穴にハマったアリスたち

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トラウマに、向き合おう -京急油壷マリンパーク

2009年02月11日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
唐突ですが私にはトラウマがあります。
海洋生物が怖い。
割と真面目に、悪夢にうなされることがあるくらいには。

それというのも間違いなく、幼少時によく行ってたスミソニアン博物館のせいです。
あの博物館は入館料は安いし展示物も面白いしで大変良い所だと思うのですが、子供にトラウマを刻みこむことを自分たちの使命と勘違いしてる節がありました。
恐竜の化石コーナーでは「…これ、要するに死体だよな」と我に返らせる奇妙な展示をするわ、珍しい昆虫コーナーでは1/1実寸大本物の「ゴキブリ数万匹に占拠されたキッチン」の展示をするわ…。
しかも巧妙に入口からは死角になるところにトラップをしかけ、出るには恐怖のコーナーを抜けないといけないとか、そんな悪辣な構成を作ることに執念を燃やしておられた。

で、冒頭の「海洋生物」ですが。
何の展示だったか思い出せないのですが、入口を入って左に細長い展示ホールがありました。
そこに呑気に踏み込んで展示物を眺めてたのですが、ふと妙なプレッシャーを感じて頭上を仰ぐと…

シロナガスクジラの成獣の剥製が天井からぶら下げてあった。

それの何が恐怖なのか、実際に体験してない人にはきっと分からない。
純粋に巨大な生物が怖かったのか、それとも「そんなものがあるのに全く気がつかずに呑気に展示を眺めてた」ことが恐怖だったのか。
自分でもよく分かりませんが、とにかくもう怖かった。

その後、どこぞの水族館でジュゴンの水槽を横から眺めたときに「ああ、自分はこういうのダメだ」と悟りました。
上からではない。横からです。水面からは想像できないほど、奴らはでかい。
信じがたいほどの巨体で、かつ異種族だ。

学生時代は水泳や水球、飛び込みをやっていたので、泳ぎは基本的に得意です。
最盛期には1日12時間以上足のつかないプールで過ごしてたし、「足がつったから溺れた」という言葉の意味が分からなかったりする。両手足使えなくても、だから何だというのだ。
でもだからこそ逆に、水中での自分の行動限界が分かる。水中で奴らに遭遇したときのことをリアルに想像できてしまう。怖い。怖いよ。

単に巨大な象やカバは怖くも何ともないのですが、舞台が海になると話が違う。
例えば船に乗ると、自分の足の下を巨大生物が階層的に蠢いてるわけですよ。
たかだか100メートルとか200メートルとかしか離れていないところに。
しかもそれに気がつくことができないというのが、また怖い。

ですから私が「人魚」さんに強烈な感情を抱くのは当然の帰着なのです。
奴らはでかい。小柄に見える るちあさんでも軽く3メートルはある。
恐怖ですよ。もう崇めるしかないじゃないか。
(ちなみに恐竜ではプレシオサウルスやエラスモサウルスが好きです。厳密には恐竜じゃないけど。多分、「のび太の恐竜」の影響だと思う。ただフタバスズキはあまり好きくない)

…だらだらと長くなりましたが、ようやく本題。
そんなわけで、何となく水族館に行ってみました。
人はトラウマから逃げてはいけないのです。

 

行き先は油壷マリンパーク。
この水族館の評価的なものは知りませんが、先月乗ったANAの機内雑誌に紹介記事が載ってたので気になってました。
なんでも、でかいサメの剥製があるそうです。トラウマ克服には良さそうです。

 

2メートル弱はあるチョウザメの群れ。
ありていに言って気持ち悪いです。
ガラス壁越しだから我慢もできますが、スキューバダイブ中に遭遇したら吐きそうな気がする。

 

1メートル弱の蟹と謎のワーム。
ありていに言って気持ち悪いです。
冷静に考えてくださいよ。普通に地面を歩いてて、こんな生物がそこらを這いずってたら吐くしかないじゃないか。
水の中なのをいいことに、奴らは好き勝手に進化しすぎだ。

 

目当てのでかいサメ。
メガマウスシャークだとか言うそうです。
体長5メートル。重量1トン。生息域は浅いところで水深150メートル程度の所。

おぞましいことに、この生き物が発見されたのは1970年代だそうです。
5メートル級の生物が、わずか150メートル下でのたうってるのに、全く気がつかずに船で航海してたわけです。
人類は数千年もの間安穏としすぎです。だから海は怖いんだ。マジで。

ただ、思っていたほどには恐怖を感じませんでした。
何でだろう。
シロナガスと比べれば小さいからか。それとも私が成長したからか。

 

そんなことをボーーーーっと水槽を眺めながら考えて、ふと気がつきました。
私は魚類はそれほど怖くないらしい。
何というか、奴らの目を見てると愛嬌があります。文字どおり死んだ魚の目をしておられる。
知性のかけらも感じられず、限られた水槽の中をひたすらに回遊してる様には癒しすら感じます。
この子らは馬鹿だなぁ。この魚脳め。

少しトラウマを克服した気分で、次はイルカのコーナーに行ってみました。

 

化け物め。
僅かばかりの勝利感は吹き飛びました。こいつらはマジ怖ぇ。
とんでもない重量感なのに、理不尽な速度で動きまくってやがる。

 

横から。でけぇよイルカ。

他の観客の方々が謎のことを言っていました。
可愛いだとか、目が澄んでて良いよねーとか。
騙されてやがる。奴らの目には邪悪さしか感じません。
お魚さんの可愛いお目々と違って、知性がバリバリ宿ってます。(奴らはまばたきまでしやがる!)
ふふ、観察してるのは果たしてどちらかな。
そんなことを考えてる目だ、あれは。

こいつらを見てると、否が応でも収斂進化を思い知らされます。
全く異なる生物でも、似通った環境では似通った形態に進化する。
かつては陸上生物だったとは思えないほど、お魚体型をしてやがる。
生物実験の成れの果てを見てるような気分になるなぁ…。
理屈の上では、人間を水に放り込んで10万年くらい放置すれば人魚さんが出来上がるんですよね。

 

アシカ。こいつらもでかい。
イルカもそうですが、このサイズで信じがたい機動力を持ってる。
純粋に動きが速いだけでなく、トップスピードに至るまでが早すぎるし、反射能力や旋回能力が異常。

 

ちょうどお姉さんが餌をあげさせられていました。
実に勇敢だと思います。私なら絶対にご免こうむる。
画像の個体はまだ小さい方ですよ。
映ってないところに、これより4倍はありそうな奴がいる。
そんな肉食生物のいるところに生身で入るなんて…!

