暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

2007-07-04 | 明るい
嘔吐。
する想像は、ひどく
心地良い。

ふいに窓を覗くとき
なんとなく一人を捜し
意識する、自分を意識して苦く笑う
どうということはないのだと
言い聞かせるのは嘘か真か

狭いわたしのキャパシティは
天秤のように悲鳴をあげる
片方に一人、もう片方に一人
予備の皿にももう一人
重い方を手離せば
どのみちあちらへ折れてしまう
両手を離す勇気もなく

他人を切ったこともないわたしだから、
あなたの存在に吐き気がする。

一日がおそろしく
一日は待ち遠しい
まるで真綿があるように
もどかしくも狂おしい
両手に握らされた皿の上
それらは恋とも言い難い

友達のそれと
一線を越えたそれに
今や違いなどないのかも
しれない が

その一線の前にすら
たどり着けていないとしたら?
馬鹿げたことに
食事が喉を通らない

脳の端にちらりと、
よぎったものを忘れるな。
忘れるな。
忘れることは許されない。
生きたいのだろう。
しあわせに生きたいのなら、

恋慕は吐き気に似ている
泥のような内部の交錯
行こうか止まるか己のジレンマ
楽になれば毒とも変わる

上手く笑えているかしら
ひきつってはいないかしら
今のは正しい答えかしら
失敗してはいないのかしら
これは果たして何なのかしら
胸の支えは何なのかしら

苦しめ。




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