2008年のプリキュアコンサートから2年半。
今度は大阪でプリキュア公式コンサートが開催されました。
あのときのリベンジはできるのか。今年のプリキュアさんは、過去の地雷処理に大変に熱心です。
■朝日放送創立60周年記念 プリキュアオールスターズDX3公開記念 プリキュアオールスターズ スペシャルコンサート(土曜の部)
日時:2011年02月26日(土) 開場15時/開演15時半
場所:梅田芸術劇場メインホール
出演:
五條真由美
うちやえゆか
工藤真由
宮本佳那子
茂家瑞季
林ももこ
池田彩
プリキュアの皆さん
京都フィルハーモニー室内合奏団
演目:
01. ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪
02. DANZEN!ふたりはプリキュア Ver.MaxHeart
03. まかせて★スプラッシュ☆スター★
04. プリキュア5、スマイル go go!
05. キラキラしちゃってMy True Love!
--. リズム遊び
--. 箒
06. ウィリアム・テル序曲 スイス軍の行進
07. フィドル・ファドル
08. プリキュア5、フル・スロットルGO GO!
09. 手と手つないでハートもリンク!!
10. プリキュアモードにSWITCH ON!
(休憩)
11. 威風堂々 第1番
--. 楽器紹介
--. 指揮体験
12. カルメン 第1幕への前奏曲
13. G線上のアリア
14. Let's!フレッシュプリキュア! ~Hybrid ver.~
15. You make me happy!
16. H@ppy Together!!!
17. Alright!ハートキャッチプリキュア!
18. ハートキャッチ☆パラダイス
19. Tomorrow Song ~あしたのうた~
20. ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!
21. キラキラkawaii!プリキュア大集合♪~イノチの光~
22. ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪
(本記事は私の主観・記憶によるものであり、実際の演者の言動・意図とは大きく異なる場合があることをご了承ください)
【クラシック】
『コンサートデビューはプリキュアだった!』
のフレーズ通り、コンサートへの興味を喚起する非常に良い構成になってたように思う。
単に演奏するだけでなく、随所に遊びが見られました。
大人の私も、参加しててとても楽しかったです。
■リズム遊び
エロティックなタイトルです。リズムさんと遊ぼう。
客席を3つに分け、それぞれごとに手を叩かせます。
右側の席の子は「1,2,3,4」の「1」の時に手を叩いてね、左側の子は「2」の時に2回叩いてね、みたいな感じで。
当然、最初は単に手を叩く音が一斉にするだけ。
でも異なるタイミングで叩く人たちが、同時に叩き出すと、ちゃんとリズムになる。
そこに合奏団の人たちの演奏が加わると、ちゃんとメロディになる。
スイートさん:
「みんなでやるとリズムが生まれた!」
「そしてメロディになった!」
素晴らしい説得力だと思った。
■箒
身近なものが楽器になるよ、ということで、箒。
まぁ筒状のものを吹けば、音は響くだろう。
軽く思っていたら、異様に本格的な音で演奏された。
どよっ
あまりに異様なレベルに、観客席から今回一番のどよめきが漏れた。
(この瞬間だけは空間に大人の反応が満ちてた。「どよめき」のような空気の動きにも、年齢の雰囲気が出るとは)
剣道の有段者が持つと、箒も凶悪な凶器になるのと同じく、音楽家に持たせたら箒も立派に楽器になるのか…。
■楽器紹介
個々の楽器の名前紹介と短い演奏がありました。
こういう時、コントラバスやファゴットはオチ担当ですね。
演者の方も心得ておられる。
一通りの紹介の後、全部の楽器で演奏がされた。
単体でももちろん綺麗なのだけど、一斉に演奏すると全く別物になる。
そりゃ私だって、その程度のことはちゃんと理解してる。
でも実際に聴くと説得力が違います。
「スイート」さんや「プリキュア」さんを象徴するような展開に、かなり感動しました。
■指揮体験
指揮者をやってみよう!
