ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

被爆2世

2017年02月17日 | 社会・政治

 広島の被爆者を父母に持つ「被爆2世」の男女22人が17日、「放射線被害の遺伝の危険性があるのに被爆者援護法の対象外にされているのは不当」として、国に1人10万円の慰謝料を求め、広島地裁に提訴したそうです。
 被爆2世による訴訟は初めてだとか。

 長崎で被爆した親を持つ被爆2世25人も20日、同様の訴訟を長崎地裁に起こす予定だそうです。

 うーん、複雑な心境ですねぇ。

 私自身、母親が長崎で被爆した被爆2世なので。

 今のところ、被爆2世への遺伝的な影響は証明されていないそうですし、がんになりやすいという話は聞いたことがありますが、がん患者はわが国にあまたおり、被爆2世であることとの因果関係を証明するのは事実上不可能なのではないかという気がします。

 ベトナム戦争で米軍が使用した枯葉剤というのは、明らかに遺伝的影響があるそうですが、原爆の場合、差別を受けた精神的打撃とかいうのなら分かりますが、健康上のリスクが高いという話は寡聞にして知りません。

 誤解を恐れずに言えば、原爆被害者は戦争犠牲者のなかで特別扱いを受けているような気がします。
 被爆から何十年経っても、被爆者健康手帳というのが交付されて、様々な恩恵を受けていますし、亡くなれば、広島・長崎それぞれの平和公園にその名が奉納されます。

 通常爆弾で死ぬのも、原爆で死ぬのも、もっと言えば戦中・戦後の混乱で体調を崩して死ぬのも、同じ戦争の被害者だと思うのですが。

 そういう意味で、被爆すらしていない被爆2世が被害者面して騒ぎ立てるのは、同じ被爆2世としては納得がいきません。


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