お姉さん:
 「これからアシカに餌をあげます」
 「ここのアシカは元気がいいので、ジャンプすると柵を乗り越えますから気を付けてくださいね」

…何か、さりげなく恐ろしいことを口走られた気がする。

不穏な空気を感じ取ったか、横で見ていた女児様がボソリとつぶやきました。

女児様:
 「アシカ、怖い」

偉い子です。曇りない眼で見れば真実が見えるんです。
アシカは怖い。海洋哺乳類は怖い。
そんな恐怖を振り払うように、女児様は続けてこうつぶやいていました。

女児様:
 「でもあの人たちは立てないから大丈夫」

直立歩行の優位性が彼女の拠り所のようです。
海に逃げ還り、足を捨てたことを悔やむがいい。
でも女児様は気づいてるんだろうか。
「あの『人』たち」という表現をしてしまってるあたり、アシカを対等以上の相手と無意識に認めてることに。

 

そのアシカの足。
冷静に考えれば当たり前ですが、あれはヒレではなく足なんだよなぁ。
ちゃんと指らしきものが見える。不気味だ。

 

ペンギンさん。
私はペンギンも怖いのですが(昔、1メートル越えのペンギン数十体が直立してる展示を見たことがある)、イワトビペンギンサイズなら平気です。
ここでもお姉さんが餌をあげさせられていました。

お姉さん:
 「みんな何か質問はあるかなー?」
 「…」
 「…ペンギンの種類について?いっぱいいますよ。お姉さんよりも大きなペンギンもいます」

…またお姉さんがさりげなく怖いことを言ってる。
ここの館員の方は何か病んでるんですか。
そりゃこんな怖いところで働いてたら仕方がないとはいえ。

ちなみに上の画像は、餌をやってるその横にいるペンギンさんたち。
ご飯タイムだというのに、ぼんやりとしてやがります。
先ほどのアシカは餌をめぐって血しぶきをあげていたというのに、こちらはいたって平和。というか、何も考えずに人生を送ってそう。
所詮は鳥頭か…。ペンギンさんとは仲良くできそうな気がしました。

 

帰りに買ったお土産。

一日潰して水族館まで行った結果、幾つか分かりました。
やっぱり海洋性ほ乳類は怖い。
でも魚類や鳥類は意外と平気。

少しはトラウマが晴れたような気がしたので、爽やかにお土産も物色できました。
水族館だけあって海洋生物のぬいぐるみだとか、定番のお菓子系だとか、子供用の玩具だとかが並んでます。
せっかく来たんだしと、隅々まで店内を見て回ったのですが…

…。
……。

 

………。
…………。

(拡大)

 

トラウマが深まった気がする。だから鳥は嫌なんだ。
コメント (8)
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映画「デトロイト・メタル・シティ」感想

2008年09月19日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
偶然のいきさつで、映画を見てきました。
ちなみに原作は連載ベースで第1話の頃から読んでいて大好きです。

■デトロイト・メタル・シティ

主人公の根岸くんは音楽で人に希望を与えるのが夢だった。
彼の好きな音楽はポップミュージック。
いつかはそれで皆に夢を与えたい!
が、悲しいかな。彼にはポップミュージックの才能が全くなかった。どうしようもないほどなかった。
けれど成り行きで始めたデスメタルの世界で成功してしまい、本人の意思とは関係なく、バンド「デトロイト・メタル・シティ」のボーカル・クラウザー2世として祭り上げられていく…というそんなお話。

ジャンル的には「本当は温厚で気弱な青年が、周囲から『とんでもない奴』と勘違いされて大騒ぎする」系。
ただ、同系統の話と決定的に違うのが、その彼には本気で才能があり、それによって周囲が幸せになっていってること。
「そしてみんな不幸になりましたとさ」の不幸系オチではなく、ハッピーエンドでオチるところがとても好き。

映画化と聞いたときは、そこが再現されなかったら嫌だなと思っていたのですが、スタッフさんはきちんと分かってくれていた。
台詞は下品だし、決して褒められる行為をしてるわけではない。
でも彼のメタルを必要としている人がいて、しかもそれは彼にしかできない。

劇中でやってるギャグは本当にしょうもない。
そしてしょうもないからこそ、そのギャグがひっくり返って感動に転化したとき、気持ちよく笑うことができる。
クライマックスの「ファンとともに走るクラウザーさん」のシーンは、「ギャグ」と「感動」の絶妙な具合だったと思う。
笑えるからこそ泣けるし、泣けるからこそ笑える。
安易な一発ギャグや顔芸、嘲笑系の笑いでもなく、安易な「人が死んだ」とか恋愛系の涙でもない。だから良い。

クラウザーさんにしても、その信者にしても周囲の人にしても、皆いい人で優しいんですよね。やってることは極めてアホでバカでピントも外れているのだけれど。
この話で絶対悪として描かれてるのは、そういった人たちを(勝手に)上からの目線で一方的に否定し、自分たちの文化・趣味以外を見下してる類の人たち。
彼らに対するクラウザーさんの「報復」は、だから見ていてとてもすっきりする。

クラウザーさんの衣装はチープだし、歌もたいしたことはない。
言動も冷静に見ればしょぼいし、破綻してる箇所も多々ある。
だけど、それでも貫き通せばヒーロー足りえる。ヒーローがヒーローを演じ、観客がヒーローをヒーローとして認めきってしまえば、些細な違和感なんて消失する。
その過程自体がギャグであり感動的なのだと思う。