ということで、客席から2名の女児様が選ばれ、舞台に上がりました。
ちなみに彼女達が着用していたのは、ベリーさんとマリンさんの戦闘服。
臨戦態勢で来た甲斐があったというものです。
事前に2拍子の練習はされていたものの、いきなり舞台に上がって平常心で居られるはずがない。
演目は「カルメン」。かなりテンポも早いです。
ちゃんと演奏に遅れず、指揮をすることができるのかしら。
…と考えた自分の馬鹿さ加減を非常に恥ずかしく思いました。
指揮者の体験コーナーなんです。指揮者ってのは、演奏の指揮をする人なんです。
従って、「演奏に合わせて指揮をする」なんて根本から間違ってる。
「指揮に合わせて演奏する」が正解だ。
そんなわけで、お子様の振る指揮に合わせて、合奏団の皆さまは演奏されていました。
テンポはかなり遅かったし、途中乱れたりもしたけど、ちゃんとそれに合わせておられた。
これは録音物を前にしての指揮者ごっこではできない体験だ。
本当に自分の振る指揮に合わせて演奏が作られていくのは、なかなかできない体験のように思う。
とても良いコーナーだった。
【プリキュアさん&歌手様】
フルメンバーによる完全オールスターズ。舞台に並ぶだけでも圧巻。
曲は基本的にテレビサイズ。
「スイート」さんのフルが聴けるかと期待していましたが、そこは残念。
でも生演奏でこの面子の演目が見られただけでも満足。
1曲目は「スイート」OP。
いまいち地味との評判のあるスイートさんですが、決してそんなことはないですね。
「この世界はつながってる」等々、従来シリーズよりも横の広がりを意識されてる曲のように思う。
そのせいか、こういう場での破壊力が素晴らしい。
最初はスイートさんだけでいた舞台に、曲に合わせて通路を駆けあがり、諸先輩方が終結した時の迫力は文字では言い表せない。
ED曲ではダンスレッスンが行われました。
今年のダンスの難易度はかなり高い。
この辺は前田健さんが解説されてるので、Twitterを読むのがお勧め。
スイート組以外のプリキュアさんは、客席に降りて踊ってくれました。
真横に!プリキュアさんが!
踊るたびにプリキュアさんの拳が頭上をかすめるのが、なんとも言えない興奮を呼び起こします。
あの手で幾人もの敵を屠ってきたのか…。今、立ちあがったら、殴っていただけるんじゃなかろうか…。
こういうイベントは、ど真ん中よりも通路側がベストですね。ラッキーだった。
【前回からの反省】
以前のコンサートは、微妙に難しいところがあったように思う。
主催者側も、どう盛り上げるのか意思統一できてなかったというか…。
「TEUCHI LIVE」に触発されて実施してみたけれど、参加者の行動を読み違えて、盛り上げそこなった面があったというか。
それを踏まえてか、今回は演出にも工夫が凝らされていた気がします。
大人も子供も、すんなりと参加できるようになってた。
スイートさんの裏テーマ「リベンジ」は、こんなところでも。
前回はDVD化の告知がされていたものの、何故か販売中止に。
一参加者としては思い当たる節がなきにしもあらずですが(馬鹿騒ぎする大人がいた、とかではない)、真実不明。
多分、興奮しすぎた夢原さんがカメラを殴り壊したのが原因だと思う。
今回のもDVD化予定。リベンジです。
開演前に何度も「カメラが入っている」「客席が写る場合があるが了承して欲しい」とのアナウンスが流されてました。
あと、夢原さんがカメラに接触しないようにも。
そんな中でも起こるものは起こる。
前半のラストソング「プリキュアモードにSWITCH ON!」の際のこと。
知名度としては決して高くはなく、3シリーズ分しかカバーしていない曲ですが、オールスターズはここから始まった。
2008年のコンサート時点での切り札ソングだったこともあり、この曲が採用されたのは非常に感慨深かったです。
当時から比べると、プリキュアさんも歌手さんも2倍になったんだよな…。
舞台も照明が完全に消され、暗い中、雰囲気たっぷりで演奏が行われました。
暗い中。
演奏が…。
…暗い中?
