暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

2007-04-19 | 
己の願うままを
願うかわりに
白髪が増えた

自らの白い髪を
疎んでいたのに
なぜ彼は
私たちに尋ねたのだろう

愚かな子供たちが
殺されていく
原形もなく

私はひとまず
何かを食べたかった

どこか他人事だった
鏡を見れば
傷みきった白い髪が
のぞいている

弄び
憂えながらも
愚かに願う
何かを食べたい

彼を近くに感じ思う
可哀想に
彼もまた
愚かな子供だ
白髪の似合う
背格好をした

それにしても
何か食べたい
ようやく入った店の
ドアが軋んで
開かれた

コメントを投稿