穴にハマったアリスたち

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(第20話)ひろがるスカイ!プリキュア「ましろの夢 最初の一歩」感想

2023年06月18日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第20話)ひろがるスカイ!プリキュア「ましろの夢 最初の一歩」感想

ひろプリにも人魚さんが登場しました。この調子でローラのゲスト出演や、ソラさんの人魚化とかにも期待したい。


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第20話より)

昔々のある日のこと、ましろさんは今日もいつもの如く過ごされていた。

エルちゃんから絵本を読めとせがまれ。
ソラさんのジョギングを見送り(同じ土俵でついていくのは止めたらしい)。
お気に入りの店で、なぜか店員さんにヘルプを求められ。
そこで見かけた絵本コンクールに応募することになり。
問答無用で画材を調達され。
もがいていたら、砂場で遊ぶエルちゃんがお友達とトラブったので、優しく介入しようとしたら拒絶され。

こうして羅列すると、確かに彼女は流され続けているように見える。
実際にはそうではなく、周囲もそのようには思っていなくても、ましろさんの主観としては、やっぱり思うところがあるのも分かるかも。

※本筋と外れますが、砂場での件は「ましろさんが砂山とか作って遊ぶ」が一つの解だと思う。意識を「スコップそのもの」から「砂山を作る」に誘導することで、スコップへの執着を減らせる。エルちゃんが自分からスコップを渡して「これで作れ」と言ってくる(絵本を渡してきたように)のも期待できます。

エルちゃんの件で閃いたましろさんは、一心不乱に取り組んでブランコの絵本を完成させました。大きなブランコ。みんなで乗ったら大きな虹も見られた。
森の中からライオンやらクマが集まってくるのは正直恐怖ですが、そこはご愛敬。

「これからも絵本を描きたい」とおっしゃってはいましたが、絵本作家になりたいというより、自身の「優しさ」を具体的な出力に繋げていく方向性のように思えます。
先日、玩具のスカイミラージュが視力・聴力がなくても楽しめるように設計されているのが話題になりました(参考:おもちゃ大賞公式ページ)。ましろさんの夢はこれに通ずる話に思われます。
「優しい」という漠然とした特性を、具体的な形にする発想は良いな。

以下、かなり語弊のある表現になります。
「ひろプリ」は20代前半(最初期の視聴者の現年齢)を想定している説でいくと、ましろさんは専業主婦/主夫や、家庭に比重を置いている共働きの方を意識しているようにも見えます。
初期のソラさんの「私が戦います、ましろさんは安全なところに」のやり取りや、突出した特徴的なスキル(〇〇職の国家資格□□のような)がないあたりも、それを連想します。

当然ながら主婦/主夫業は悪や劣っている人ではなく、劇中でもそのような描写はされていはいません。能力の上下ではなく、活躍している場所の違いです。
ただ当人が置き去り感を覚えるのは現実でも言われる問題で、その解答の切り口の一つが今回だったのかなと。

※「育児経験を活かして新商品の開発」などに限らず、「毎日の料理のレシピを残す」「子供のアルバムを作る」なども同様。実体化させると目標を持ちやすく、自信にも繋がる。

なお、これは公式に恋愛的な百合カップルを推奨しているといった主張ではありません。
職場における営業と事務職、スポーツのストライカーとパサー、バトルでの前衛と後衛にも当てはまるテーマを、20代前半の人が今後の進路として悩む「仕事と家庭」を通じて扱っているだけだと思います。
定番の「赤ちゃん」キャラもいるので、「主婦」のイメージに被せるのは自然な流れだと思う。

ついでに言えば、(しばしばひろプリの欠点とも言われる)「学校などの周囲との繋がりが薄い」「ソラ・ましろ組と、あげは・ツバサ組で分断されている」のも20代前半を想定しているからじゃないかな。学生時代と違い、新社会人だと皆でべったり仲良くとはならない。

更に、あげはさんとツバサくんが、いわゆるおねショタっぽく見えるのもこれの余波な気がする。

2人組と2人組に分けるとなったら、片方は元祖とも言える同年代女子として、もう片方は被らないように特徴をつけたい。
年上女子・年下女子は、同じくメモリアルシリーズのハグプリでやっている。ではいっそ男子キュアをこのタイミングで消化するかとなり、同年代女子と男子だと生々しく夫婦に見えてしまう(上記の主婦/主夫の印象がダイレクトすぎる)ので、年下男子になった。とか。

ゴリ押しというより、配慮しようとした結果じゃないかしら。まぁ「この要素は人気でそうだよね」の打算はもちろんあったにせよ。

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