「音が変だ」と気付いたのは、最初の数節が終わった頃。
マイクトラブルか?くらいに思ったのですが、なかなか復旧せず。
それもそうです。
暗かったら、譜面も指揮も楽器も見えないじゃないか。
サビにかかろうとした辺りで、慌てて司会のお姉さんが飛び出して、演奏中止。
どうも本来は点くはずだった譜面灯が点かなかったらしい。
「音が少なくて、唄いながら怖かった」とは工藤さんの弁か。何も見えない中、辛うじて演奏を続行してた合奏団の方と、不安に負けずに唄い続けた歌手様が凄い。
舞台裏ではプリキュアさん達も頭を抱えたことと思います。
多分、夢原さんだけは「あたしは何も知らない」とばかりにお澄まししてたんだと思いますけれど。
例によって、興奮して握りつぶした電灯のスイッチを隠しながら。夢原さんの始末書スキルは高すぎる。
【お土産】
ペンライトが販売されてました。
色はピンク・紫・黄色・青。
美翔さんへ敬意を表して、紫を買ってみた。
コンサートDVDの予約も行われてた。
特典は映画ポスター。
今度こそ絶対に販売するという覚悟を感じた。また夢原さんがカメラを破壊しないことを祈ります。
「DX3」の前売り券を買ったら、ブックレットが貰えた。
小清水さんの紹介欄が熱いです。
アップルフィールド大先輩…。
【感想】
とても良いコンサートだったと思う。
ただの「プリキュア」でも、「コンサート」でもない。
どちらかだけがメインというわけでなく、プリキュアさんと合奏団さんが協力して、場を作りあげてる感を強く受けました。
プリキュアさんの魅力の一つは、アニメそのものだけに留まらず、場が広がっていくことにあると思ってる。
スタンプラリー然り、ツアー・ダンス・本・服・ミュージカル然り。
そのラインナップの一つとして、今後も「コンサート」を続けてくれると嬉しいです。
とても良かったけれど、まだまだ改良の余地もあるようにも見えます。
例えば北条さん・南野さんの二人だけで場を持たせろ、と言われたら現状では色々ときつかったろうとも思う。
伸び代があるのは良いこと。これからもプリキュアさんが楽しみです。
【蛇足】
「DX3」に先駆けて、「スイート」さんの引き継ぎとしても良かったんじゃないかな。
不思議なことに、「スイート」OPEDへの印象がかなり変わった。
コンサート終了後、多くの女児様がペンライトを振ったり歌を口ずさんでいましたが、大半が「スイート」さんだった。
(まぁ最後に演奏されたのが「スイート」OPだからというのも大きいのでしょうけど)
生で聴くと映えるのか、それともオールスターズと相性が良いのか。ちょっとした発見だった。
それと北条さんの変身バンク、かなり荒ぶってるのですね。
実際に見ると、映像以上にパワフルだ。
ちなみに花咲さんのお手々ぐるぐるも、生で見ると感動します。桃園さんの生変身もとても好き。凄く頑張ってる。
【蛇足2】
これだけプリキュアさんが集まると、当然気になりますね。
誰が一番人気があるのか。
もちろん現役世代が一番有利なはずですが…。
会場内に最も多かったのは、私の印象ではリズムさん装備の方々。
メロディさんを圧倒されてました。圧倒というか、完封。
ていうか北条さん…。これは、始末書レベルの完封されっぷりでは…。
保護者さん:
「やっぱりメロディが好きなの?」
女児様:
「ううん。リズムが好き」
そんな会話まで聞こえてくる有様…。
近くにいた女児様は、黒キュアさんのキュアドールを握りしめて観覧されてました。渋いチョイス。
前出の通り、ベリーさん装備の方もおられた。
多くの女児様が、普通着の下にキャラリート仕込んでいたりして、格好良かったです。
最近映画化された某SFサバイバル漫画の中で、「緊急時に備え、学生服の下にバトルスーツを仕込んでいる」描写がありましたが、そんなノリ。
彼女らは、常に戦闘態勢だ。
最後に。帰りがけに、たまたま漏れ聞こえた女児様の会話より。
女児様:
「リズムとムーンライトとパッションとドリームが好き」
「『ふたりはプリキュア』では紫が好き」
美翔さんガッツポーズ!
