blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

残業は美しいか? 2019

2019-03-05 19:20:54 | 日記
タイトルがあまりに安易で申し訳ないが、過去何度かこういう題名で書いた覚えがあり、パート2なのか3なのか4なのか忘れてしまったので身勝手ながら2019をくっつけてしまった。
2019があろうがなかろうがテーマは変わらないわけだが、法規制の枠組みが変わるタイミングなのでまた書いてみることにする。

3月を過ぎて新年度になると、働き方改革の一環で、時間外労働に関しても新しい枠組みが適用される。
「月80時間」がいわゆる「過労死ライン」というのは世の中にすでに定着しつつあるが、すでに法改正を見据えてより厳しい基準を採用している企業もある。
逆にいまだに時間管理はアナログという企業であれば、残業の管理はかなりあいまいな部分を残していると考えて間違いない。
4月になれば、否応なしに「(原則)月間30時間以下」を目指す取り組みが求められるのは、以前にも書いたが、顧客の要望に100%応えるために行われてきた長時間労働が、顧客に多少ガマンしてもらっても自社の従業員を過重労働から守る時代になってきたということである。

我が国も、過労自殺など幾多の痛ましい出来事を経て、遅きに失したとは思うが、やはり組織は人で成り立っており、自社の従業員を守れなくては責任ある企業を名乗ることが難しくなる時代に入る。
今後5年間程度を経て段階的に、働く者にとっては「よい」方向に進む流れになったわけで、個人的にはまったくの賛成である。

ただ、働く側がそこを逆手に取って、4月からは原則30時間しかできないから、3月は各会社・各部署で決められている目一杯まで残業してやれなどと思う人間は必ず出る。
せっかくの国を挙げての取り組みも、消費税上げ前の駆け込み需要のごとく、残念ながら3月に限っては個人の欲を露骨に実行に移す向きもあるだろう。

私は今日で今月は実働3日目、初日と2日目に2時間ずつ時間外をしてしまったから、特に急ぐ仕事もなかった今日は残業ゼロでさっさと帰った。
毎日当たり前のように2時間時間外をすると、私の場合は部署の長から言われている目安の時間を月末までに超えてしまうので、やらなくていい日は周りがどうあろうと帰る、それだけである。

4月以降を見据え、我が社も是が非でも2月よりは総労働時間が大幅に減るくらいにしないといけないが、人員不足等もあって急に全員の総労働時間が減るようには思えないし、各部署の予定を見るとむしろ増えそうな予感もある。
3月に残業が増えた会社が、4月からの枠組みに簡単に対応できるのかと言われるとかなり厳しい面はある。
規制が急に厳しくなるだけに、いわゆるサビ残に類する行為が頻発しないか本気で心配だ。
もちろん、私服での出社や出勤簿の書き換えなどもってのほか、そんなことが続けば企業としての存続すら危うい。

会社側が受注減少も甘受しようというくらいの強い危機感を持っていたところで、働く側がダラダラ残業や付き合い残業、周囲の目を気にしての何となく残業、果ては「僕がんばってるでしょ?」と言わんばかりのアピール残業など、本来の目的に立脚しない残業をやっていては、利益が上がるものも上がらず、結果、全体の給与や賞与に響いてしまう。
組織にいる以上、目の前のカネに拘泥するのではなく、長い目で見た給与や賞与の向上のため、自分中心の振る舞いは厳しく戒められるべきである。
夕方になって仕事に関係のないネット記事を見ているくらいなら、スパッと帰った方がよいのである。

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