(この辺の理屈は、アニメを見て、例えば作画ミスがあったときにそれを批判しまくるかそれすら演出として肯定的に受け入れるか・販促シーンを見て商業主義で冷めると否定するか、それともそこに「熱さ」を見出せるか、そういったことと理屈は同じ気がする)

「ヒーロー」が虚構であることは分かってる。
クラウザーさんが「ただの人」なことも当たり前にみんな理解してる。
だからこそ、そこを捻じ曲げて「魔王」「悪魔」と崇める行為がギャグとして成立するのだし、だからこそ、それによって夢を与えられてることが感動的なんです。

根岸くんの「僕の歌で、人に夢を与えたい」という夢は、一度は完全に破れます。
でも彼がやりたかったのと全く逆のベクトルの音楽で、全く逆の客層には夢を与えることはできる。
彼がやりたかったのは「夢を与える」ことであって、手段が「ポップ」なのか「デスメタル」なのかは本来些細な問題。それをギャグで演出するからこそ、面白い。
原作の対クラウザー1世編のラストバトルの盛り上がりなんか、まさにそこだと思いますよ。根岸くんが無駄に誇りに目覚めてる。本当に『無駄に』なところがまた良い。

原作の良さもそういったところにあると思ってます。
他の方の感想を見てると、「もっとギャグを」「綺麗にまとめすぎ」のようなものを見かけましたが、ちょっと視点が違う気がしてならないです。
単なるギャグ漫画ならこうも人気は出てないんですよ。積み重ねたギャグが布石となっているところが、この漫画の素晴らしいところなんじゃないかな。

スタッフさんやエキストラの信者の方、その他悪ノリしつつ盛り上げていたファンの人たちの愛を感じた映画でした。
クラウザーさんが、クラウザー『様』ではなくクラウザー『さん』であるところの微妙なニュアンスがとても重要だ。
2時間の尺で、上記に書いたことを表現するのは相当面倒だったと思いますけれど、安易なギャグに逃げることなく、きっちり仕上げてくれたことに感謝したいです。


(左画像)
デトロイト・メタル・シティ 1 (1) (ジェッツコミックス)

(右画像)
魔界遊戯~for the movie~(初回生産限定盤)


いつもこのブログを読んでくださってる方向けに蛇足するなら、「クラウザーさん」は「プリキュアさん」に置き換えても成立します。
日曜朝や土曜朝の住人ならば、この映画にも耐性があるんじゃないかななどと勝手に思ってみたり。
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サボテンのジレンマ

2008年08月06日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
ちょっと前…というか大分前ですが、どこぞでやってたダーウィン展に行ってきました。
やる気のないガラパゴスオオガメがいた。やる気のないカエルモドキもいた。やる気がなさすぎて骨になってる巨大アルマジロもいた。
基本、やる気のない生物ばかりだ。

でもああ見えても彼らは、やる気満々に謎の進化を遂げている。
嗚呼、人間の肉体改造や研鑽のなんと控え目なことか。脳内妄想で関節増やしてる場合じゃない。
久々に展示系のイベントに行ったけれど、ちょっとハマりました。今度博物館や水族館めぐりをしたい気分。

 

お土産に買ってきた一揃え。

サボテンの缶詰です。ポータブル植木の類。
ここ最近、生物系が自宅に欲しかったのでつい買ってしまいました。
ちょうど同じ時期、某こじまめさんが自給自足してたり、某あづ子さんがグロテスクなキノコを育てたりしてたので、ちょっと羨ましかったのです。

今まで数々の草木を枯らしてきた私ですが、タフネスには定評のあるサボテンならきっと大丈夫。
ちなみにこれまでに育てようとしたのはローズマリーとかジャスミンです。
良からぬ下心があったことは否めない。

【サボテンの育て方】

 蓋をあける。

 

 水を入れて同封の土塊を放り込む。

 

 不気味に膨れるので、種をまく。

簡単です。
まぁ説明書に「サボテンは水が大好き!たっぷりあげよう!」なことが書いてあり、ちょいとがっくりしましたが、丁寧に育ててあげよう。
温室育ちのお嬢さんなんでしょうね、多分。

で、先日。


 


生えた。
ありていに言って不気味です。
サボテンというか、謎の生き物に見える。


 


無学なもので知らなかったのですが、サボテンにも双葉っぽいものがあるのですね。
腹立たしい限りです。中途半端な進化をしやがって…。
サボテンさんといえば、葉っぱを生やすくらいなら死を選ぶで有名な親トゲ派だと思ってたのに、幼少時には双葉なんて生やしてるのか。
水が好物なところといい、未練がましく双葉ってるところといい、こういう進化をなめた態度はイライラします。
イライラするので、いっぱい水をあげて、早く立派なサボテンサボテンした姿に育てようと思った。
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片岡あづさ1stDVD「Sweet Box」発売記念イベント

2008年04月08日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
遅れに遅れてしまいましたが、自分の思い出の記録のために。

■片岡あづさ1stDVD「Sweet Box」発売記念イベント

 日時:2008年03月29日(土) 午後 03:00~
 場所 :SOFT 1 3Fホール
 
曲 目
01.Hurray!Hurray!Hurray!
02.未来を開く鍵
03.ぬくもり

【クイズ】
(正解者上位5名は片岡さんと写真撮影)
 01.あづちゃんの誕生日はいつ?
 02.あづちゃんは自称何博士でしょう?
 03.あづちゃんのオフィシャルブログの名前は?
 04.あづちゃんはアクセサリーが大好きで有名ですが、どんなアクセサリーをいっぱい持ってるでしょう?
 05.ニコニコアニメチャンネルで4月よりスタートし、主役の南極さくら役として出演する新番組のタイトルは?
 06.アニメ「セイントオクトーバー」で白ロリこと福井裕佳梨さんと赤ロリこと小林ゆうさんと結成したユニット名は?
 07.あづちゃんのお気に入りの石の種類は?
 08.あづちゃんのサインのキャラ名は何?
 09.今日食べた朝食は何?
 10.片岡あづさ1stDVD「Sweet Box」のピアノを弾くシーンでテロップに間違いがありました。それはなんでしょうか?

