今朝某新聞のコラムを読んだところ、妖怪のことが書かれていました。
その中で私が衝撃を受けたのが、お馴染み、一つ目小僧の由来です。
柳田國男は妖怪を山の神が零落した姿であるとし、「山の神は眇(すがめ)である」という伝承を持つ地域があり、眇は俗に「目が一つ」という言い方をされることから、これも山の神霊を起源とするものであることを示唆しているそうです。
そうかもなぁ、と思って読んでいたら、古代の神の生贄として供された者は、逃げ出さないように片目片足を損じられ、その姿が一つ目小僧の元になったのでは、と書かれており、民俗学に疎い私はびっくりしたわけです。
神様に生きた人間を生贄として捧げるというのはずいぶん乱暴な行為です。
その上生贄に選ばれた者が逃げ出さないように、しかし生活できるように片目と片足を潰してしまうとは、まさしく悪魔の発想ですねぇ。
医学的には、単眼症という症例がまれに見られ、これはいわゆる一つ目だそうです。
よく言われることですが、猛獣よりも幽霊よりも妖怪変化よりも、なにしろ人間が怖ろしいですねぇ。
妖怪談義 (講談社学術文庫 135) | |
柳田 國男 | |
講談社 |
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