哲代おばぁちゃんに倣って、お風呂がない日の午後7時半からの、ルーチンの日課に一向宗の「正信偈」を読むことを入れたい。
「102歳の「ありがとうの人生」」
◎またここでぼちぼちやっていきたい
2022年2月1か月ほど入院し、退院して1か月ほど、姪の家で厄介になりましたが、我が家に帰ってきました。
来月4月には102歳になります。この歳で一人暮らしをさせてもらえる人はそうそうおらんかもしれません。
はたから見たら冒険のように映るかもしれんけど、亡夫のおかげや、近くの姪たちや近所の方が支えてくれているから安心しとるんです。
この安心感が私の力になるんでございます。
◎「うまいこと老いる」極意
毎日、あれやこれやと動いております。
やるべきことをいくつもつくって、一つずつこなしていくの。
そうやって自分を励ましたり、健康のバロメーターにしてみたり。
無理はしません。最近、冬布団の押入れへの上げ下ろしができなくなったので、畳むだけにしています。
80歳を過ぎたあたりから、考えても仕方ないことは受け流すのがうまくなった。
悪口を言われても、この人は気の毒な人じゃなと思うし、自慢ばかりする人も容認してあげる。
気張らず飾らず、あるがままを受け入れる。
自分を大きく見せんことです。煩悩やねたみといった、しんどいことは手放すに限ります。
その代わ嬉しいことこと楽しいことは存分に味わいます。
元気でいるためには、まずは「心」ですから、心が体を引っ張ってくれる。
心がしんどくならんようにするのが大切じゃと思います。
生きとる間は楽しまんと損ですね。
◎私らしくいるための五か条
➀自分を丸ごと好きになる
子供が持てんのなら、この家におるべきでないと考えていました。
しかし、幸い教員もしていて、思い悩む暇を作らんように、その日その日を忙しく働くことばかり考えとりました。
そうそう、夫が亡くなる前にこう言ってくれましたの。
「子供のことは気に病まんでもええ」って、嫁の私一人がしんどいと思うとったけれど、あの人も一緒に背負うてくれとったんかもしれん。
あの夫の最後の言葉のおかげで、心を切り替えることが出来ました。
しんどい時があったからこそ、肩が軽うなった今の暮らしが喜びに満ちてるんかしれんな。
自分で自分を褒めてやらんといけんな。昔から丸ごとの自分が好きだと認めてやりたい。
②自分のテンポを守る
老いると、自分のテンポってものがあります。
(日課のとおりにはいきません)気の向くままでございます。
③ひとり時間も大切
一人で過ごすのも必要な時間です。
本を見たり、新聞を読んだりしてね、ぼーっとしとるですけどね。
エンジンをかけるための充電とでも言いましょうか。
その時間がね、なけにゃいけないの。それが自分のテンポで働く力になっとります。
④口癖は「上等、上等」
⑤何気ないことをいとおしむ
何気ない風景に妙に見入ってしまう。
終わり