 ご本人様のブログ記事:初日終了☆Ξ


お店の一室を使ってのミニライブ。
トークやちょっとしたゲーム等々もありましたが、いわゆる店舗イベントです。
場所がお店の中なので大騒ぎするわけでもなかったけれど、こういう雰囲気は久しぶりで中々楽しかったです。
(最後にこの手のイベントに行ったのは、10年近く前の榎本さんイベントかな)

クイズの結果は6問正解で、上位には1問足らず。
問4と問6を外したのが痛かった。あと5秒考えてれば分かったものを。
ちなみに問2ですが、「キノコ」です。きらりさんと一緒ですね(酷い)

その他、ラジオ番組でやっていた企画「必殺七変化仕置人」も開催されました。
参加者から集めた「指定した役で指定した事柄に対して怒る」ネタを抽選で選び、その場で実行。
半ば大喜利と化してた気がする。司会を務めたコナミの方は古くからの知人だそうですが、なかなか面白い方でした。


最後に余談ながら。
4月5日の片岡さんのブログは、制服姿のあづあづでした。
いい年して制服コスプレか…。片岡さんはとても良い娘さんだと思いました。
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GIRLs-RockPop stadium vol.26~春よコイコイ!春到来スペシャル♪~

2008年03月17日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
幸いにしてチケットが取れたので、片岡さんのライブに行ってきた。

 

ちなみに場所は第1回の「TEUCHI☆LIVE」会場の上階。

■GIRLs-RockPop stadium vol.26~春よコイコイ!春到来スペシャル♪~

 開催日:2008年3月16日(日)
 第1部/開場:14:30 開演:15:00
 第2部/開場:18:00 開演:18:30
 会場:aube shibuya
 第1部
  スペシャルゲスト : BIRTHDAY LIVE・片岡あづさ with FANTASISTERS
  出演 : リトル☆レンズ/Chu!☆Lips/FEAM/TEAM WEST WIND/愛舞/森沢音
  MC : 林紗登未
  Opening Act : erica
 第2部
  スペシャルゲスト : FANTASISTA
  出演 : リトル☆レンズ/Saori@destiny/mimika/Chu!☆Lips/FEAM/TEAM WEST WIND
  愛舞/森沢音/erica/楠山歩
  MC : 林紗登未
片岡さんのイベントと言えば2年前の池袋イベントが生々しく記憶にこびりついています。
あの時は、池袋サンシャインシティで一人「ドリーム!ドリーム!ドリーム♥」でした。
目を覆わんばかりの大惨事。ですが、過酷な虐めを超えて、あづ子は強くなった。

演 目
01.ぬくもり
02.Diamond Sparkle

何はともあれ、お誕生日おめでとうございました。これで彼女も20歳。
今後は性質の悪い演技を強要しても大丈夫ですね。
主に歌ちゃんでそういうの希望。

他にも参加者多数で、片岡さんの出番は2曲のみ。
もうちょい聞きたかったのは山々ですが、他の出演者の方のステージも予想外に楽しめたので、まぁ満足です。
次回のイベントも楽しみにしていよう。

 

お土産のTシャツとCD。サイン貰った。幸せ。

なお先日書いた記事で懸念していた観客数ですが、いたって普通に50人弱でした。
次の日曜のマイメロライブはチケット完売してるというのに。
あれは歌ちゃんパワーだったのか…。ダメだ、何かが納得いかない。

また、ライブ中にプロモーション映像が流れたのですが、その中の出演者紹介のテロップで、片岡さんが「片岡あさ」として紹介されていました。
あづ子さん、怒ってよいと思うのですよ。


【蛇足】
イベント自体はとても満足だったのですが、悲しいかな、性質の悪い客が目立ちました。
片岡さんも頭の可哀想な客を抱えて大変だ。
うまくスルーして放置してたあたり、さすがに鍛えられてるなぁと感心。予想もしないところで強いあづ子を見た気分。

…でもそんな苦労は本来しなくても良いはずなのに。思わず同情してしんみり。頑張れあづあづ!変な客に負けないで!
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お料理教室に行ってみた

2007年10月16日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
先日お料理を勉強しに行って来ました。せっかくなのでレポを書いてみます。
でも野郎のお料理なんて誰も興味が沸かないと思うので、脳内キャラにお手伝いしてもらおう。
食と言ったらあの娘です。永遠の欠食児童 小島めファインお嬢さん!

ファイン:
 「こ、こんにちはー」

『なぜ私が』 な顔をされた気もしますが気にしません。私はお嬢さんと戯れたかったんです。



【1.材料】

 ・ぶどう(ひたすら沢山)
 ・砂糖(適量)

 ファイン:
  「わぁい、ぶどうだー♪」

 めっ!食べたら、め!
 お嬢さんのお手々をぴしゃりとして厳しく教育です。
 お腹をぐーきゅるーさせながら潤んだ目で見上げてくるお嬢さんが切ないですが、ここは心を鬼にして「調理」の概念を教えてあげないと…。

【2.ぶどうを毟る】

 ひたすらに茎から毟ります。それはもう、ただひたすらに。

 ファイン:
  「ちょっとくらいなら味見しても…」

 めっ!つまみ食いしたら、め!
 「どうして…?」とうるうるお目々で訴えかけてきてもダメです。
 そんな真似は良くないことなんです。はしたない。

【3.ぶどうを潰す】

 原型がなくなるまで、ぶしめしと潰しまくります。

 ファイン:
  「うぅ、ぶどうがもったいないよぅ…」

 なんてこと言いますか!これは立派で正しい方法なんです。
 正直、丸々とした粒が泥状になっていくのを見ると、食べ物を冒涜してる気がしてきますが…。
 料理の過程なんてそんなものです。耐えましょう。

【4.果汁をこす】

 無残に潰れた元ぶどうを、布巾に包んで絞り上げます。結構な重労働。

 ファイン:
  「ぶ、ぶどうジュース?」

 多分、もっと良い物。

【5.砂糖を混ぜる】

 絞り汁をペットボトルに流し込んで、そこに適量の砂糖を投下します。

 ファイン:
  「できた。いただきまー…」

 めっ!まだ食べたら、め!

