blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

バカにつける薬

2010-09-29 20:41:01 | 日記
昨日の嵐のようなイレギュラー対応については朝方説明があった。
よくよく聞けば、複雑な事情があるにしてもやはり手続き上のミスが絡んでいたようである。
当倉庫には本部から電話がけっこうかかってきていたようだが、電話の主は本部のY氏であった。
Y氏は倉庫の前のマネージャーで、現場の気持ちを痛いほど知る人物である。
昨日の件にはたいそう心を痛めていたようで、現場の人間には「ゴメン」と言っておいてくれということだった。
謝るほどではないにしても、こういう気持ち、一言というのはありがたいものだ。

さて、一夜明けた今日はいつもの月末近くの雰囲気で、物量も少なく静かに過ぎた。
今週は近隣の中学校から職場体験に4名の男子生徒が来ていて、緊張した様子で働いている。
午前中の早い時間帯は彼ら4名、また今月新しく入られたM氏と一緒に、持ち場を離れて座学を受けさせてもらった。
講師は営業マンの経験が長く、私が公私共にお世話になっているT氏であった。
さすがに長年販売をやっていた人だけに、今われわれが扱っている医薬品というものの基礎知識について懇切丁寧に説明してくれた。
本人の人柄もあって、柔らかい話もありつつだが大変勉強になった。
実際のところ日常業務の中では必ずしも個々の薬の効能や価格について知る必要がないからである。

夕方にはトラックに乗って製造工場に行き、製品を運んで帰ってきたら倉庫の仕事はもう収束方向であった。
ヤレヤレ今日は早く帰れるぞと思いつつ、荷受所にあるトラックを事務所前に戻しに行こうとしたら、クルマのそばに所在不明の妙なダンボールがあった。
中身が何かも分からないまま事務所に持って行ったら、どうやら社内の人間が「持って帰りたいもの」だったらしい。
決して泥棒まがいの話ではなく、何かの余りとかの「持って帰っていいもの」であるとは思うのだが、上の人に一言も告げることなく、事務所から見えない荷受所に自家用車をつけてコッソリ持って帰ろうというのはモラルとしてどうなのかという気はする。
事務所のツートップも「本来はダメだよな」ということで一致していた。

こんな姑息なことを考え付き後で糸を引いていたのは、やはりと言うべきか「チンピラ」H氏であった。
H氏と私はよくぞここまでと思うくらいの「水と油」であり、ここ3ヶ月ほどはまともに会話をしていない。
私が仕事で分からないことがあっても遠回りでも他の人に聞きに行く。
もとよりマトモな回答が期待できないから仕方がない。
つい最近のことだが、H氏が書いたある書類の日付が「4月」(!)になっていたので、入庫の師匠であるT氏も「アイツなら納得だ」と半ばあきれた様子であったから、人間レベルの脳ミソを持ち合わせていないということは周囲の一致した見方であろう。

今日のようなことを、どうせこっそりやるのなら現物はもっと目立たないところに置くべきだったが、サルの脳ミソでは精一杯だったか。
そんなアタマでアレコレやろうとするから、よりにもよっていちばん見つけられたくない人間(=私)に見つかってしまい、バツの悪い思いをしなければならない。
ただでさえ低い人物評価がますます落ちていき、このままでは本当に自滅してしまいそうな気がするが、私が力を貸すことはできないし貸すつもりもない。

後味の悪い帰り際になり、バカにつける薬はどうやらないことも実感した。
人間、最後は王道を歩む者が勝つということを今からでもいいから覚えてもらいたいものだ。