暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

残雪の朱

2018-09-18 | 暗い
目を閉じれば雪景色
目を開けば地獄絵図
また目を閉じれば雪は解け
再び開けば返り血を浴びる
瞬きのたびに視界は眩み
鋭角に刺さる苦鳴で昏み
夢の先では春のおとずれ
受け入れがたき現実には
到底視界は追いつかず
誰も彼ものF点は遠く
目を閉じれば秋模様
目を開けば地獄絵図
破裂音と吐息のうずは
耳管と鼻を抜けていく

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