【6.放置する】

 1ヶ月単位で放置します。

 ファイン:
  「うぇぇええぇえぇ!? 1ヶ月もしたら腐っちゃ…」

 めっ!言葉は正しく使いましょう。これは発酵というのです。
 物凄い勢いで炭酸ガスが吹き出ますが、これで間違ってないのです。
 なんかもう、目で見て分かるレベルでボコボコ泡吹いてますが、決して腐ってるわけではないのです。

【7.ろ過する】

 発酵が収まって更に放置した後、ろ過します。
 ファインお嬢さん、長い間よく頑張った。
 餓死しそうになりながらも、これでようやく完成です。

【8.出来上がり】

 所要期間約3ヶ月。以上で、お手軽自家製ワインの完成です!

 ファイン:
  「いただきま……わわわわワイン!?」

 お子様は飲んだらダメです。お嬢さん、くたびれ損。

 ファイン:
  「うぅ…ぶどうが…ぶどうが…」

 『だったらどうして私を巻き込む』 な顔をされた気もしますが気にしません。私はお嬢さんと戯れたかったんです。
 

実物です。↓


 

実はまだ作って数週間なので、放置の最中。

どこからどう見ても、腐った毒水以外の何者にも見えやしない。
ペットボトルに入れて蓋を閉めてるのですが、一日で容器が丸く膨らむほどガスがバンバン出てます。
画像からは分からないと思いますけど、底に沈殿した絞り粕や酵母の死骸が、ゴリゴリ対流しまくり。
みんな大好き美味しいぶどうが、潰して放置したせいでお嬢さんには飲めない危険な腐敗液に。
ああ、アルコールってやっぱ毒なんだな、とリアルに実感。

一応、過程としてはこれで正常だそうです。
胡散臭いですが、作ってしまったものは仕方がないので最後まで見届けてみる。
ワインは娘のように愛情を注ぐと美味しくなるそうなので、『ファイン』と命名して可愛がってあげましょう。これ、白ワインですけど。
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踵を三回打ち鳴らそう。夢の続きを見るために

2007年06月29日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
ディズニーが、ストレートビデオ用の続編製作を中止
 [eiga.com 映画ニュース] ディズニーが(映画館興行を行わない)ストレートビデオ用の続編製作を中止することになった。過去10数年間にわたってディズニーは、「ライオン・キング2」「わんわん物語II」「バンビ2/森のプリンス」「シンデレラII」「シンデレラIII 戻された時計の針」等のオリジナルビデオを積極的に製作。莫大な利益を上げる一方で、過去の遺産を安直な続編で台無しにしているとの批判を浴びてきた。(後略)
特段にディズニーが好きというわけでもないですが、「続編」好きの私としては微妙にもにょもにょ。
「赤毛のアン」で好きなのは「アンの愛情」「虹の谷のリラ」だし、「若草物語」よりも「続・若草物語」が好き。
「無印」よりも「MH」、「MH」よりも「S…は続編じゃないか。

まぁディズニーの場合、「そもそものオリジナルを作ったのが自分たちじゃないのに、勝手に続き作るな」という心理も働くので上記のケースと違いには比較できませんけど。
「勝手に続編」ということではエレクトロニック・アーツ社の「アリス・イン・ナイトメア」(注)はなかなか良かったと思う。
(注:「不思議の国のアリス」の続編のイメージで作られたゲーム。17歳になったアリスが三度目のサバイバルに挑む。なお、本年映画公開…の予定)

結局ディズニーのこの件は、「とにかく出来が悪かった」のが問題だったんでしょうか。
記事で挙げられてるタイトルを一つも見たことないので全く評価できませんが、「シンデレラⅢ」とか、ヤケクソ臭が漂ってて面白そうなのに。
続編を作ってもらえなくて泣いてる娘も多いこのご時世に、随分と贅沢な悩みだこと。

ディズニーの作った続編モノといえば、「Return to OZ」が好きでした。
前にちょっとネタにもしてみた。
第1作よりこっちの方が印象的だったので、私の中では黄色い煉瓦の道は壊れてるものだし、本気で(第1作のキーパーソンである)魔法使い達の存在を忘れがち。

多分私は「既知の設定・ストーリーがあることを使った意外性」みたいなのが好きみたいです。
最近の個人的スマッシュは「ふたご姫」の第二期。
ファインお嬢さんの急ハンドルの路線変更ぶりには惚れるしかない。

そんなわけで私は続編大歓迎です。
ぜひウィーヴ様や東映アニメーション様は、安易に続編を製作しまくってください。
儲けが出る限り、ヘビーローテでコキ使うのは当然なのです。商業主義なめんな!
あと、美翔さんや人魚さんじゃ、続編作っても安易に赤字になるだけだから作らないとか、そういうことは言わない!
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谷山浩子・猫森集会

2006年09月15日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
何の因果か、谷山浩子さんのコンサートチケットを貰ったので行ってみた。

■谷山浩子・猫森集会
 場所:新宿・スペースゼロ
 日時:9月15日
 開場:19:00 開演:19:30

何故、私はここにいるのだ。

会場に到着しての第一感想はそれだった。
なにせ私は谷山さんのことを大して知りません。
もちろん、コンサートに来てるくらいなので、好きか嫌いかといえば好きな部類です。
ついでに私事ですが、うちの家族は現在、四世帯に分かれて生活してるのですが、どういうわけか、それぞれ独自に谷山さんにたどり着き、それぞれファンをやってます。
血のなせる業か、環境要因のせいか。

しかし不思議な運命を感じるものの、私が谷山さんについて知ってることといえば、以下の2点のみです。

 1.妖怪少女
  「人間は歳をとる」という概念を鍋に放り込んで蓋をし、弱火で放置したような方です。
  もちろんそんなことで封じ込められるわけもなく、駄々漏れ。
  しかも完全に発酵した状態で。

