blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

お互い様な話

2015-09-13 23:02:10 | 休日
先日、自宅近くの大企業の正門にノボリを持った団体がいた。
どうやら、先の大戦前後の「強制労働」とやらを蒸し返すような主張を持って集まっていたらしい。
そこに大音量の街宣車がやってきてその団体に対して挑発行為を働いていた。
日韓の戦後補償に関しては50年前にチャラになっているはずなので、いまさら企業に圧力をかけて何か利益を得てやろうという動きは論外だ。
街宣車の人間が言っていたことはその点ではまことに正しい。

しかし、事情をよく知らない市井の人間にとっては、うるさいクルマが来たとしか思えない。
近隣には学校や保育園も多い。
愛国を叫んではいるものの、かなり野蛮な言葉使いもあったのは事実で、あれではかえって「国を愛する人々」のイメージが悪くなるのではないかと思う。
一説には、いわゆる街宣右翼というのは保守思想や愛国心を単なる隠れ蓑にしているだけで、裏社会とのつながりも噂され、本当に日本人がやっているのかという話すらある。
となれば、白昼堂々、右と左でケンカをしているように見えながら、実は身内どうしの「プロレス」だったのかもしれない。

そんなイヤな場面もあった週末ながら、次の環境に向けての身辺整理が進んできた。
もともと一人で住むにも最小限と言えるような部屋なので、少し時間をかければみるみるうちに片付いていく。
しかし、あと半月程度は生活するから大きなものはそのままだ。
まだ次の住まいの場所や広さが分かっていないから、週明け以後にはなるべく早く連絡があるといい。
残すか捨てるか迷っているものの踏ん切りをつけられれば、準備ももっと進むだろう。

思いがけず体調を崩すなど、ここまではまったく順調さを欠く年になっているが、生活の拠点や基盤が失われたわけではない。
今日までの間に次の部署は決まり、いずれ住む場所も判明し、新しい生活が始まる。
ひどい災害に遭って家すらなくしても必死で立ち上がろうとしている人々がいるのに、自分程度のアクシデントで落ち込んでいるのは失礼だ。
一人で自室にいるとどうしてもあれこれと考えすぎる。
出られる範囲で外に出て、他人と話す機会を多く持ち、ムダな不安を抱えないように日々過ごしたい。