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(第6話)ひろがるスカイ!プリキュア「伝えて!ソラの本当の気持ち」感想

2023年03月12日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第6話)ひろがるスカイ!プリキュア「伝えて!ソラの本当の気持ち」感想


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第6話より)

かなり奇妙で違和感のある回でした。プリキュアさんは序盤で違和感を覚えたところはテーマに関わっているので、ちょっと怪しんでみる。

ましろさんと距離を置こうとしていたソラさんですが、今やすっかり、ましろん中毒患者と化してしまいました。
彼女が学校に行っている間が落ち着かない。完全に依存症です。過剰な優しさは、人格に悪影響がある。

「ふたりはプリキュア」リスペクトということで、ここまでかなり「ふたり」が強調されてきました。
が、そうなると「ひとりではダメなのか」「ふたりの弊害」がカウンターとして沸き上がってきます。

まず「ひとりではダメなのか」。
ハグプリでも「思い出があるから踏ん張れる」に対し、「思い出がない者は救われないのか」が突き付けられました。
同じことが、ひろプリでも言えそう。

「ひろプリは20代半ばを意識している」説に則れば、ここまでの「ふたり」描写は、後の配偶者や頼れる同期との出会いと言えそうです。
子供時代を終えて、親元から独立した。同級生とも疎遠になる人が多いでしょう。
今までとは異なる未知の世界で孤独になるものの、これからの一生を共にするような頼れる人と出会い、共に切り抜けていく。
とても「美しい」し、「正しい」と思う。理想的なライフプランだ。

ですが現実には、そんな人には巡り合わないケースもあるわけで。

カバトンはまさにそのパターンとも言える。同僚も伴侶も居ない。これはカバトンが悪かったのか?…といえば、まぁ彼の性格からして自業自得のような気もしますが、現実には「たまたまそうなった」も大いにあります。
「毎日職場を往復するだけで出会いがない」は、20代半ばの悩みとしてリアルだと思う。

これに回答しようとすると、

・新しい場所に飛び込んで、好悪はさておき、まずは知ってみよう(スタプリ)
・自分の価値観を曲げる必要はない。ただ時には何かを犠牲にしてでも前に進み(ヒープリ)
・それが何の役に立つかは分からないが、目の前のものを楽しめば(トロプリ)
・自分はひとりではない、世界には様々な愛が溢れていると気が付ける(デパプリ)

といった感じでしょうか。
ハグプリ以前のシリーズだと上手く回答できないので、そこそこ当たってるかもしれない。

「ふたりの弊害」は今回のお話。
ソラさんは明らかに「弱く」なっている。

頼まれたお使いを投げ出し、立ち入り禁止の看板を無視しています。ソラさんの性格的にも、プリキュアコンテンツ的にも違和感がある。

カバトンとしては「プリズムが別行動をしているから、スカイを足止めして1対1での勝負をしようとした」のかもしれませんが、ストーリー上まったく意味がない。奇しくもソラさんが語ったように「尺の無駄」です。ただの倒木や、普通に工事をしていたので迂回して山道を走破した、とかでも良かったはず。

学校に行きたい動機も、学びではなく「ましろさんと一緒にいたいから」というのも納得感が薄い。
これまでの彼女の言動からすると、「せっかくのこの機会、多くのことを学んでヒーローとして成長します!」でも良かったと思う。
実際に自発的に文字の勉強をしていますし。

精神的に孤独を抱えていることは繰り返し描写されているので、矛盾だとは思わない。そういう意味では自然な描写なのですが、これを「よし」としたのに違和感。
現実でも、伴侶や同僚との協力は確かに「美しい」し「正しい」のだけど、依存してしまうと問題です。

今回の描写は、「仕事一筋だった人が、恋人ができて視野が広がった」というポジティブなものなのか、「恋愛に夢中になって生活が崩れた」のネガティブなものなのか。どちらとも見えるので、今後なにかがありそうな気配を感じます。

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