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穴にハマったアリスたち

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フランス旅行記 余談「戦うヒロイン様」

2009年05月28日 | 旅行・ジャンヌダルク
海外では「明日のナージャ」が大人気!

そんなわけで、不毛の大地が広がるイメージの強いヨーロッパ大陸。
そこにはプリキュアさんの栄光はありません。
かの地に神はいない。人はそれを地獄と呼ぶ。

その地獄の一つフランスに、先日の連休中に行ってきました。
せっかくですので、お土産として向こうのアニメ誌を買ってみた。
わざわざ海外まで行ったのですから、現地のリサーチをしないといけません。偏った目線で。



まぁフランス語が読めないので内容はさっぱり分からないのですが。

取り上げられているコンテンツはごった煮状態です。
どういう経緯でフランスへの輸出が決定されてるのか分かりませんが、「めぞん一刻」特集の横で「ハルヒ」が微笑んでいたりする。
じゃあ極端に時間差があるのかといえば、最新版「スレイヤーズ」や「ナルト」は既にフランス戦線に投入されてるみたい。基準がよくわからない。

現地の子供相手に、日本語の家庭教師もどきをやってる知人曰く、「ナルト」の人気は素晴らしいそうです。
というか、それがモチベーションで日本語勉強してるっぽい。
他にニンテンドーDSの人気ぶりも強かった。どこの駅に行っても見かけました。人気ソフトは音ゲーもどきみたいで、日本とは違うっぽかったですけれど。

日本のアニメ誌にない特徴として、「放映中のアニメ情報」が「フランス」と「日本」の2本立てになってます。
放送もDVD販売もされていない日本アニメの情報を手に入れてどうするのかとも思いますが、日本文化として興味を持ってくれてるようで素直に嬉しいです。
ちなみに、「日本の最新アニメ情報」の1ページ目はこれ。





天下の桃園さんを差し置いて。
フランス的に要注目されてる勝者さんは「マリー&ガリー」でした。
「マリー」に全額ベットして、毎週レビュー記事を書いていた方々は勝ち誇りつつ、配当金を受け取られてください。

仏語が読めないながらも目にとまった記事としては、「日本の漫画に見る漫画家特集」らしきもの。
漫画家が主役の漫画は最近では珍しくもない気がします。
確かに特集組めるだけのネタはあるのかもしれない。

そんな数多の漫画家キャラの中でも、真っ先に紹介されるべき最もポピュラーな方は、日本でも大人気の彼でしょう。





炎尾燃さん。
亜城木先生だなんて若造のことは知りません。
こうして日本人像が歪んでいく。

前述のとおり、プリキュアさんのお姿はどこにも見られず。
ですが。





日奈森さんは燦然と微笑んでおられた。
一体両者の何が違うというのか。
ああ見えて、日奈森さんは仏語が得意だったりするんでしょうか。
それともこれがフランス娘のモルセールさんを雇用した成果なんでしょうか。
全くもう。プリキュア娘にもフランスの関係者がいるのに、全然役に立ってないじゃないですか。気の毒なので名前は伏せますけど!

雑誌から離れて街中を見まわすと、「ナルト」や「ブリーチ」はそこかしこで見かけました。あと「遊戯王」。
東欧でも山のように見たし、ジャンプ陣営は実に優秀です。
で、我らの女児向けコンテンツとしては、一番見かけたのは奴でした。



どこに行ってもわらわら居た。
さすがは「おねがいマイメロディ」で最も人件費が高かった噂される御大です。
出演時間は毎回10秒程度だったのに、ギャラの7割はあの猫のものでしたからね…。
残りの2.5割は白ウサギ、0.5割はその弟のもの。歌ちゃん?彼女は背景の小道具扱いでの清算ですよ。ちくしょう。
(なお、海外では得意の擬態をなさってませんでした。日本では各地で名産品に擬態した変態プレイの数々を晒してる御大も、海外では猫を被っておられる)

フランスでの日本アニメ熱は継続的にかなり高いらしく、コミケ的なものも開催されています。

 JAPAN EXPO 2009

今年で10周年。毎年7月初めに開催されてて、今年のメインテーマの一つはCLAMPさんらしい。
以前に某格闘ゲームの大会に招待されて渡仏したことがあるのですが、その時のイベントはこれだったんだろうか。
大会名を忘れてしまったので確認できないのですけど、もしそうだとしたら随分と大規模に成長されてます。エネルギーや勢いは日本以上なのかもしれない。

日本以上といえば、以前にフランスに行った時には、駅のキヨスクで普通に「セーラームーン」さんの如何わしい同人誌が売ってあって発狂しました。
描いた人も、まさか海の向こうでそんなことになってるとは思うまい。
今回も多少はそういうサプライズを期待したものの、残念ながら遭遇できず。ちぇ。美翔さんの変な本見かけたら絶対買おうと思ってたのにー。
でもBLは余裕で見かけました。オタク文化と呼ばれる日本も、普通にフランスに負けてる気がしないでもない。


最後に、せっかくなので現地の「なかよし」っぽい雑誌と、「ちゃお」っぽい雑誌を買ってみた。





「Witch」と「Wink」。
相変わらず仏語が読めませんが、イラスト的には日本とそう変わらない気もする。
登場人物の小娘様はちゃんと変身なさったりしてる。
変身モチーフとしては妖精が多い感じ。今の流行りなのか。それともお国柄なのか。

フランスでの知名度や立ち位置はもちろんさっぱり分かりませんし、そもそもフランス原産かも不明ですが、どこの本屋でも見かけたのでそれなりのシェアはあるんだと思う。
ただ向こうの大人の間では、明確に認知できるほどの知名度はないっぽい。
というのも、上記の本、まとめて1か所で買ったのですが、どさりとレジに置いたところ、レジのお姉さんからうんざりした声でこう言われました。

店員さん:
 「Wink!Wink!Wink…!」

いやWinkだけでなくWitchも買ってます。
どうも区別はついてないらしい。
ていうか、購入した本に突っ込み入れる店員!ひぃっ!

さすがの私も猛烈に恥ずかしいです。
思わず苦し紛れに「それは娘ので…」的なことをモゴモゴ口走ってしまいました。
なんて見苦しい。

店員さん:
 (にっこり)
 「貴方はとても彼女を愛してるのね」(的な英語)

一瞬、意味が分かりませんでした。
そして次の一瞬、『私の娘の物』と言おうとして『それは私の娘だ』と言ったことに気が付きました。
ただの危ない人です。客の買った本に突っ込みを入れる店員と、いきなり嫁発言する客!地獄絵図だ。

でも気の利いた答えだと向こうは受け取ったのか、対応が急に朗らかになり、別れ際には「アリガトー」と日本語で声掛けてくれました。
これがエスプリってやつですか。
私もフランスまで来て、ようやく少しは一人前になれたのかもしれない。だけどもうこんな体験をするのは嫌だ。


【蛇足】

フランスに行くのなら彼女の出番とばかりに、日本からフランス娘を連れて行ってあげました。



ピンボケしてるのは彼女の人権に配慮したからということにしておこう。
現地で大活躍かと思いきや、全く話題にもなってないこの体たらく…。
これだから檸檬は困る。
コメント (6)
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