂はほとんどなくあっさり。これがツルツルのストレート麺によく合う。具はキクラゲにモヤシ、青ネギ、チャーシュー、ゆで卵。チャーシューはタレがよく染みた端の部分がかなり甘辛く、香ばしいニンニクチップと苦みがある揚げネギがいい隠し味になっているようだ。
ボリュームはあるけれどさらりと平らげ、再び夜の鹿児島の町をぶらりと引き返す。コートを脱ぐぐらいに汗ばんできたのは、ラーメンのおかげで暖まったのに加え、東京ほど冷え込みがないこともある。まだ2月なのにさすがは南国、明日は朝の飛行機で一路、冬真っ盛りの東京へひとっ飛びである。(2月上旬食記)
薩摩ラーメンも九州のラーメンらしく、豚骨からとった白濁のスープがベースになっているため、見た目は博多や熊本のラーメンとよく似ている。しかし、薩摩ラーメンのスープは豚骨に鳥ガラを合わせてとる上、シイタケなどの野菜、カツオ節や昆布など魚介も使うため、豚骨ならではのコクに加えて複雑な旨みが出るのが特徴だ。さらに白っぽい太麺に、キャベツやモヤシ、焦がしネギ、特産の黒豚を使ったチャーシューといった山盛りの具など、ボリュームがあるのも薩摩ラーメンならでは。味もお腹も、一杯で満足できるラーメンという訳だ。
ここもメニューには単に「ラーメン」とあるが、出てきたのはもちろん、白濁のスープに具だくさんの薩摩ラーメン。まずはスープから頂くと独特のくせがなくクリーミーで、程よい甘味が後をひく。トンコツに鶏ガラ、各種野菜でとったスープに、塩と醤油がベースのタレを加えており、脂はほとんどなくあっさり。これがツルツルのストレート麺によく合う。具はキクラゲにモヤシ、青ネギ、チャーシュー、ゆで卵。チャーシューはタレがよく染みた端の部分がかなり甘辛く、香ばしいニンニクチップと苦みがある揚げネギがいい隠し味になっているようだ。
ボリュームはあるけれどさらりと平らげ、再び夜の鹿児島の町をぶらりと引き返す。コートを脱ぐぐらいに汗ばんできたのは、ラーメンのおかげで暖まったのに加え、東京ほど冷え込みがないこともある。まだ2月なのにさすがは南国、明日は朝の飛行機で一路、冬真っ盛りの東京へひとっ飛びである。(2月上旬食記)