「天平パンデミック 聖武天皇と橘諸兄 復興への葛藤」
昨日は英雄たちの選択「天平パンデミック 聖武天皇と橘諸兄 復興への葛藤」を見ました。いやいや、タイムリーな企画…誠に興味深く見ました。
奈良の大仏建立が、ひとつには疫病退散という理由で事業が進められたというのは聞いたことがありましたが、それが天然痘だったとは知りませんでした。
死者120万人とも、130万人、人口の三分の一が命を落としたというのですから、驚きです。40万人死にますといった、ウソつき先生が言った数字をはるかに超える人間が、当時命を落としているんですね。
14世紀ヨーロッパのペストが、丁度そんな感じだったそうですが、どちらにしてもその恐怖たるや今のコロナ禍とは比較になりません。
ただ、天平ならず令和パンデミックの現在、やっていることが天平時代と大差ないのに驚いた次第です。
ウイルスや病原菌の存在が知られてなかった天平時代だから、疫病に大仏建立が何の効力がないのはわかりませんでした。
令和の現在、ウイルスの存在がわかっているはずなのに、やっている対策がバカのひつと覚えの緊急なんちゃらとか、まんぼうなんちゃらです。
こんな時に為政者というのは、どうやら悪手に手を染めるようですね。
病原体の存在を知らなかった聖武天皇は、遷都や大仏建立という悪手を打ちました。
番組では、聖武天皇は奈良から信楽に遷都しようとしたそうで、さすがにそれを橘逸勢が止めたとありました。
政を司る者としては、ともかくも「何かしないといけない」という意識があるのでしょうが、当時の人たちからすれば、生活を疲弊させる大仏建立などはとんでもない悪手に違いありません。
まあ、だからこそ今の私たちは奈良の大仏様のお姿を拝むことが出来るのですが。
病原菌やウイルスの存在を知るようになった現在ですが、それでも私たちの目に見えないことは間違いありません。
その結果、打った手が今回3回目になる緊急事態宣言による経済封鎖です。
やってることは奈良の大仏の時代と大して変わりませんね。
人が死んでいない分、何もしないほうがマシじゃないか。
天平時代も防衛手段として、今まで大皿を取り分けていたのを、小皿にして個々で食べる。生水を飲まないなど、やってることは一緒というのも納得でした。