1986年の今日、4月8日、当時少女アイドルのトップを走っていた岡田有希子が所属事務所が入っている四谷のビルの屋上から投身自殺を遂げました。
当時私は高校2年生で、とくだん彼女のファンであったわけではありませんが、ずいぶん驚いたことを覚えています。
その後しばらく、彼女の映像や歌は、一切メディアに登場することはありませんでした。
というのも、彼女のファンが何人も後追い自殺し、メディアで彼女を取り上げることはタブーとなったのです。
幼少期からアイドルになることを夢見、両親の猛反対を押し切ってオーディションを受けてメジャーデヴュー。
1984年には新人賞を総なめにし、本格派の少女アイドルとして、順調なスタートを切ったのでした。
しかし、しだいにテレビで見る彼女からは、表情が消え、無理やり貼り付けたような不自然な笑顔で歌う姿は、痛々しくもあり、悲劇の予兆を感じさせました。
週刊誌などでは、俳優の峰岸徹に恋愛感情を抱きながら、峰岸徹からは可愛い妹分としてしか遇されず、失恋したと思い込んで自殺した、という話が実しやかに流されました。
峰岸徹自身、インタビューで、岡田有希子が自分に対して単なる兄貴分以上の感情を持っていることは気付いていたが、年齢差も大きいし、どうしても可愛い妹分としてしか見ることができず、結果的に岡田有希子の恋愛感情に応えることはできなかった、と釈明しています。
一般に、若い女性が強い恋愛感情を持つと、収拾がつかない泥沼に落ち込んでいくような例が多いように思います。
恋愛感情というのは、言ってみれば正気を失った、狂気に近い状態で、特に10代で強い恋愛感情にとらわれると、どうにもならない悲劇を生むことがままあります。
できることなら、小学生の頃に幼い恋を経験し、幼いがゆえにそれは成就することなく、しかし疑似恋愛めいたことは覚え、その後高校生、大学生くらいで少しは冷静に恋の駆け引きなどを学び、20代はやりたい放題楽しんで、30歳くらいでもう潮時かと覚悟を決めて結婚する、というのが理想的なような気がします。
18歳というあまりに若い自死を遂げた岡田有希子の冥福を祈ります。
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