やった!これは、やった!!
頑張ってきた結果が、やっと評価されるようになっ…
女児様:
「もう一つの『ふたりはプリキュア』でも紫が好き」
……?
多分、「MaxHeart」と「SplashStar」のことを言ってるのでしょうけど、「どっちも紫が好き」?
「MaxHeart」の紫が誰なのか、非常に気になるところです。
そもそも、他のシリーズの娘さん達はちゃんと名前を呼んでもらえてるのに、「紫」と色表現。
美翔さんは本当に勝ったんだろうか。
ささやかな疑問を残し、大阪のコンサートから帰ることになりました。
今度は大阪でプリキュア公式コンサートが開催されました。
あのときのリベンジはできるのか。今年のプリキュアさんは、過去の地雷処理に大変に熱心です。
■朝日放送創立60周年記念 プリキュアオールスターズDX3公開記念 プリキュアオールスターズ スペシャルコンサート(土曜の部)
日時:2011年02月26日(土) 開場15時/開演15時半
場所:梅田芸術劇場メインホール
出演:
五條真由美
うちやえゆか
工藤真由
宮本佳那子
茂家瑞季
林ももこ
池田彩
プリキュアの皆さん
京都フィルハーモニー室内合奏団
演目:
01. ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪
02. DANZEN!ふたりはプリキュア Ver.MaxHeart
03. まかせて★スプラッシュ☆スター★
04. プリキュア5、スマイル go go!
05. キラキラしちゃってMy True Love!
--. リズム遊び
--. 箒
06. ウィリアム・テル序曲 スイス軍の行進
07. フィドル・ファドル
08. プリキュア5、フル・スロットルGO GO!
09. 手と手つないでハートもリンク!!
10. プリキュアモードにSWITCH ON!
(休憩)
11. 威風堂々 第1番
--. 楽器紹介
--. 指揮体験
12. カルメン 第1幕への前奏曲
13. G線上のアリア
14. Let's!フレッシュプリキュア! ~Hybrid ver.~
15. You make me happy!
16. H@ppy Together!!!
17. Alright!ハートキャッチプリキュア!
18. ハートキャッチ☆パラダイス
19. Tomorrow Song ~あしたのうた~
20. ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!
21. キラキラkawaii!プリキュア大集合♪~イノチの光~
22. ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪
(本記事は私の主観・記憶によるものであり、実際の演者の言動・意図とは大きく異なる場合があることをご了承ください)
【クラシック】
『コンサートデビューはプリキュアだった!』
のフレーズ通り、コンサートへの興味を喚起する非常に良い構成になってたように思う。
単に演奏するだけでなく、随所に遊びが見られました。
大人の私も、参加しててとても楽しかったです。
■リズム遊び
エロティックなタイトルです。リズムさんと遊ぼう。
客席を3つに分け、それぞれごとに手を叩かせます。
右側の席の子は「1,2,3,4」の「1」の時に手を叩いてね、左側の子は「2」の時に2回叩いてね、みたいな感じで。
当然、最初は単に手を叩く音が一斉にするだけ。
でも異なるタイミングで叩く人たちが、同時に叩き出すと、ちゃんとリズムになる。
そこに合奏団の人たちの演奏が加わると、ちゃんとメロディになる。
スイートさん:
「みんなでやるとリズムが生まれた!」
「そしてメロディになった!」
素晴らしい説得力だと思った。
■箒
身近なものが楽器になるよ、ということで、箒。
まぁ筒状のものを吹けば、音は響くだろう。
軽く思っていたら、異様に本格的な音で演奏された。
どよっ
あまりに異様なレベルに、観客席から今回一番のどよめきが漏れた。
(この瞬間だけは空間に大人の反応が満ちてた。「どよめき」のような空気の動きにも、年齢の雰囲気が出るとは)
剣道の有段者が持つと、箒も凶悪な凶器になるのと同じく、音楽家に持たせたら箒も立派に楽器になるのか…。
■楽器紹介
個々の楽器の名前紹介と短い演奏がありました。
こういう時、コントラバスやファゴットはオチ担当ですね。
演者の方も心得ておられる。
一通りの紹介の後、全部の楽器で演奏がされた。
単体でももちろん綺麗なのだけど、一斉に演奏すると全く別物になる。
そりゃ私だって、その程度のことはちゃんと理解してる。
でも実際に聴くと説得力が違います。
「スイート」さんや「プリキュア」さんを象徴するような展開に、かなり感動しました。
■指揮体験
指揮者をやってみよう!
