暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

シミラ

2008-02-17 | 錯乱
浅く渋る
ゆうきたいの群れ

前にして
己れのけものぢみた
臭気を
むさぼる。

われよなんぢよと
ゆくのは誰だと
問うている
つもりは
無い。

ただ、
いきてゐる。

呼吸をし
排泄し
代謝され
おしなべて醜い
それはなんぢのように。

われを教へよ
みぢかなるけものの
崇高と
信じてやまない
無関心よ。

どこへゆくと
言うのだ。

代謝され
排泄し
呼吸をし
われとなんぢは
ただ似てゐる
けものだろう、けものなのだ。

におう
なんぢの服から
自身の臭気が
たちこめるのだ。

笑うがいい
己れの豊かさを感じ
嘲笑うがいい
われは
ただ
いきてゐる。

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