昨日の昼は「全国女子実業団駅伝」=クイーンズ駅伝。
私は陸上好きでもありませんし、駅伝好きでもありません。
ただ見始めると男子のそれより引き込まれます。
いや、それでも大ファンではないのです。
昨日は休みではありませんでしたので、最初の3区間目だけテレビで観て出勤しなければなりません。
その後の展開で「気になって気になってしかたない」選手がいました。
新谷仁美さん。
以前も書きましたが、言い難い事を世間の渦に巻き込まれずに発信する人です。
東京オリンピック前には「選手がただやりたい、というのはただの我儘。国民皆さまと一緒の気持ちになって初めて成立するもの」と話し、「私達の姿を見て元気になって欲しいというアスリートの姿勢には疑問を感じる」的なことも発信しておられました。
中々言えるものではありません。
しかし、自身のオリンピック本番の結果は惨敗で、その時の姿は目も当てられませんした。
「五輪に批判的な事を言っておきながら出場し、負けた」
落ち込んだことでしょう。
勝った選手より、新谷さんに釘付けになりました。
それから時を経て昨日の駅伝。
元気に走って区間トップでタスキを繋いで、そして念願のチーム(積水化学)初優勝。
少しは彼女の心は晴れたでしょうか?
本人以外にその気持ちは測れませんが、勝手ながら少しホッとしました。
「上に向かって」「体制に盾ついて」「反対の声を挙げる」と言うのは心の力がないと出来ません。
それが出来る稀有な存在「新谷仁美」さん。
また元気な発信をして欲しいな、と思っています。
樋口誠