「 概 要 」
鬼平犯科帳17巻に掲載された「鬼平犯科帳」シリーズ2番目の特別長編の時代ミステリー作品。
「その居酒屋には名前さえついていない。土地の人びとは「権兵衛酒屋」と呼んでいる。 亭主は元二本差であったらしい。 長谷川平蔵がそこへ立ち寄った日に、「権兵衛」の女房が斬られ、亭主は何処かへ逐電した。 何かいぶかしい―ーー。 謎を探る平蔵に迫る怪しい影は、ついに鬼平を斬った! 特別長編「鬼火」、満を持して登場。(裏表紙より)」
たまたま長谷川平蔵が立ち寄った元武士の亭主が遣っている酒屋で曲者を見たために、盗賊改方が関わることになる。 単純に見えた事件も、やがて武家社会にまで拡がっていくが、その複雑に入り乱れた複数武家の相関関係や大店の出入れ関係をひも解いて、そこから兇賊を追い詰めていく捕物帳!!
「盗賊改方を除く主要登場人物」
(「あらすじ」を読む過程で見ていただきたい)
三沢仙右衛門→ 長谷川平蔵の実母の実家の当主。平蔵の従兄に当たる。
弥市→ 権兵衛酒屋の亭主。 元六百石の旗本で名は永井弥一郎。
お浜→ 弥市の女房。 驚くべき人?の母親。
渡辺丹波守直義→ 七千石の大身旗本。
渡辺右京亮直照→ 直義の子で病没後の当主。
永井伊織→ 直義が奥女中に産ませた子で、永井家に養子に。直照の腹違いの兄。
渡辺丹波守直幸→ 直義の父。
吉野道伯→ 直幸が名無しの女に産ませた子。長じて表御番医師になる。
直義の腹違いの弟。
中屋幸助→ 薬種問屋のあるじ。
井関録之助→ 長谷川平蔵と同門の剣士。長じて托鉢坊主になり、平蔵を助ける。
清水源兵衛→ 六百石の旗本。
清水三斎→ 源兵衛の父。永井弥一郎の友。
滝口金五郎→ 浪人くずれの兇賊の首魁。
「あらすじ」に続く
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