ということで、客席から2名の女児様が選ばれ、舞台に上がりました。
ちなみに彼女達が着用していたのは、ベリーさんとマリンさんの戦闘服。
臨戦態勢で来た甲斐があったというものです。
事前に2拍子の練習はされていたものの、いきなり舞台に上がって平常心で居られるはずがない。
演目は「カルメン」。かなりテンポも早いです。
ちゃんと演奏に遅れず、指揮をすることができるのかしら。
…と考えた自分の馬鹿さ加減を非常に恥ずかしく思いました。
指揮者の体験コーナーなんです。指揮者ってのは、演奏の指揮をする人なんです。
従って、「演奏に合わせて指揮をする」なんて根本から間違ってる。
「指揮に合わせて演奏する」が正解だ。
そんなわけで、お子様の振る指揮に合わせて、合奏団の皆さまは演奏されていました。
テンポはかなり遅かったし、途中乱れたりもしたけど、ちゃんとそれに合わせておられた。
これは録音物を前にしての指揮者ごっこではできない体験だ。
本当に自分の振る指揮に合わせて演奏が作られていくのは、なかなかできない体験のように思う。
とても良いコーナーだった。
【プリキュアさん&歌手様】
フルメンバーによる完全オールスターズ。舞台に並ぶだけでも圧巻。
曲は基本的にテレビサイズ。
「スイート」さんのフルが聴けるかと期待していましたが、そこは残念。
でも生演奏でこの面子の演目が見られただけでも満足。
1曲目は「スイート」OP。
いまいち地味との評判のあるスイートさんですが、決してそんなことはないですね。
「この世界はつながってる」等々、従来シリーズよりも横の広がりを意識されてる曲のように思う。
そのせいか、こういう場での破壊力が素晴らしい。
最初はスイートさんだけでいた舞台に、曲に合わせて通路を駆けあがり、諸先輩方が終結した時の迫力は文字では言い表せない。
ED曲ではダンスレッスンが行われました。
今年のダンスの難易度はかなり高い。
この辺は前田健さんが解説されてるので、Twitterを読むのがお勧め。
スイート組以外のプリキュアさんは、客席に降りて踊ってくれました。
真横に!プリキュアさんが!
