この地方のワインは何年のものは星5つ、とかあの年のワインは10点中8.5点とか、年=ヴィンテージ毎の評価を表にしたものがヴィンテージ.チャートといいます。
点数の良い年に目が行きがちですが、決してそういう見方をしてはいけません。
何故なら、点数が高いから美味しい、という訳ではないのです。つまり、点数の示すものはポテンシャルです。秘められた力、といっていいでしょう。
秘められているということは今は力を発揮していないかも知れないのです。逆に点数の低い年は早くから楽しめたり、価格が安かったりします。逆に点数の高い年は高い。
地方によっては点数が高くても早くから楽しめ、ポテンシャルが全開の場合もあります。また、低い年でもバランスを崩していて少し休ませたほうが良いこともあります。
大事なことは、買おうとしているワインを何時飲みたいのか、何と合わせて飲みたいのか?です。或いはどんな時に開けるのか、デキャンタやグラスが揃っている所で、しかも温度管理がなされている状態でのめるのか?です。
温度管理も出来ない所で、コップしかなく、ボルドーやブルゴーニュのグランヴァンの、しかも最高の年のものを開けるということは、「ポテンシャル」を閉じ込めたままです。湯水のようにお金が使える人なら「勝手にして!!」ってものですが、やっぱり生産者の苦労を考えると、しっかり飲んであげたいですよね。
また、点数の低い年のことを「小さい年」とか「可愛い年」とかいいます。気楽にやってください。(勿論そうでない場合もありますが・・・)
ヴィンテージ.チャート、上手に運用してください。