 2.「みんなのうた」の歌姫
  日本で一番有名な国民的歌番組といえば、NHKの「みんなのうた」。
  谷山さんは、それを代表する歌手さまです。

  うっかり幼少の時分に視聴し、無駄にトラウマを植えつけられた「まっくら森のうた」。
  最強のラブソングの一つ、「恋するニワトリ」。
  聞いているうちに眩暈がしてくる「しっぽの気持ち」。
  何故かカニバリズムという単語が脳裏に浮かぶ「おはようクレヨン」。
  残暑を吹き飛ばすオカルトソング「そっくりハウス」。

  …その他、どの辺が「みんなの」うたなのか、NHKに問い合わせたくなる名曲の数々には戦慄を覚えるばかり。

後は「ねこの森には帰れない」とか「お早うございますの帽子屋さん」とか。
「カントリーガール」や「キャッロットスープ」などの定番は分かりますが、深いところが全く分かりません。
あ、一応、岩男潤子さんの曲関係で多少は知ってるや。
「ハーブガーデン」とか「鳥篭姫」とか。
何だかんだで谷山さんはゲーマー系ですし、割と近しいゾーンに所属はしています。

…そんな谷山さんのライブ。怯えながら行ってみました。

【会場の様子】

ちびっ子がいねぇ。

最近私が行くイベントで、掃いて捨てるほど溢れ返っていたちびっ子の皆さんが居ません。
それどころか、会社帰りのスーツ姿の御仁ばかり。
今までのイベントでは参加者の中で最年長組だった私が、いきなり最年少組です。何この異世界。

さらには、入場の際に手荷物チェックされました。
こんなの、大昔に参加した、岩男潤子さんや丹下桜さんのコンサート以来です。
さすがは国民的歌手さま。警備体制の桁が違う。

ガタガタ震えながら入場すると、中は中央ステージシステム。
舞台を中心に四方に客席が用意されてる形です。
収容人数300名程度。意外と小さかった。

コンサートの形式は日替わりのA~Dまでの4部構成。
日程によって、曲目が変わります。
初日の今日は「王国の日」。中世ヨーロッパのイメージの曲で固められました。

【内容】
最初に曲を聴いての感想。

 容 姿 と 年 齢 と 声 質 と 歌 詞 の 内 容 が 一 致 し て ね ぇ 。

さすがは妖怪少女。
聴けば聴くほど、自分の感覚器官が破壊されていく気がします。
おかしい。知識情報と視覚情報と聴覚情報と言語情報が矛盾しまくってる。
今、目の前で何が起きているのか、理解できません。
やっぱ素人が不用意に来ちゃダメだったんだ…。

そして、全曲目中、知ってる曲が一曲しかなかったこの事実。
曲目くらい記載しようと途中までは覚えていましたが、全部吹っ飛びました。
申し訳ないですが、真っ当なファンの方は、他のページ様を参照してください…。

で、その唯一知っていた曲。

谷山さん:
 「スペシャルゲストを紹介します。『ヤマハのドル箱』こと手嶌葵さんです♪」

しまった、それは予想してしかるべきだった。

何の心構えもないところに手嶌さん登場。
なんだか交通事故にあった気分です。
「ゲド戦記」をボロクソに酷評した身として妙に居心地が悪いです。

谷山さん:
 「(手嶌さんは)本当に喋らない娘で『Yes』『No』で答えられる質問はそれでしか答えないんだよね」
手嶌さん:
 「…はい」

谷山さん:
 (趣味は読書と聞いて)「最近読んだ本は?」
手嶌さん:
 「一つの本を繰り返し読むのが好きで…。『ひみつの花園』を…」
谷山さん:
 「…それは忘れたころに読み返すんじゃなくて、すぐに読み返すってこと?」
手嶌さん:
 「…はい」

「ひみつの花園」をエンドレスリピートで読むんじゃねぇ。
テルーの正体はメアリーでした。アレン、大ピンチ。
てか、この人、冗談抜きで喋りません。なんでこれで声優さまに抜擢されたんだ…。

谷山さん:
 「すごく驚いたのが、毎日ジブリの映画を見てること」

なんでも、9歳のころから10年間、365日毎日ジブリ映画を見続けてるそうです。
化け物か、手嶌葵。
ジブリで純粋培養すると、こういう娘が誕生するようです。

それはともかく、歌うのは当然「テルーの唄」(作曲:谷山浩子)。
手嶌さんは本当に喋らない人だった上、これが初ライブとのことで、途中で倒れるんじゃないかと思いましたが、無事に歌唱終了。
しかも、続けて歌った谷山さんのカバー曲も見事なものでした。
なるほど、彼女が抜擢された理由がようやく分かった気がする。
歌いだすと別人だ、この娘。

なお、「テルーの唄」はコンペ形式だったそうです。
他にどなたが参加していたのかは分かりませんが、谷山さんを選んだのは英断だったような気がします。
なんか向いてるベクトルが近しい気がする。

【まとまりなく感想】
前述の通り、聴いたことのある曲は唯一「テルーの唄」のみ。
情けないにもほどがある。
しかも、それは谷山さんの持ち歌じゃないし。

でもまぁ、以前には「そもそも一曲も唄を聴いたことがない」とかいうふざけた状況で色んな人のコンサート巡りしていたこともある私です。
「CD1枚買うより生で聴いた方が早い」という無茶な理屈で飛び込み参加していたのですが…。
なんか今回ので、そのときのアグレッシブさを思い出せた気分。

とりあえず、「向こう側の王国」と「王国」が気に入りました。
ちなみに「王国」は今回のライブのラストソング。
なんて陰鬱なライブだ…。

【販促】
色々とグッズが販売されていました。
この手のイベントに参加したときには、必ず何か記念に買うことにしてるので、適当に物色。
最初に目に付いたのは以下の代物だった。

 のこちゃんリストクッション
 のこちゃんメモリカード(128MB)