踊るたびにプリキュアさんの拳が頭上をかすめるのが、なんとも言えない興奮を呼び起こします。
あの手で幾人もの敵を屠ってきたのか…。今、立ちあがったら、殴っていただけるんじゃなかろうか…。
こういうイベントは、ど真ん中よりも通路側がベストですね。ラッキーだった。
【前回からの反省】
以前のコンサートは、微妙に難しいところがあったように思う。
主催者側も、どう盛り上げるのか意思統一できてなかったというか…。
「TEUCHI LIVE」に触発されて実施してみたけれど、参加者の行動を読み違えて、盛り上げそこなった面があったというか。
それを踏まえてか、今回は演出にも工夫が凝らされていた気がします。
大人も子供も、すんなりと参加できるようになってた。
スイートさんの裏テーマ「リベンジ」は、こんなところでも。
前回はDVD化の告知がされていたものの、何故か販売中止に。
一参加者としては思い当たる節がなきにしもあらずですが(馬鹿騒ぎする大人がいた、とかではない)、真実不明。
多分、興奮しすぎた夢原さんがカメラを殴り壊したのが原因だと思う。
今回のもDVD化予定。リベンジです。
開演前に何度も「カメラが入っている」「客席が写る場合があるが了承して欲しい」とのアナウンスが流されてました。
あと、夢原さんがカメラに接触しないようにも。
そんな中でも起こるものは起こる。
前半のラストソング「プリキュアモードにSWITCH ON!」の際のこと。
知名度としては決して高くはなく、3シリーズ分しかカバーしていない曲ですが、オールスターズはここから始まった。
2008年のコンサート時点での切り札ソングだったこともあり、この曲が採用されたのは非常に感慨深かったです。
当時から比べると、プリキュアさんも歌手さんも2倍になったんだよな…。
舞台も照明が完全に消され、暗い中、雰囲気たっぷりで演奏が行われました。
暗い中。
演奏が…。
…暗い中?
「音が変だ」と気付いたのは、最初の数節が終わった頃。
マイクトラブルか?くらいに思ったのですが、なかなか復旧せず。
それもそうです。
暗かったら、譜面も指揮も楽器も見えないじゃないか。
サビにかかろうとした辺りで、慌てて司会のお姉さんが飛び出して、演奏中止。
どうも本来は点くはずだった譜面灯が点かなかったらしい。
「音が少なくて、唄いながら怖かった」とは工藤さんの弁か。何も見えない中、辛うじて演奏を続行してた合奏団の方と、不安に負けずに唄い続けた歌手様が凄い。
舞台裏ではプリキュアさん達も頭を抱えたことと思います。
多分、夢原さんだけは「あたしは何も知らない」とばかりにお澄まししてたんだと思いますけれど。
例によって、興奮して握りつぶした電灯のスイッチを隠しながら。夢原さんの始末書スキルは高すぎる。
【お土産】
ペンライトが販売されてました。
色はピンク・紫・黄色・青。
美翔さんへ敬意を表して、紫を買ってみた。
コンサートDVDの予約も行われてた。
特典は映画ポスター。
今度こそ絶対に販売するという覚悟を感じた。また夢原さんがカメラを破壊しないことを祈ります。
「DX3」の前売り券を買ったら、ブックレットが貰えた。
小清水さんの紹介欄が熱いです。
アップルフィールド大先輩…。
【感想】
とても良いコンサートだったと思う。
ただの「プリキュア」でも、「コンサート」でもない。
どちらかだけがメインというわけでなく、プリキュアさんと合奏団さんが協力して、場を作りあげてる感を強く受けました。
プリキュアさんの魅力の一つは、アニメそのものだけに留まらず、場が広がっていくことにあると思ってる。
スタンプラリー然り、ツアー・ダンス・本・服・ミュージカル然り。
そのラインナップの一つとして、今後も「コンサート」を続けてくれると嬉しいです。
とても良かったけれど、まだまだ改良の余地もあるようにも見えます。
例えば北条さん・南野さんの二人だけで場を持たせろ、と言われたら現状では色々ときつかったろうとも思う。
伸び代があるのは良いこと。これからもプリキュアさんが楽しみです。
(左画像) プリキュアオールスターズ スペシャルコンサート with京都フィルハーモニー室内合奏団 [DVD] (右画像) プリキュアぴあ |
