ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

勇気を出して開けましょう。

2018年01月14日 02時28分29秒 | ワインの事
かつて書いた「ワインの飲み頃」の記事。

私の中では「ワインに飲み頃はない」なんです。


どのワインもその時期なりの味わいや価値があるものです。


であるなら、待ちすぎて失敗するよりは、早めに開けたほうが後悔は少なく、また再チャレンジの時間も残されます。

少なくても料理と合わせる場合は若いほうが効果的だと思っています。

ここ数日、「長期熟成すると期待して長らくセラーにいれていたワインを飲んだらピークを過ぎていた」という話が続いていての投稿です。



また待つなら赤よりも白。

その方が失敗は少ないのです。

数万円以上するワインは「寝かせれば、何倍も美味しく熟成するらしい」と信じて待ちたくなる気持ちも解りますし、私も若いころはそう思っていました。


いいえ若くても大丈夫です。

また温暖化やミルランダージュ(結実不良)と呼ばれる現象が多い昨今は若いうちから丸いし本領を発揮しています。

そういう年は思いの外、熟成も酸化的になりやすく「あちゃ~」っていう結果にもなりがちなんですね。


バースデーヴィンテージなどは、その解釈を超えた部分で楽しむものですので、仕方ありませんが、そうでないのなら・・・

「勇気を出して開けましょう」です。(例外的なワインも無いとは言いません)


もし熟成したワインを開けるなら、若いワイン以上に温度やグラス、マリアージュに拘って開けて頂いた方が「待ちがいがある」というものですね。

細かなお話は是非お店で・・・・



               樋口誠