謎生物が商品化されている…。

思わず呆然。
一瞬誘惑に負けそうになりましたが、そこはぐっと我慢。
理性的にパンフレットを買って退席しました。多分、間違ってないはず。

【総括】

谷 山 さ ん は 妖 怪 だ と 思 っ た 。

いえ、前からそう思ってはいましたが。
石を投げれば当たる距離で実物を見て、その思いを強くしました。
この人は時間の流れを完全に無視したところで生きておられる。

ぱたぱたと舞台を蠢き、理不尽なボイスで歌われる様子に心ときめきました。
こんな素敵ライブに、人から貰った無料チケットでのほほんと来てもいいものなのか。
なんだか唖然とするしか術がないまま、時間だけが過ぎていった気分。チケットくれた人、ありがとう。

とりあえず、気に入った曲が何曲かあったので、適当にそれを集めてみます。
きっとこれで貢献したことになるはず。
だから祟らないでください。


●谷山浩子“テルーと猫とベートーベン ”<通常盤>CD(2006/9/13)(左画像)
谷山浩子“テルーと猫とベートーベン ”(2006/9/13)

(右画像)
谷山浩子/谷山浩子ベスト 白と黒
谷山浩子/谷山浩子ベスト 白と黒

コンサートが終わって退場して。
外に出たら、「ねこ曜日」の告知が配布してありました。
「ねこ曜日」はこのツアーの中日の名称。谷山さんが休養をとる代わりに、別の歌手さまが舞台に立たれます。

で、その出場者の中に無駄に見慣れた人物名が。

 代表作:大道寺知世、洞木ヒカリ

無性に当たり障りのある紹介の元、みんな大好き・岩男潤子さんの名前が記載されてました。
貴女、谷山さんとこんな深い係わり合いがあったんですか…。
確かに、提供曲がやたら多かったですけど、まさかこんなところで名前を見かけることになるなんて。
つうか、結局、私の行くイベントなんて所詮声優さんから逃げられないのか。
なんだか欝になったところで、気持ちよく帰路へとつきました。
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映画「タイムマシン」感想

2006年08月04日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
偶然見かけたので、なんとなく感想書いてみます。
この映画は前にも二度ほど見て、言いたいことがかなりあるし…。

・タイムマシン (2002年)96分

原作関連:
 H・G・ウェルズ「タイムマシン」
 スティーヴン・バクスター「タイムシップ」(作者逝去後、遺族の了承の元で書かれた続編)

【あらすじ】
恋人を事故でなくした主人公は、過去をやり直すべく、タイムマシンを発明する。
首尾よく過去に戻ることには成功するが、何度挑戦しても過去を変えられず、恋人を死から救うことが出来ない。
「過去は変えられないのか?」
答えを求めて、彼は未来へと旅立つ。
しかし、80万年後の未来へとたどり着いた彼が見たのは、文明が滅亡した世界だった。
そこにいたのは、科学文明を失い、牧歌的な社会を営むエロイ族。
そして、エロイ族を食用とする凶暴なマーロック族。

主人公はエロイ族の女性の一人と親しくなるが、彼女はモーロックによって連れ去られてしまう。
彼女を救うため、モーロックの住居に潜入した主人公は、戦いの最中、6億年後の未来を見る。
それは人類が滅亡し、死の世界と化した暗黒の未来だった。

モーロックとの戦いに勝利し、平和を取り戻した主人公は悟る。

「過去は変えられない。しかし未来は変えることが出来る」

あの暗黒の未来を変えるために。
主人公はエロイ族の元で、未来を育むことを決意する。
【映画のオリジナル要素】
 ■前半の「恋人を救うためにタイムマシンを開発」「過去を変えようとする」
 (原作では未来にしか行かない。動機は純粋に好奇心)
 ■エロイ族の描写(後述)
 ■結末
 ■その他、月の破壊、図書館の存在等
 (「タイムシップ」では「人類による太陽の征服」が出てくる。月破壊はそこからのイメージ?)


さて、この映画には、二つの致命的な欠点があります。


【不満その1:作中の矛盾】
この映画のテーマは「過去は変えられない。しかし未来は変えられる。いつまでも過去にこだわらず未来を見つめよう」。
しかし、このテーマのせいでわけのわからない展開に。

なにせ「過去を変えられない」と設定したのなら、「未来」も変えることができません。
だって、十万年後の「未来」は、百万年後の世界から見れば「過去」です。
これを変えることが出来るなら、「過去」の変革が可能になってしまう。

…一応、「主観時間の問題」とかで逃げることが出来なくもないですが、ちょっとみっともない話。

ちなみに原作「タイムマシン」では歴史改変には言及してません。
また「タイムシップ」は「改変可能」のスタンス。(それが大きなテーマになってる)
別に原作と違うから、という理由で批判するつもりはありませんが(「タイムシップは厳密には続編じゃないし)、作中内で設定に無理が出てるのは、見ていてがっかり…。

【不満その2:原作との乖離】
「原作と違うからと批判するつもりはない」…と言いつつなんですが、根幹に関わる部分が違うのはやっぱり納得ができず。

最大の問題は、エロイ族とモーロック族の描写です。
映画では

 ・エロイ:理性的で牧歌的。純朴で才能ある人類
 ・モーロック:正体不明の邪悪な化け物

としか描かれてません。

原作の設定はこうです。

 ・エロイ:資本階級の成れの果て。労働能力・思考能力を失い、快楽のみに生きる脆弱な種族
 ・モーロック:労働階級の成れの果て。理性と優美さを失い、肉体的な強さを得る

原作は社会風刺を含んでいて、両種族は極端な二極化社会の辿りつく未来を描いたものです。

誤解のないように補足しますが、「エロイの方が優れた種族」といったわけではありません。
生産能力すら失った彼らは、(昔の生活の名残で)本能的に食糧供給を続けるモーロックの助けがないと、生存することすら不可能。
個体を認識する知能も持たないので、モーロックに仲間を食われても、それを認知することもできません。
ただただ毎日無邪気に遊び、モーロックによって生かされ、喰われていくだけの存在。

