大津市で昨年10月にいじめが原因とみられる男子生徒が自殺した事件、段々とそのひどさが判明してきました。
口にガムテープを貼って殴る蹴るの暴行を加える、教科書を破る、多額の金銭を脅し取る、などなど。
奇妙なのは元は仲良しグループの一員とみられていたのが、夏休み中に急激に関係性が悪化し、自殺の一か月前にはほとんど毎日暴行を受けていたということです。
これは自殺以前に、明らかに傷害罪が成立する事案と思料されます。
自殺した男子生徒およびその親にもう少し世間智があれば、警察に被害届を出す、弁護士を立てて損害賠償請求を行うなどの措置を講じることができたであろうものを、事態は最悪の結末を迎えてしまいました。
学校側は、(この種の事件ではいつもそうですが)自殺といじめの因果関係が証明できないとして、いじめを苦にした自殺、という見立てを拒否しています。
これは自殺した男子生徒を辱め、遺族に二次被害をもたらす卑劣な態度と言わざるを得ません。
当然、法理論的にいじめと自殺の因果関係を証明することは困難でしょうが、世の中には常識というものがあります。
社会の健全な常識に照らして、いじめを苦にした自殺と考えるのが当然というものです。
この手の事件、なかなかなくなりません。
中野富士見中学の生徒がこのままじゃ生き地獄になっちゃうよ、という遺書を残して自殺したのは1986年のことでした。
その頃私は高校生で、かなり衝撃を受けたことを覚えています。
中学生というのは野獣のようなもので、乱暴な子どもは何をしでかすかわかりません。
体は大きくても、精神はほんの子どもです。
その場合、いじめた側の親はもちろん、多くが学校内でいじめが発生することを考えると、学校の管理責任は極めて甚大なものがあります。
誠に痛ましい事件です。
昔、私が小学校4年生の頃、私がいたクラスでいじめがありました。
じつは、私がいじめた側の首謀者。
いじめが発覚した時、親や教師からこっぴどく叱られ、幼いながら深く反省し、その後はいじめの芽をみかければそれを止めに入るようになりました。
今回、いじめた側の生徒達及びその保護者達には厳しい措置を、学校関係者には重い処分と反省を求めます。
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