カンヌでG20サミットが始まりました。
わがドジョウ総理、なかなか堂々とした振る舞いで、前任者のように終始目が泳ぎ、おどおどしていたり、前々任者のように空虚な言葉を並べることもせず、なかなか頼もしいですね。
でもそろそろ安全運転はやめて、自分のカラーをだしてほしいものです。
さて、G20、どんな国が参加しているか、おさらいしてみましょう。
アジア・中東からは、日・中・韓・印・インドネシア・サウジアラビアの6カ国。
欧州及び周辺からは、EU、独・仏・英・伊・露・トルコの6カ国と1地域。
北米および南米からは、米・加・メキシコ・ブラジル・アルゼンチンの5カ国。
アフリカからは南アフリカ共和国の1カ国。
オセアニアからはオーストラリアの1カ国。
で、合計20カ国・地域というわけです。
日本嫌いの中国びいきと伝えられるフランスのサルコジ大統領、中国に多額の資金をユーロ圏に投資するようお願いしたそうですね。
胡錦濤国家主席は、
中国はこれからも欧州を主要な投資市場と位置づけ、欧州諸国が中国が欧州で行っている投資の安全性を守る措置をとることを望む。
と応えたそうです。
意味深な発言ですねぇ。
投資はするけど中国の投資を守れ、というわけですか。
リスクのない投資なんて有り得ないのにね。
日本の国債は1%という低金利で、赤字だらけの借金漬けなのに、表面的にはどの国の通貨よりも円が信頼されていることになっています。
借金の国家予算に対するパーセンテージはむしろ日本よりギリシャのほうが低いのに、ギリシャ国債の金利は25%前後の超高金利だとか。
そんな高金利の国債、怖ろしくて手が出ませんねぇ。
ちゃんと売れるという保障がないから、そんなに金利が高騰しちゃったんでしょうねぇ。
かくて円高はますます進むというわけです。
ギリシャに端を発する欧州通貨危機、ギリシャがユーロ圏から離脱する事態となると、ユーロへの信頼は大きく揺らぐでしょうねぇ。
ギリシャの国民投票結果に欧州諸国はもちろん、世界が注目しています。
ポンドを維持し、名誉ある孤立を守った英国は、結果的に良かったということになります。
だいたい物価も経済規模も風俗習慣も異なる国家が複数集まって単一の通貨を使うというのは、無理があったんでしょうね。
そう遠くない将来、ユーロは壮大な失敗だったとして、ユーロ圏の縮小が始まるものと私は考えています。
カンヌ・G20サミット、影にギリシャという鬼っ子を抱え、国勢拡大の野望を隠そうともしない中露が無茶を言い、陰り始めた影響力の回復に躍起の米国、日本は円安を主導したくてうずうず。
会議は踊れど、何も実効ある政策は打てないでしょう。
何かを決めるには頭数が多すぎるし、構成国が多様に過ぎます。
とりあえず、ドジョウ総理が何を言うかだけは、注目したいと思います。
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