ですので、映画のエロイが文化的生活を送っていたり、話しかけてきたりするのを見て、思わず吹き出してしまいました。
(原作では言語やコミュニケーション能力も失っている)
そりゃあ、「悪い化け物に襲われてる、牧歌的な人類」の図にした方が話が分かりやすかったのは理解しますが、それを選択したら「タイムマシン」を原作にしてる意味がないじゃないか。
映画のラストの「悪いモーロックは滅びました。めでたしめでたし」もどうかと。
モーロックもまた、人間なのですから、それを否定してどうする。

ちなみに「タイムシップ」では、主人公は人類復活のため、エロイだけでなく、モーロックも文明化しようとします。
片方だけでは人類ではないのです。
映画と原作、どっちの方がテーマとして大きいか、比べるべくもないと思うのですが…。

【最後に:良かったところ】
不満ばかり書きましたが、この映画のタイムマシン起動時の描写は気に入ってます。
それこそ、原作の描写を完全に(もしくはそれ以上に)再現。
このシーンのためだけにこの映画は作られたんじゃなかろうかと思うくらい、よく出来てます。ここだけは一見の価値がある。

…いっそ、このシーンを中心に、30分枠くらいでやってれば名作になったのかも。


タイムマシン 特別版(左画像)
タイムマシン 特別版

(右画像)
H・G・ウェルズ/タイムマシン
スティーブン・バクスター/タイム・シップ(上)タイム・シップ(下)
タイムマシン

なんか、SF小説の映画化は原作破壊が酷い気が…。
「AI」(原作・アシモフ「我はロボット」) も映画館で見たのですが、あまりの酷さに物を投げたくなりました。
一から十まで忠実に作れとは言いませんが、根っこの部分を否定するのはやめて欲しい。原作使う意味、ないじゃないか。
コメント (2)
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映画「ゲド戦記」感想

2006年08月01日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
何の罰ゲームか、先週末「ゲド戦記」を見に行く羽目に。
仕方がないので感想記事でも書いてネタにしてみよう。
世間様ではボロクソに叩かれてるみたいですが、頑張ればとっても楽しめるいい映画でした。

【ゲド戦記の見所その1】
クライマックスの注目シーンは、
「老衰で今まさに他界しそうな老人に対し、『不死なんていらない!』と叫ぶ不死の女の子」。

テルー:
 「死を恐れるのは生きることを恐れることだ!」

若さとエネルギーに満ち溢れた人間超越者さまから放たれる、この台詞。
とてもとても説得力がありますね。
そりゃ、お前さんは死なんて怖くないだろうさ。だって死なないんだもん。

そして、そんな彼女の前で、救いも安らぎもなく醜く死んでいく老人。
そうです。生きることに執着するのはいけないことなのです。
さすが、不死の少女の言う言葉は重みが違う。

【ゲド戦記の見所その2】
CMや映画冒頭で出てくる「疫病の蔓延」。
羊や牛がばたばたと死に、幼い子供たちにも被害が出てるとか。
とても大変な状況ですが、でも大丈夫。

テルー:
 「死を恐れるのは生きることを恐れることだ!」

羊が死ぬのを恐れるのは、つまり、羊が生きることを恐れるのと同じことなんです。
そんな瑣末に拘っていてはいけないのです。全ては心の持ち様!
ヒロインさまの台詞によって、上述の問題は一瞬にして解決。良かったね。

【ゲド戦記の見所その3】
同じく、クライマックスでの台詞。

テルー:
 「影は立ち去れ!」

言葉とともに、ラスボスを一蹴。

でも、彼女の横には、影の象徴のようなアレンくんの姿が。
これはどういうことだ。
ついさっきまで「死や不安を受け入れろ」的なことを言って誘惑していたのは何だったのか。
それとも、「ちょっと優しくしてあげたけど、本当はあんたのことも嫌い」という婉曲表現なのか。
超越者さまのおっしゃることは難しすぎる。

【ゲド戦記の見所その4】
タイミングよく入る音楽に胸が高鳴ることこの上なし。
はいっ、ここでBGMを大きくして!このシーンでは挿入歌!この直後、急に音を入れて観客の気を惹こうか!
一切奇をてらわず、予想通りのタイミングで入る音楽に、こみ上げる笑いが止まりません。
ちょっと演出家気分を味わえてお得です。
(同じ楽しみ方は、台詞やキャラの表情でも可)

それに、ここまで下手糞な挿入歌演出もいまどき逆に新鮮です。
きっと「さあ工夫の余地はどこにあるのかな?」という教材として使われることを想定してるんだ。
監督さんの素晴らしい思慮遠謀が胸を打ちます。

【ゲド戦記の見所その5】
スタッフロールで流れる「テルー 手嶌葵(新人)」の文字。
(新人)!
じゃあ、他の人間は声優のベテランなのか?そんな馬鹿な、だってこれジブリだし!
そもそもそれを言うなら、「監督 宮崎吾朗(新人)」と書くべきなのでは?
これは一体なんたることだ!

…と、スタッフロールを見ながら腹と頭を抱えていた。
まぁ、(新人)表記自体は、舞台劇とかじゃよくあることなんでそう珍しいものでもないですが、声優欄についてるのは斬新。
多分、この映画の最もオリジナリティのある部分。


【結論】:こんな人にお勧め
 1.金を払ってストレスを抱え込むのが好きな人
 2.時間を無駄に浪費することに喜びを見出す人
 3.長時間椅子に座って、お尻を痛くするのが趣味の人

上記に該当しない人は、コアターゲットから外れてますので見に行くのを控えましょう。


ゲド戦記・オリジナルサウンドトラック(左画像)
ゲド戦記・オリジナルサウンドトラック

(右画像)
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【ゲド戦記の見所その0】
私の行った映画館では、本編前のCM枠で子供向け学習教材の宣伝が流れた。

CMのお子様:
 「どうして光は屈折するの?」

どうしてだろう…?
どうして光は屈折するのだろう?
どうして人は屈折するのだろう?
君はまだ屈折していないのかな?
もしそうなら、どうかそのまま、真っ直ぐに育って欲しい。

「ゲド戦記」を見に行って、一番感銘を受けたのはこのCMだった。
コメント (4)
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