ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

真夜中のマーチ

2015年09月25日 | 文学

 昨夜は奥井英朗の小説、「真夜中のマーチ」を一気に読みました。

真夜中のマーチ (集英社文庫)
奥田 英朗
集英社

 

真夜中のマーチ [DVD]
窪塚俊介,玉山鉄二,香椎由宇,津川雅彦
角川エンタテインメント



 大手商社に勤めるダメ社員のミタゾウ、イベント企画をやりながら一攫千金を夢見るチンピラのヨコケン、クールな謎の美女、クロチェ。
 何の関係も無かった25歳の3人がふとしたきっかけで出会い、ヤクザや中国マフィアを相手に10億円を横取りしようと八面六臂の大活躍をするエンターテイメントに仕立て、息をもつかせぬテンポの良さで、ぐいぐいと読ませます。

 三人の微妙な関係や、一癖も二癖ある多くの登場人物が物語に彩りを添えます。

 それにしてもこの作者、器用な人です。
 「最悪」などの重厚なミステリーを書いたかと思えば、「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」などのユーモア小説を物し「真夜中のマーチ」のような、青春小説の要素を盛り込んだ活劇をも書いて見せます。

最悪 (講談社文庫)
奥田 英朗
講談社

 

空中ブランコ (文春文庫)
奥田 英朗
文藝春秋

 

イン・ザ・プール (文春文庫)
奥田 英朗
文藝春秋

 

イン・ザ・プール [DVD]
三木聡,奥田英朗
ポニーキャニオン

 こういう作家、ジャンル分けがほとんど不可能です。

 映画化された作品も多く、儲かって仕方ないでしょうねぇ。
 こういう人と同時代に生きられて、幸せです。

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