今日は大寒。
ローカル紙の「一日一言」に、大寒にちなんだ俳句数句から、心の鍛錬などについて記述されていた。
俳句に興味があるので、写真に撮ってみた。
共感した部分を少し省略して以下に記述する。
「大寒や 研磨尽くせし 至近富士」
近くで見る富士の存在感と鋭い寒さが迫ってきそうだ。
「寒垢離の 乙女なれども 恥ぢらわず」
人は寒さを逆手にとって、寒垢離、寒稽古などで心身を鍛える。
白衣が水に濡れて、肌が透けるだろうが動じない。滝に打たれて修行をする若い女性のまぶしいばかりの美、ひたぶるさが伝わる。
「歳寒の三友」、松竹梅をこのように呼ぶ。
松も竹も寒中に緑を失わない。大学入センター試験など、あらゆる試験に耐え、春を待つ受験生の姿が、梅や松などのイメージとダブる。
桃や桜も寒さを乗り越えて、はじめて花の色を増す。野菜もやはり滋味を増す。
苦労知らずでは、人間も深くはならないと言われている。
「寒造 男の洗い上げしもの」
寒造りがものを言うのは酒の醸造。蕪城さんの鑑賞では、「洗い上げしもの」の「もの」が暗示するものは強いと説く。
洗い上げるのは人間の内面、精神性でもあろう。
一言追加すると、運悪く合格しなくても、長期間寒さにも誘惑にも耐えて努力したことは、後の人生に必ずプラスするものです。信じて進みましょう。