台湾総選挙・国民党、馬英九氏が再選
うーん。
接戦と聞いてはいたが・・・やっぱり親中政策の馬英九勝利かあ。
とはいえ、民進党の蔡英文氏も45%の票があったので、
いきなり大陸一辺倒にはならないでしょうが、
台湾は日本にとって最大の防衛線なので、今後の方向性が気になるところです。
数年後には台湾の徴兵制が廃止され、志願制になると言います。
これはある面で武装解除をするわけですから、
よく言えば、大陸に対する警戒を解いたとも言えますが、
その反面、大陸から攻めて来られても良いですよ、ということを意味します。
じゃあ、馬氏に票を入れた台湾の人たちが、中国に組み入れられたいのかというと、
決してそうではありません。
中国経済が好調だったため、馬氏の親中政策が一定の評価をされたということでしょう。
先日、日本の企業に就職した29歳の台湾人に聞いてみたところ、
祖父が浙江省の出身という外省人ながら、
「それだけはゴメンです」と申しておりました。
台湾の人たちは安定を選択したというわけですね。
父の話ですと戦時中、祖母がよく
「天皇陛下、天皇陛下って言うけど、天皇陛下がおまんま食わしてくれるわけじゃないからね」
なんて言ってたそうですが、大抵の国民というのは、
ご飯が食べていければ、そんなに不満は言わないもの。
ただ、台湾の人がそう思っていても、大陸の方では「1つの中国」と主張してるのですから、
お互いの思惑にズレがあることは言うまでもありません。
多くの人が誤解しているのですが、
台湾は中国の一部だったことは、歴史上ただの一度もありません。
(ですから、台湾から中国のことを指して「本土」と呼ぶのは適切ではありません)。
人種的にも台湾人の多くは、原住民と中国から渡って来た人との混血がほとんどで、
「台湾におじいさんはいるが、おばあさんはいない」という有名な言葉も、
おじいさんは大陸から渡って来た人で、出自は明らかなのに対して、
おばあさんは原住民で先祖がよくわからないことが多い、という意味なわけです。
いずれにしても、台湾ほど親日的な隣人はおらず、
どの国も隣同士はいがみあうという中で、世界の中でも珍しい貴重な隣人であります。
まあ、台湾を大陸が組み込むというのは、今後の中国の発展次第なわけですが、
楽観的に見れば、旧ソビエトのようにすでに内部から崩れはじめているようにも思えます。
中国の本体はそう大きくない、漢民族がまとまって行動できるのは、
現在の3分の1くらいのというのが私の持論ですが、
馬政権続投と、徴兵制の廃止は今後日本にとっても気になるところです。
写真は台北から北の雨港、基隆(キールン)の市街地。
2年前、飛鳥2に乗船したときのものですが、珍しく雨は降っていませんでした。
うーん。
接戦と聞いてはいたが・・・やっぱり親中政策の馬英九勝利かあ。
とはいえ、民進党の蔡英文氏も45%の票があったので、
いきなり大陸一辺倒にはならないでしょうが、
台湾は日本にとって最大の防衛線なので、今後の方向性が気になるところです。
数年後には台湾の徴兵制が廃止され、志願制になると言います。
これはある面で武装解除をするわけですから、
よく言えば、大陸に対する警戒を解いたとも言えますが、
その反面、大陸から攻めて来られても良いですよ、ということを意味します。
じゃあ、馬氏に票を入れた台湾の人たちが、中国に組み入れられたいのかというと、
決してそうではありません。
中国経済が好調だったため、馬氏の親中政策が一定の評価をされたということでしょう。
先日、日本の企業に就職した29歳の台湾人に聞いてみたところ、
祖父が浙江省の出身という外省人ながら、
「それだけはゴメンです」と申しておりました。
台湾の人たちは安定を選択したというわけですね。
父の話ですと戦時中、祖母がよく
「天皇陛下、天皇陛下って言うけど、天皇陛下がおまんま食わしてくれるわけじゃないからね」
なんて言ってたそうですが、大抵の国民というのは、
ご飯が食べていければ、そんなに不満は言わないもの。
ただ、台湾の人がそう思っていても、大陸の方では「1つの中国」と主張してるのですから、
お互いの思惑にズレがあることは言うまでもありません。
多くの人が誤解しているのですが、
台湾は中国の一部だったことは、歴史上ただの一度もありません。
(ですから、台湾から中国のことを指して「本土」と呼ぶのは適切ではありません)。
人種的にも台湾人の多くは、原住民と中国から渡って来た人との混血がほとんどで、
「台湾におじいさんはいるが、おばあさんはいない」という有名な言葉も、
おじいさんは大陸から渡って来た人で、出自は明らかなのに対して、
おばあさんは原住民で先祖がよくわからないことが多い、という意味なわけです。
いずれにしても、台湾ほど親日的な隣人はおらず、
どの国も隣同士はいがみあうという中で、世界の中でも珍しい貴重な隣人であります。
まあ、台湾を大陸が組み込むというのは、今後の中国の発展次第なわけですが、
楽観的に見れば、旧ソビエトのようにすでに内部から崩れはじめているようにも思えます。
中国の本体はそう大きくない、漢民族がまとまって行動できるのは、
現在の3分の1くらいのというのが私の持論ですが、
馬政権続投と、徴兵制の廃止は今後日本にとっても気になるところです。
写真は台北から北の雨港、基隆(キールン)の市街地。
2年前、飛鳥2に乗船したときのものですが、珍しく雨は降っていませんでした。