小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

平清盛の「王族」連呼~反論に反論

2012-01-11 09:30:32 | Weblog
昨日、ブログアップした「平清盛」の「王族」連呼の件、
ネット上ではちょっとした問題、話題になっているようです。

拙ブログのコメントに反論が入ってるわけじゃありませんが、ネット上で見つけた意見がこちらです。


「王家」は当時の一次史料にもある表現であり、間違いではない。
「王政復古」という言葉もあるように「王」という字の持つ意味の範囲は広い。
NHKも説明不足な面はあったかもしれないが、
目くじらを立てて批判するほどのものではないのではないか?

NHKが可哀想だね。
歴史考証をちゃんとしてるのに、日本史に無知な人達から攻撃されて。

「王家という表現がおかしい」と言ってる人たち、ホントにうるさい。
じゃあ当時どういう風に天皇家や朝廷のことを言っていたのか、
確たる証拠はあるのかしら?天皇家?ありえない。

予想通り「王家」に関して発狂してるのがいてなんともはや。


なるほど、たしかに「王政復古」と言葉もあることだし、
専門家が調べたとあらば、おそらくは歴史考証的には間違いではないでしょう。
その点は、知らなかった私の勉強不足であります。

ただ、それを知らないから「無知」と言う(自分だってあとから知ったはずなのに)、
後出しジャンケン的な意見を、匿名で言うのも如何なものかと思います。
(まあ、自分に直接言われたわけじゃないんだけど)。


またこの場合、歴史考証的にどうだったかということは二の次でしょう。
今までの時代劇でも、私が知る限り「朝廷」を「王族」と呼んだものは記憶にありません。
(あったらご教示いただきたいです)。

中国や朝鮮半島との関係が、必ずしもうまく行ってない今、
公共放送がわざわざ「王族」という言葉を用いるのは、作為と思われて仕方ありません。

それを歴史考証までさせて、
「王族」呼称の正当性を主張するというのは如何なものでありましょう。


ここで一番問題なのは歴史考証ではなく、制作者サイドに大陸や半島におもねる意図があったかどうかです。
ドラマだから許されるという話ではありません。
むしろドラマだからこそ問題なんだな。

拙ブログでも取り上げた韓流医療ドラマ済衆院(チェジュンオン)では、
徹底的に日本が悪役に仕立てられていますが、
ドラマが面白い分、リテラシーのない人には「日本人は悪いことをやった」というすり込みがなされるのです。

世の中には、「お話だから良いだろう」と理解できる人ばかりではなく、
悪役=悪い人と思い込む人も多いものですから、その点は表現の自由を阻害しない範囲で注意したいものです。
(プリズンブレイクのTバック役、
 ロバート・ネッパーさんはなどは、よく姿を見たご婦人から逃げられるそうですから)。


これとよく似た問題が、捕鯨問題に従軍慰安婦問題かな。

たとえば一部の新聞社が言うように「日本は鯨なんか食べなくてもいい」と言って捕鯨を放棄すれば、
政治的には南極まで領有権を主張してる
オーストラリアやニュージーランドの主張を認めることになります。
看過して良い話ではありません。

王族呼称問題も同じことで、それを認めれば日本が中国や朝鮮半島の臣下になると認めることになる。
(少なくとも、彼らはそう見なすでしょう)。

従軍慰安婦問題も、もともとは高給を得るために自らの意思で日本に出向いていったprostituteでした。
それを、しないで良い謝罪を日本政府が公式にしたために、
未だ我が国は済んだ話について「謝れ」と言われ続けているのです。

「王族」の連呼も黙っていると、大きな問題になりかねません。
ここはうるさいなどと言わず、きちんと考えてほしいところです。


写真は稽古総見の稀勢の里。
今場所はホントに強いっす♪
コメント (8)
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