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(第43話)ひろがるスカイ!プリキュア「 プリズムシャイン!心を照らして!」感想

2023年12月09日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第43話)ひろがるスカイ!プリキュア「 プリズムシャイン!心を照らして!」感想

ソラさんがバッタモンダーと和解なされた。
プリキュアさんは懲罰者ではなく、反省した相手は赦すのでそれ自体は不思議ではない。
(逆にこちらの価値観に歩み寄らないものは、『罪』の軽重に拠らず爆殺なさる)

ただバッタモンダーは歴代でもかなり凶悪なことをし、それに対する怒りの描写も強烈だっただけに、若干笑顔に怖いものを感じる。
バッタモンダーフィルターの演出もそれに拍車をかける。ソラさんは本心がよく分からない…。


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第43話より)

無力。無能。落ちこぼれ。
バッタモンダーはそのように評価され、彼自身もそう卑下していた。

ですが視聴者の持つ印象はかなり違う。
青の護衛隊をも利用してスカイランドを窮地に追い込み、国防の要たるシャララ隊長および国王夫妻を瀕死に。
キュアスカイの戦意を奪い一時的にとはいえ戦線離脱させ、今回もプリズムの変身アイテムを奪取しています。
アンダーグのみならず、歴代幹部と比較しても華やかな戦績を誇っている。

しかしながら不運なことに、アンダーグは単純な腕力しか評価しないらしい。そんな馬鹿な。
もしスキアヘッドが「よくやった。見直したぞ。あとは任せろ」と変身アイテムを受け取っていれば、決着がついていたかもしれないのに。

上記を踏まえると、今回の話は「無力かどうかは他者ではなく私が決める」に力点があると思われます。
ましろさんは頻繁に「優しい」と評される。単純な腕力では最弱クラスでも、評価基準は腕力だけではない。
もっと言うなら、おそらく本人としては「優しい」もあまり納得はいっていないんじゃないかしら。これも他者評価。
だから「絵本」という自分で見つけた道を進んでいらっしゃる。

落ち葉でいえば「樹の養分になる」は他者が言っていること。客観的にはそれが価値ではあるかもしれないが、落ち葉本人がそれに従う謂れもない。
自分の価値基準は、自分で決める。

「飛べない鳥でも良い」や「(シャララ隊長の)私のようになるな」等々も同様で、これがひろプリさんのテーマっぽい。
あげはさんが若干薄いですが、これからまだ何かあるのかもしれない。

ただそうすると「正真正銘に無力なものは無価値なのか」がカウンターになりえる。
具体的には赤ちゃん。客観的に無力だし、主観的に自分の価値を見出すこともできない。
もしかしたらそこから第1話の「ヒーローは、泣いている子供(赤ちゃん)を見捨てない」に繋がる…のだろうか。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (あら)
2023-12-20 21:42:24
まあ、、色々策を弄しても結局パワーで負けたから「弱いやつが立ち回りを考えても限度がある」みたいな理屈はわからないでもないが…それでも巨大ランボーグは物理的に苦戦していた
ソラさんはバッタモンダーに怒ってはいたが、スキアヘッドに始末されそうな場面に遭遇したらカバトンの時と同じように助けてしまいそうではある
返信する
Unknown (ruby_gillis)
2023-12-21 23:55:24
戦績を見るとかなり立派なのに、単純腕力しか評価されないのは気の毒です…
返信する

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