ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

ドウロのワイン

2011年05月18日 03時59分46秒 | お勧めワイン

スペインではデュエロ河と呼ばれ、下流のポルトガルに入るとドウロ河となる流域は全てワインの銘醸地です。

ドウロの河口はサッカーの名門FCポルトで有名なポルトの町です。オポルトとも呼ばれますね。

この地で仕上げられる事で有名になったワインがポートワインです。

これはドウロ河流域のティンタロリス、トゥーリガナショナル、トゥーリガフランカなど沢山の葡萄の葡萄果汁を発酵しないうちに77度のブランデーを添加して甘口に留め熟成させたデザートワインの王様。

しかし、当然のことながらデザートワインだけの生産ではありません。素晴らしい赤ワインも造られています。

今から12年前の1999年に私はポルトガルを訪れドウロに数日滞在しました。

沢山の生産者を訪れましたが一番印象に残ったのがキンタ.ド.コット社です。

何故なら世界的に有名なポートワインに注力するのが当たり前な中で赤ワインの上質なものに集中しているのです。

中でも「グランド.エスコリア」はフラッグシップで、他の国の優秀なワインに引けを取らない素晴らしいワイン。ボルドーのグランヴァンと比べる人もいます。

ティンタ.ロリス種は実はスペインでいう所のテンプラニーヨ種。この今をときめく葡萄を主要品種に構えるのですから良いワインになるのは約束されているようなものですね。

今月、そむりえ亭で開けているのは2001年のもの。力強くタンニンもしっかりしていますが、10年を経て柔らかな側面も出始めています。

しっかりしたお肉と合わせて召し上がって頂いてもいいですし、ポルトガルでも良く食べる青魚などと合わせてもいいですね。

私は堺出身ですのでポルトガルというと歴史的な郷愁を感じるのです。

ポルトを食後酒として品揃えするのは当然ですが、ヴィーニョ.デ.ドウロ=ポルトにしなかった赤ワインを時折応援したくなるのです。

どうぞ日本と縁の深いポルトガルのワイン。一度お試しください。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