【蛇足】
「DX3」に先駆けて、「スイート」さんの引き継ぎとしても良かったんじゃないかな。
不思議なことに、「スイート」OPEDへの印象がかなり変わった。
コンサート終了後、多くの女児様がペンライトを振ったり歌を口ずさんでいましたが、大半が「スイート」さんだった。
(まぁ最後に演奏されたのが「スイート」OPだからというのも大きいのでしょうけど)
生で聴くと映えるのか、それともオールスターズと相性が良いのか。ちょっとした発見だった。
それと北条さんの変身バンク、かなり荒ぶってるのですね。
実際に見ると、映像以上にパワフルだ。
ちなみに花咲さんのお手々ぐるぐるも、生で見ると感動します。桃園さんの生変身もとても好き。凄く頑張ってる。
【蛇足2】
これだけプリキュアさんが集まると、当然気になりますね。
誰が一番人気があるのか。
もちろん現役世代が一番有利なはずですが…。
会場内に最も多かったのは、私の印象ではリズムさん装備の方々。
メロディさんを圧倒されてました。圧倒というか、完封。
ていうか北条さん…。これは、始末書レベルの完封されっぷりでは…。
保護者さん:
「やっぱりメロディが好きなの?」
女児様:
「ううん。リズムが好き」
そんな会話まで聞こえてくる有様…。
近くにいた女児様は、黒キュアさんのキュアドールを握りしめて観覧されてました。渋いチョイス。
前出の通り、ベリーさん装備の方もおられた。
多くの女児様が、普通着の下にキャラリート仕込んでいたりして、格好良かったです。
最近映画化された某SFサバイバル漫画の中で、「緊急時に備え、学生服の下にバトルスーツを仕込んでいる」描写がありましたが、そんなノリ。
彼女らは、常に戦闘態勢だ。
最後に。帰りがけに、たまたま漏れ聞こえた女児様の会話より。
女児様:
「リズムとムーンライトとパッションとドリームが好き」
「『ふたりはプリキュア』では紫が好き」
美翔さんガッツポーズ!
やった!これは、やった!!
頑張ってきた結果が、やっと評価されるようになっ…
女児様:
「もう一つの『ふたりはプリキュア』でも紫が好き」
……?
多分、「MaxHeart」と「SplashStar」のことを言ってるのでしょうけど、「どっちも紫が好き」?
「MaxHeart」の紫が誰なのか、非常に気になるところです。
そもそも、他のシリーズの娘さん達はちゃんと名前を呼んでもらえてるのに、「紫」と色表現。
美翔さんは本当に勝ったんだろうか。
ささやかな疑問を残し、大阪のコンサートから帰ることになりました。
終演後の帰り道で、母親に向かって女の子が
「イーグレットにタッチできた!」
と嬉しそうに報告していました。
※ちゃんとイーグレットと言っていました
TVサイズなのは、メインターゲットが
お子様なので仕方がなかったですね…
2コーラス目以降を知らない可能性が大なので。
3月の大宮にちょっと期待します。
後、確かにスイートの曲は生で聴く前と後では、
曲に対する思い入れがだいぶ変わりました。
散々身に染みていましたが、これが生歌の力ですね。
もしかしたら参戦されてるかと思って伺いましたら、
呼吸をするごとく当たり前の話になってましたね。すません。
私も土曜日だけの参加でしたが、全体的にはいい感じでしたね。
ゲネプロのような感もありましたが、それもご愛嬌?
あと、室内楽ではちょっと音が薄くてマイクで力いっぱい歌ってる歌手様には
相当やりにくいんじゃないかなと思われる節がたくさんありました。
あと、私の横のお父さんが娘を膝に乗せて、ずーっつとデジカメでプログラムを撮影。
さすがに注意しましたが(というか、なんで私がABCのコンテンツを守らにゃいかんのだ?
目の前にいたバイトもだるそうにして下を向いてばっかり。その隙の犯行でしたが。)
夢原さんにブン殴られればいいのにと念じておりました。
teuchiライブには行ったことがありませんが、
バンドスタイルと室内管弦楽スタイル、
どっちが楽しい感じなんでしょうね。
いずれにしてもDVDの発売が楽しみです。
あとリズムさん完勝でしたか、まぁメロディのは難しそうですもんね