冷たい料理です。そうすると、保存食的な見方をする人がいます。「安物」って感じでしょうか?本来そういった性格なのかもしれません。が、保存をする、という事は実は旨みが増えるということとイコールでもあります。
実際、その食材を生のままから焼くと美味しいには美味しいのですが、寝かしたソレに比べ旨みは少なめです。焼いた香ばしさと食感はかないませんけれど。
そむりえ亭でもフォワグラのテリーヌは常備していますし、他の素材のパテやテリーヌも良くお出ししています。美味しいですよねえ。ファンも沢山おられます。
では、そのテリーヌやパテを焼いてみたらどうでしょう?いいとこ取りになるはずですよね。
かつてもやったことのある料理ですが、今日は焼いたテリーヌをお出しする予定です。通常冷たいテリーヌは白、とりわけゲヴルツトラミネールなどが良く合いますが、焼くと赤も合わせたくなります。レバーを使うとローヌ系がいいかもしれません。或いは塊の肉より柔らかくなる場合、ピノノワールでもいいでしょう。
さてさて、少しずつ暖かくなり始める予兆が出てきました。たっぷり召し上がって、春に向かってください。