blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

捕まるくらいなら・・・。

2008-11-20 21:27:11 | 日記
会社が買った旅館の電気設備復活の段取りを相談するため、富山市内中心部のビルを訪れた。
とても丁寧に迎えていただき、電気はまるでシロウトの私にも分かりやすく説明をしていただいた。
今年の春ごろにいったん閉館した旅館だが、調査していただいたところ、もともとのメーターや配線はまだ撤去されていなかった。
このため、手続きをきちんと踏めば、2週から3週で電気が復帰するだろうとのことであった。

当方は会社の旅行・旅館部門の担当として、今は休眠している施設が早く営業までこぎつけられるように日々動いている。
ライフラインが復旧すれば、消防設備の点検などを行い、市の消防や保健所に申請書類を出して、許可が下りてようやく営業が始められる。
今から何もかもが順調にいったとしても、免許が下りるのは2月の初めくらいになるだろう。
免許が下りても、従業員の募集・研修期間なども考えると、春頃の開業が常識的な線かと思う。

ところが、会社の上層部がこれに納得してくれない。
何としても今年の年末に稼動させたいと言って聞かない。
経営者というものは概してワガママではあるが、このワガママは絶対に放ってはおけないものである。

当方はあくまで「常識」というものに従い、富山市はじめ多くの関係機関に聞き取りを重ねて裏づけを取ってきた。
その結果、物理的に年末に営業を開始するのは不可能だと言っているのである。
その事実すら無視して、無理やり旅館の看板をかかげればどうなるか。
事業の成功・失敗以前に「無免許営業」で警察に捕まってしまうのである。

入ったばかりの会社で、私自身、犯罪行為に手を貸したくはない。
また、せっかく私の旅行業の資格を頼って拾ってくれた社長を犯罪者にはしたくないのである。

たった一言「春のオープンを目指せ」と言ってくれたら、どんなにか気が楽になるのだが。
犯罪者にさせられるくらいなら、私はさっさと担当から身を引く。
その結果、会社に居場所を失っても、それは仕方がないことであろう。