blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

ある優良企業の実態

2010-04-14 23:38:35 | 日記
もう昨年の春の話になるが、某有名企業の営業スタッフとして参加することになった。
富山市の中心にあり、名前を聞いて知らない人はまずおらず、事業内容や株主構成から見て「つぶれようがない」会社だ。
しかし、そんな優良企業が、ブラック企業よろしく「求人誌の常連」になっていることはあまり知られていない。

ちょうどその頃、新規顧客の伸び悩みから、新たに戸別訪問中心の営業部隊を結成することになっていて、私はその一員としていったん縁をもらった。
すでに部隊のボスたる人物は決まっていて、兵隊は派遣会社から4人寄せ集めてのスタートであった。

せっかくの機会であったから意欲を持って臨んだのだが、ボスのほうが「超」が3つくらい付きそうな体育会系の人物で、人の意見はまったく聞かないタイプであった。
日常の仕事は、じゅうたん爆撃の如くの「飛び込み」「竹槍」スタイルで、間もなくこれはボスの前職(悪名高き某不動産会社D)での手法をそのまま踏襲したものと分かった。
それだけなら「ダメもと」でガンガン訪問すればいいだけの話だが、とにかく「監視」のためにしょっちゅうテリトリーにやってくるので、兵隊としてはうっとうしくてしょうがなかった。
ちなみにD社の営業マンはGPSケイタイを持たされて常時居場所を把握されながら働いているという。
ボス自身は環境が変わったのに、「見張ってでも働かせる」という前勤務先の手法をそのまま持ち込んでやっているわけである。

そんな環境で、私自身は程なく精神的に消耗してしまい、やむなく縁を切ることになったが、本心から「ずっといなくてよかった」と思う。
その後の仕事探しで求人誌や職安をチェックすることが多くなったが、この営業部隊の求人は、私が去ってから1年以上も経った今でもほぼ途切れることがない。
最初はAという派遣会社が単独で関わっていたようだが、最近ではMPとかSSあたりの派遣会社にまで広告が出ているから「よほど定着率が悪い」のだと思う。
ごく最近職安にも求人票を出して応募が殺到しているというが、言えるものなら「やめとけ!」と言ってあげたい。

直接的には、今も居座っているKというボスの「ムチャクチャさ」が影響しているとは思うが、間接的には、戸別訪問営業というシンドイ仕事に「生え抜きの人間を絶対に使おうとしない」この企業の姿勢にも問題があると言わざるを得ない。
1年間も求人広告が途切れないくらいだから、私も含めて何人入れ替わったか数え切れないくらいではないかと思うが、何人入れ替わっても「どうせ派遣の人間だから」くらいにしか思っていないのだろう。
本来は、ボスKの上司である「大ボス」S氏あたりが歯止めを利かせなくてはいけないはずだが、Kの「やりたい放題」が現状ということだろう。

真性体育会系の害毒は、県を代表する優良企業にも及んでいる。
商品内容にそぐわない強引な営業スタイルが表立って批判の対象になるのも時間の問題かもしれない。
もしそうなれば、この優良企業はトカゲのシッポ的にKを切ることになるのだろう。
私がいた頃から自らの保身にご執心だったKの断末魔の叫びを聞いてみたいものだ。

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