ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ブルー・マンデー症候群

2011年08月29日 | 仕事

 月曜日が憂鬱なのは、サラリーマンでも学生でも幼稚園児でも、土日がお休みで月曜日から金曜日までは一定時間拘束される者に共通の現象でしょう。
 月曜日は世界共通で最も自殺者が多く、また、心身の不調を訴える者が多い日です。
 ブルー・マンデー症候群とか、わが国では日曜日の夜から憂鬱になることをサザエさん症候群とか言いますね。

 私も職場の組織改革のとき、それをもろにかぶる部署にいたため、うつ病を発症しましたが、やはり月曜日にどうやっても起き上がれない、というのが最初の症状でした。
 月曜日の朝電話をかけて職場を休むことが多くなり、月曜日に突然の休暇をとったことに対する罪悪感から火曜日は余計出勤しづらくなって、びいびい泣きながらスーツに着替え、出勤したことを思い出します。
 うつ病は泣き病とも言われる所以です。
 長期の病気休暇に入っても、休んでいることへの強い罪悪感から、心が休まることはありませんでしたね。
 それでも、服薬して体を休めることで回復していき、休みの最後には障害者職業センターという所に通って復職に備えました。

 今は自覚的には症状はありませんが、月曜日の憂鬱だけはどうしようもありません。
 もっともそれは、発病前からそうでしたし、よく思い出してみれば3歳で幼稚園に通うようになった頃からそうでした。
 多くの勤め人と同様、もう39年も、ほぼ毎週、月曜日の憂鬱に耐えてきたんですねぇ。

 昔、バリバリ働くキャリア・ウーマンが、「月曜日が、待ち遠しい」とほざくCMがありました。
 あれは多分、生活のために労働するという意味を、根本的に理解していない人の発言でしょう。
 仕事をお気に入りの玩具だと勘違いして、好きなように弄っているのです。
 当然、嫌いなことは疎かにになります。
 嫌いなことや厭なこと、面倒くさいことをやるのが仕事であり、だからこそお金がもらえるのだということに気付いていないのですね。

 そういう人は、とんがった若い女性に比較的多く見られます。

 しかし大抵、嫌気がさして寿退社したり、あるいは年を重ねて仕事の意味を理解し、丸くなっていったりするものです。
 ごく稀に、10年たっても20年たってもとんがり続けてすっかり職場でお荷物扱いになっちゃう中年男女もいますけど。

 そういう意味では、月曜日が憂鬱なのは当たり前というか、憂鬱じゃなくなったらむしろ仕事をする上での緊張感を失ったというべきかもしれません。

 もともと憂鬱を感じないお目出度い極楽とんぼも、たまには見かけますけど。
 うらやましいですねぇ。

なぜ月曜の朝はつらいのか?
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