昨夜、NHKの番組で、オルト・ライトなる言葉を知りました。
平たく言えば、米国による白人至上主義運動のようです。
その昔はKKK(クー・クラックス・クラン)とかいう不気味な団体がいましたね。
なんだか時代錯誤のような感じがしますが、ご当人たちはいたって真面目。
リーダーのスペンサーなる人物、おのれが人種差別主義者であることを公言して憚りません。
黒人大統領だったオバマから、白人で、なんとなく人種差別的な匂いがするトランプに代わってから、にわかに勢いづいたようです。
おバカさんですねぇ。
そんなこと今どき主張したって、虚しいかぎりでしょうに。
本音はともかく、建て前というものがあり、現代の建て前は人種差別は許されない、というものです。
陸上短距離やバスケットボールは黒人が強いとか、体操なんかは日本人や中国人が強いなどの、人種的特徴はあるんでしょう。
しかしそのことと、差別ということは、決して一致することはありません。
ヒスパニックでしょうか、「マイノリティの権利をどう考えているのか」と問われ、くだんのスペンサー、「マイノリティに生まれるのは大変だ。だから自分はマイノリティにはなりたくない」と、皮肉たっぷりに答えていました。
戦時中、日系米国人は収容所送りになりました。
しかし米国の優れたところは、その後40数年も経ってから、日系米国人収容は誤りであったと認め、謝罪したことです。
そういう懐が深いところが米国の魅力であったはずなのに。
スペンサーとかいう人、有色人種は国へ帰れ、みたいなことを言っていましたが、当の白人だって、何世代か前にヨーロッパ等からアメリカ大陸に移民してきた侵略者の末裔ではないですか。
米大陸の本来の居住者は、かつてインディアンと呼ばれ、最近ではネイティブ・アメリカンと呼ばれる人々です。
もともと有色人種の土地です。
白人こそ、先祖の国にお帰りになったら如何でしょうか。
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