blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

ご先祖様がいた場所

2012-05-29 19:56:35 | 休日
前回の続き。
土曜の午前は魚津市内での用事を済ませ、午後は特に決まった予定はなかった。
せっかくなので、魚津市の中であちこち行ってみることにした。

魚津市の郊外には北陸自動車道のサービスエリア(以下SA)があって、最近下り線(新潟方面)の建物がリニューアルされた。
一般道からもSAにアクセスできるようになっていて、看板を頼りに行ってみると10台あまり駐車できるスペースがあってそこから歩いて入った。
あまりにも地元すぎるSAのため普段はほとんど入ることはないが、天気も良くSAはたいそうにぎわっていた。
ちょうど昼時だったので軽く食事をし、写真も数枚撮ってSAを後にした。

5月の最終週といえば、魚津市では「戦国のろし祭り」という催しがある。
高速のSAと会場の松倉地区が近いので行ってみようと思った。
地区にはノボリも至るところにあったのだが、開催は土曜ではなく日曜の1日のみということが分かったのは、メイン会場となる松倉城址のふもとまで来てからだった。
狭い峠道をクネクネ登ってきてそのまま帰るのももったいないので、まだ行ったことのなかった松倉城址を見学することにした。
たどり着くまでが大変だった分、多少かすんではいたが素晴らしい景色を堪能できてよかった。

クルマもここまででずいぶん酷使してはいたのだが、もうひと踏ん張りしてもらって、かつて私の父方の先祖が住んでいたという古鹿熊(ふるかくま)地区まで行くことにした。
昭和47年の段階で廃村になっていることもあり、生まれてこのかた足を運んだことがなかった。
ほんの短い時間いただけだが、かつて人が住んでいたことをうかがわせる小屋や土管や古タイヤなどがあった。
当時の地図には私の父方の姓を名乗る家も複数見つけることができるので、この地区がもともとの父方のルーツであることに間違いはないだろう。
農地としては恵まれていたようだが、それにしても厳しい場所で暮らしていたものだと思う。

気ままな行程ではあったが、魚津市内でも初めて訪れる場所は新鮮だった。
旅といっても何も遠くに行くことばかりではない。
今回のように、近場ながら知らない場所という形でも旅の気分は味わえる。
近くにありすぎて見落としているものもまだまだたくさんあるかもしれないから、天気の良い休日の過ごし方の一つとしては十分にアリということにしたい。

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