私は幸せな夢を見ていた。
毎夜毎夜、頼れる友と、
かずかずの冒険を繰り広げた。
来るべき将来の平行世界で、
さっそうと世のために活躍してみせた。
幸せな家庭を築き上げ、
娘息子にキスを送った。
そうだ、私は、
幸せな夢を、見ていたのだ。
夢を見る時間は終わったのかもしれない。
やがては起き、生身の姿を愛する日が、
愛さねばならない日が訪れる。
それはむしろ扉の向こうで待ち構え、
あるいは今なお扉を叩いている。
けれども私はなおも泥濘のような眠りに、
憎らしいほど甘美な眠りに身をゆだね、
今日も鯨とともに大海原へと向かっていく。
私は幸せな夢を見ていた。
今も、幸せな夢を見ている。
幸せな夢と気付いたその時から、
おのれの惨めさを悟ったとしても。
毎夜毎夜、頼れる友と、
かずかずの冒険を繰り広げた。
来るべき将来の平行世界で、
さっそうと世のために活躍してみせた。
幸せな家庭を築き上げ、
娘息子にキスを送った。
そうだ、私は、
幸せな夢を、見ていたのだ。
夢を見る時間は終わったのかもしれない。
やがては起き、生身の姿を愛する日が、
愛さねばならない日が訪れる。
それはむしろ扉の向こうで待ち構え、
あるいは今なお扉を叩いている。
けれども私はなおも泥濘のような眠りに、
憎らしいほど甘美な眠りに身をゆだね、
今日も鯨とともに大海原へと向かっていく。
私は幸せな夢を見ていた。
今も、幸せな夢を見ている。
幸せな夢と気付いたその時から、
おのれの惨めさを悟ったとしても。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます