「2005年っていい年なんだってね!」とか「2001年はよくないんだってね」などと言われます。
よく言うヴィンテージチャートというのに付けられた点数、評論家がつけた点数。これらはそのワインの将来に渡る可能性まで含めた点数です。今美味しい、今まずい、ということではありません。
お安いワインに関しては、あまり気にすることなく若い内に飲んだほうが良く、かなり高いワインはよい年といわれる場合、折角の価格に見合うまで熟成する可能性があるのです。しかし、ちょっと高い、例えば数千円のワインの場合、若すぎるほうが、やんちゃな個性があってよい、なんて事もあります。
また一律、「何年はよい」と覚えるのも危険です。ボルドーとブルゴーニュでも、或いは同じ地方の赤と白でもヴィンテージ評価は異なります。いわんや国が違えば全く別物です。
また何年待てばよいか、というのも葡萄品種や年の個性によりますし、大きく言うと価格帯によっても違うわけです。
そむりえ亭で扱うワインが全て飲み頃かというと、必ずしもそうではありませんが、デキャンタを繰り返したり、早く抜栓したり、或いは邪魔になるものを感じさせないようなマリアージュをお勧めしたりして美味しく召し上がっていただくようにしています。
皆様、お家でワインをお買いになる場合、長く寝かせるのでない限り「よい年」のワインを買う必要はありません。今、コンディションのよいワインを買ってくださいね。